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Koujin-K
鍍金代替無機系シリコーン環境塗料
Koujin-Kは地球環境を維持し社会の
インフラを次代に残すことをテーマに誕生
しました。
従来の塗料の多くは有機溶剤が使用され
塗装時に大気中に放散される化学物質は
オゾン層を破壊する要因の一つになって
います。
このままでは青い地球は次代に残すことが
できません。私達の地球には今、考え行動
しなければならない「ガイアの意識」が必要
です。
錆
腐食
腐食は金属材料のイオン化現象であり、防食はその
損失を低減する技術である。
腐食とは金属が大気中で自然に帰る現象
金属は自然界の酸化物・硫化物等の鉱石か
ら人工的還元によりつくられた物質である。
2Fe → 2Fe2+ + 4e鉄がイオン化し、水中に溶出する。
2H2O + O2 + 4e- → 4OH-
鉄が放出した電子が介在し、水と
酸素が反応して水酸化イオンができる。
2Fe2+ + 4OH- → 2Fe(OH)2
鉄イオンと水酸化イオンが反応し、
水酸化鉄(錆)ができる。
酸素・水
との遮断
塗装・・・防錆油
表面
皮膜
陽極反応
を防止
Zn/Al膜の被覆
(メッキ・溶射)
腐食電位列
M
Cu
電位(v) +0.04
NHE基準
Ni
Fe
Al
Zn
-0.03
-0.40
-0.53
-0.76
O アルミは容易に酸化皮膜Al2O3を作りますが、この皮膜は水や
酸素を透過しにくくし素地金属の耐食性が良くなります。
O 鉄より亜鉛の方が電位が低くイオン化しやすいため、鉄がイオン
化をする前に亜鉛がイオン化し、鉄がイオン化するのを防ぐ「犠
牲防食作用」があります。
O 亜鉛が放出した電子が介在して、水と酸素が反応し水酸化イオ
ンが発生します。
O 亜鉛イオンと水酸化イオンが反応し、水酸化亜鉛いわゆる白錆
が発錆します。
※ 白錆は、傷・欠点部に堆積してカバーし水酸化イオンが
反応するスピードを遅らせ安定化させる効果があります。
O アルミの酸化物は亜鉛のカバー材として作用し、亜鉛が過度に
イ オン化し溶出する事を防ぐと同時に水や酸素の透過を防ぎ、
亜鉛の防錆効果を長期にわたり、適正に維持してくれる働きが
あります。
Al2O3
脱水縮合
亜鉛イオン
酸化皮膜
2Zn2+
2Zn(OH)2
鉄
鉄
●
2Zn・・・2Zn2++4e−
●
2H2O+O2+4e−・・・4OH−
●
2Zn2++4OH−・・・2Zn(OH)2
原料は地球を組成するシリコンです。
無機製品ですので劣化がしにくく、環境問題をクリアしています。
Koujinは無機系シリコーンを基材として特殊な金属箔を混練した
ハイブリッド塗料です。シリコーンの特徴であるシロキサン結合に
よる強固な架橋作用を活用し金属表面の水酸基に反応・硬化さ
せることで強固な皮膜を形成します。
無機系シリコーンの化学的特性のみでなく、基材に通電性を与え
ることで、電気的に犠牲陽極作用を発揮させる防食効果が確認さ
れ、化学特性と電気特性を備えることでキャス試験 (日本塗料検
査協会試験) で192時間 (屋外暴露40年経過促進試験評価)
の耐性が確認されています。
無機系であり環境に優しく、紫外線波長と同質のシリコーン基材で
あることから、長期間の耐候性があり、LCC概念を実現する環境
塗料です。
Koujin-K
塗膜断面写真
192時間試験
暴露耐性換算40年
キャス試験
日本塗料検査協会試験結果
塗装工程
サンダー
錆
ブラスト
腐食
錆びの内部進行
ケレン
腐食の進行は鋼構造物に
大きな影響を及ぼします。
( 2種ケレン以上 )
KoujIn–K
を塗装する
攪拌する
脱脂する
ローラー塗装
刷毛塗り
膜厚測定
スプレー塗装
一般防錆
60∼80μ
塗装する
重防錆
100μ
塗装方法・Point
Fe
ケレン
Fe
Fe
基材鋼材
金属表目に、アンカー・クレー
ター効果を保持させる。
薄膜でKoujin-K5∼7μを塗
布・・・目たて部分を埋めるよう
にする。
20分程度の乾燥
ピンホールは水酸基
結合時に発生するこ
とから数度のクロス
塗布が必要である。
Fe
2回目の塗布でKoujin-Kを50
∼60μを縦横に数度クロスさ
せるように塗布する。
20分程度の乾燥
Koujin−Cはピン
ホールを封孔すること
で長期の耐食性を維
持できる相乗効果が
ある。
Fe
3回目の塗布でKoujin-Cを10
∼15μを塗布・・・シリコーンの
水酸基結合によるピンホール
を埋めることで長期耐食性を維
持できる。
橋梁等の鋼構造物はLCC概念が浸透しつつ
あり、コンクリートの早期劣化が問題であるこ
とから鋼構造物によるインフラ整備が再認識
されています。
化学プラントや工場施設は経済的な維持管理
が重要であり、工場の稼働率とメンテナンスに
要する期間は工場採算性に大きく影響するも
のです。
海浜部・湾岸地域における港湾施設や建設物
は絶えず塩害と戦っており、無機塗料で長期の
防食特性はこれらの施設維持に欠かせません。
環境への適応
グリーン調達
クロム規制
KES
京都環境マネジメント
スタンダード
企業
活動
環境
維持
RoHS 指令
CO2削減に寄与
環境重視型
企業
使用禁止
6物質
社会
適合
鉛、水銀、
カドミウム
6価クロム、
PBB、PBDE
環境に寄与しなければ企業として存続できない社会
私達は地球の環境を維持して、次代に引き継ぐべき
インフラと自然環境を守らなければなりません。
環境塗料は地球と自然を守ります。