『過去百年 過ぎし栄光 今悩み 今後百年 何を残すや』

2015年8月3日
あおぞら投信株式会社
『過去百年 過ぎし栄光 今悩み
今後百年 何を残すや』
20世紀は国家の単位で、経済と政治の両方が動いてきました。物事の流れは21世紀に入ったか
らといって大きな変化を示してはいません。すなわち、次の100年に関して、2015年現在では全く新
しいリーダーはあらわれてはいません。第一次世界大戦を契機に世界の警察的な役割を果たして
きたアメリカ合衆国の21世紀に入ってからの衝撃的な経験となった2001年9月11日の出来事と、
2008年9月15日の金融ショック体験からの次のシナリオは未だ見えてきていないと思います。
移民の国であるこの国においては、教育が創造を呼び、その繰り返しと技術革新で世界への展
開を図るという短いながらも伝統芸が確立してきたのでしょう。それが20世紀のアメリカの繁栄だっ
たと思います。豊富な資源を惜しげもなく使えるという条件にも恵まれました。それが、21世紀にな
ると、グローバルに“環境”という前提条件の大きな変化となってこの国にも変化を求めているので
す。そして、アメリカのみならず、世界第二の経済大国となったばかりの中国にも、この変化は突き
つけられています。だからこそ、環境問題については20世紀の高度成長国である、世界第三位の
経済力を持つ日本の経験が活かされるべきだと考えるのです。
(参考:『経済学者、未来を語る』イグナシオ・パラシオス=ウエルタ著 2013年、NTT出版)
日本、米国、中国の実質GDP
日本、米国、中国の実質GDP成長率の推移
GDP成長率の推移 (1980年~
1980年~2014
年~2014年)
2014年)
(兆米ドル)
20%
30
10%
25
0%
20
-10%
15
-20%
10
-30%
5
-40%
0
日本・名目GDP(右軸)
日本・実質GDP成⻑率(左軸)
米国・名目GDP(右軸)
米国・実質GDP成⻑率(左軸)
中国・名目GDP(右軸)
中国・実質GDP成⻑率(左軸)
出所:IMF(国際通貨基⾦)World Economic Outlook April 2015. 中国の2014年の実質GDP成⻑率は予想値。
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