里山の生物多様性 ―身近なところに宝物がいっぱい― 平成27年度 10

平成27年 10月号
里山の生物多様性 ―身近なところに宝物がいっぱい―
私は、赴任した 4 年前の 4 月から、自然科学部の部員たちと学校の近くの里山の生物相調査を行っている。里山や
生物多様性という用語は最近では一般的になったが、その里山や生物多様性を正確に評価することはなかなか難しい。
そこで、里山の生物多様性を評価する方法について研究を始めた。その結果、里山の生物多様性の評価には、景観・
植生、植物相(フロラ)
、鳥類、蝶類、トンボ類の 5 項目が有効ではないかということがわかってきた。この評価法
を使えば、里山の過去と現在を比較することはもちろん、他の里山との比較ができるようになるメリットがある。研
究成果はいくつかの学会の高校生ポスター発表で発表し、やっと賞が取れるレベルとなってきている。現在は、SSH
の宇和島東高校生物部との共同研究を行い、さらに評価法の精度を高める研究を行っている。
現在までの調査を通して、本校の近くの里山には、高等植物が 485 種類、ほ乳類が 8 種、鳥類が 65 種などと多く
の生物がみられることがわかった。中には、愛媛県のレッドデータブックに掲載されているキンラン、コバノウシノ
シッペイ、ナギラン、ビンズイ、フクロウなどといった絶滅危惧種が記録できた。しかし、里山の生物多様性の保全
には単に絶滅危惧種の保全ではなく、景観・生態系を含めた総合的な保全が必要である。身近な里山の調査を通して、
改めて自然や生物多様性の重要性を考えることができたとともに、身近なところに宝物がいっぱいあることに気付か
された。
“Study Nature. Not Books.”という言葉があるが、身近なフィールドでもしっかり研究を行えば質の高い
研究ができることを痛感した。
(図書研修課 橋越清一)
平成27年度 10月の行事予定
1
木
専門委員会⑥
2
金
全校集会
全統マーク模試(3 年)
20
火
南予地区人権・同和教育研究協議会
農業クラブ全国大会
21
水
年金セミナー(1 年 6 限)
運転免許取得希望者説明会(16:45)
22
木
漢字テスト
3
土
4
日
5
月
ALT 来校
23
金
6
火
2学期中間考査発表
24
土
25
日
水
地域を担う心豊かな高校生育成事業
(1 年 5,6 限)
校納金口座振替
26
月
27
火
28
水
7
人権の日
ALT 来校
8
木
9
金
10
土
29
木
中間考査成績発送
11
日 実用英語技能検定②(1次)
30
金
進研マーク模試(3 年)
ワックス掛け大掃除(特別時程)
12
月 体育の日
31
土
13
火
14
水
15
木
16
金
17
土
18
日
19
月
進路希望調査②(1,2 年)
2学期中間考査
交通安全宣言行事
身だしなみ指導 漢字検定
進研記述模試②(3年)
全経電卓計算能力検定②
45 分授業 大掃除
進研記述模試(1,2 年)