欧州政治外交史

紹 介 項 目
① 講義の目的と範囲
⑤ 関連科目
② 講義方法
(事前履修・同時履修・展開履修科目の提示)
③ 講義計画
⑥ 評価の方法
④ 教 材
⑦ その他の要望事項
欧州政治外交史 シー[改訂第 2 版]』(ナカニシヤ出版、2014)
第 1 部( 2 回生以上)後期 4 単位
野田 昌吾
◦小山哲ほか編著『大学で学ぶ西洋史[近現代]』(ミネ
ルヴァ書房、2011)
⑤ 国際政治、政治学史の同時履修を薦める。
①② 1870年代以降のヨーロッパ政治史の概説を行う。一
⑥ 期末試験もしくはレポート。
応の講義計画の概要は以下に示す通りであるが、場合に
⑦ 必ずしも歴史的事件の継起を順を追って講義するとい
よっては、やや視点を絞ったかたちで講義をする可能性
う形をとらないので、近現代ヨーロッパ史の基礎知識が
もある(たとえばヨーロッパ政治史における社会主義な
あることが望ましい。コンパクトなものでよいので、ヨ
ど)。いずれにしても、講義全体を通じて、ヨーロッパ
ーロッパ近現代史の概説書(たとえば④の最後に挙げた
のデモクラシーが現代の諸問題の投げかける挑戦にどの
ものなど)をあらかじめ読んでおいて欲しい。
ように応答してきたかという点にとりわけ力点を置いて
いきたいと考えている。したがって、講義では各国の内
政史を比較史的・問題史的に扱うことが中心となるが、
現代政治においては内政と外交あるいは国際関係が不可
分の関連を持っていることからも、この両者の関連も可
能な限り織り込んでいきたい。こうした歴史的検討の作
業を通じて、講義のなかで、現代デモクラシーの置かれ
た位置についていっしょに考えていければと思っている。
③ はじめに
序 現代ヨーロッパ政治史を学ぶにあたって(第 1 ~
3 回)
1 政治史学の課題と方法
2 ヨーロッパとは何か
Ⅰ 近代から現代へ(第 4 ~10回)
1 二重革命と近代の開幕
2 名望家支配体制の諸類型
3 名望家支配体制の危機と帝国主義
4 名望家支配体制の危機の諸相
Ⅱ 第一次世界大戦後のヨーロッパ(第11~16回)
1 第一次世界大戦
2 共産主義の成立とその衝撃
3 危機のなかの議会政治
Ⅲ 第二次世界大戦後のヨーロッパ政治(第17~23
回)
④ 講義全体についての参考文献は以下のとおり。
◦山口 定『現代ヨーロッパ政治史』上・下(福村出版、
1982-83)
◦篠原
一『ヨーロッパの政治[歴史政治学試論]』
(東京大学出版会、1986)
◦平島健司・飯田芳弘『改訂新版 ヨーロッパ政治史』
(放送大学教材、2010)
◦網谷龍介・伊藤武・成廣孝編『ヨーロッパのデモクラ