会議の概要(議事録) (番号) 会 議 の 名 称 1-17 平成21年度 第3回墨田区環境審議会 開 催 日 時 平成22年3月18日(木) 15:00~17:00 開 催 場 所 墨田区庁舎12階 122会議室 13人 【委 員】赤尾健一、天野 稔、石﨑利一、江尻京子、小池和史 清水幹夫、須田孫七、高柳東彦、田中邦友、永合一雄、 林家時蔵、日置雅晴、松井保憲 出 席 者 数 【事務局】環境担当部長、環境保全課長、リサイクル清掃課長 すみだ清掃事務所長、環境保全課主査、担当職員 会議の公開 (傍聴) 議 公開(傍聴できる) 部分公開(部分傍聴できる) 非公開(傍聴できない) 傍聴者数 1人 1.墨田区の環境対策に関する主な活動等報告(第二期)について 題 2.前回会議における質問事項等について 3. 来年度事業について 1. 墨田区の環境対策に関する主な活動等報告(第二期)について 【意見交換等における主な意見】 ●せっかく毎月5日を「すみだ環境の日」と決めたのだから、その日にちを意識した 取り組みがあると良いのではないか。 ●毎月5日の「すみだ環境の日」に、ほかの様々な波及効果・相乗効果のあるものを 出していけたら良いと思う。 ●環境フェアについては区内の住民が次々に来場するという状況ではないと思うの で、来場者は固定化に近い状況もあるのではないだろうか。そこをどう間口を広げ るのか、あまり興味のない人を呼び込むのか、というところを今後もやっていかな ければならないと思う。 ●環境フェアについては何か目玉みたいなものを合わせてやっていけると良いと思 う。興味を引くようなものを抱き合わせにするなどして、興味が多くない人でも来 会 議 概 要 られるような仕掛けづくりをしていくことが必要になってくるのではないか。 ●環境フェアについて、イベントの内容によって会場の設定をもう少し検討した方が 効果が高くなると思う。 ●PRや啓発について、「すみだ環境区宣言」と「すみだ やさしいまち宣言」の協 働など、区役所の内部での協働が少しずつ出てきているが、まさに宣言などは協働 することによって認知度が高まると思う。同じようなことを別の部署でやっている としたら、それを協働させるともっと上手くいくのではないだろうか。 ●実際目に見えないところでも協働が始まっているので、今まさにそのPRや広報の 仕方に力を入れなければならない時ではないかと思う。 ●我々のように物をつくっている事業者も、経費節減にもなるし、もちろん CO2 排出 量の削減という形でもかなりの効果が出ると思うので、できるだけ電気やガスなど のエネルギー使用量を減らす努力が大切だと思う。 会 議 概 要 ●環境全般としては、地球温暖化対策のほかにも、水の問題やホウ素フッ素の規制の 問題、土壌汚染の問題などもある。規制が非常に厳しくて有効活用されず放置され ている土地が日本全国で概ね 23 区に匹敵するくらいの面積がある。そういう現実 に様々なところで取り組んでいるという現状もあるので、産業に携わっている側か らすると、環境問題というのは非常に広く多岐に亘っていて、これという形がなく、 地下から空までという状況なので非常に難しいと感じている。 ●現在実施している緑と生物の現況調査の結果に基づいて、今後の新しい方向を決め るということだが、他の視点や観点のものを複合的に加えて次年度以降の基本計画 を決めた方が良いのではないか。 ●学校のビオトープについて、作ることにエネルギーを費やしてその活用については あまり考えられてないのではないだろうか。これは今後、ビオトープをどうやって 環境学習に活用したら良いかという教育委員会との話し合いによると思うが、その 点がまだ少し甘かったのではないだろうか。 ●緑については、はたして緑被率だけを見て増えたと喜ぶだけで良いのだろうか。緑 被率以外に、例えば樹木率、壁面緑化の率、屋上緑化の率はどうするのかというこ ともあると思う。そのような分析によって、今後それに助成する必要があるかどう かを考える必要も出てくるのではないか。 ●墨田区民あるいは区職員を対象に講演会をやらせていただいたが、本当に驚くほど 皆さんが熱心であり、やっていて気持ち良い。将来、これらを何らかの形で反映す る方法をとりたいと思う。 ●第二期を通してみると、継続性というところでは、もう少し重ねるようなことが出 来なかったかなと少し反省はしている。 ●この間、政府の方も大きく方針を変えたので、その辺をどう取り組み、全体として どう見て行くのかということが、これから問われるのかなと思っている。どうやっ たら上手くつなげるのだろうかというところが気になる。 2.前回会議における質問事項等について 【意見交換等における主な意見】 ●新タワー関連について、CO2 排出量を見ても類似施設と比較しては少ないけれど、 現状の墨田区の現状からすれば増えるのだから、そういうことが問題なのだろうと 思う。必ず環境面での苦情が出ると思うので、予測される苦情についてだけでも、 タワーの出来る前後に一応チェックするということは、当事者というか地主として は必要ではないだろうか。 ●産業部門や民生部門などの部門別での課題について、区の考え方や環境担当として 一定の考え方が、戦略的に今後の基本計画改定の中で反映があって然るべきではな いか。 ●大きく方針を転換しなくちゃいけないことは、多くの区民を巻き込んで、区民と一 緒になってやらないといけないと思う。とりわけ新タワーの問題もあり、開業まで もう僅かしか無いので、喫緊の課題として受け止め、来街者の人たちに対しても、 環境面からも、なおさら区民一丸となり、区民運動を展開するくらいの意気込みが 必要ではないだろうか。 ●墨田区には家庭の日というものがあるので、環境の日ということでは、区のお知ら せには何らかの形で繰り返し記載をしていくことが大切だと思う。 ●街路樹と電線について、北斎通りは随分前から電線や電柱が無いのだが、やはり街 路樹の伸び方が活き活きしていて空が広い。そういう街路樹というものを希求す る。電線の下で剪定されているような窮屈な街路樹が随分増えていて、これは景観 的にも、実際に樹が余り良く育っていないということからも街路樹の役目をしてい るのかなという気がする。 ●街路樹については植える時の流行りということもあるようだが、実際に何の樹を植 えたら良いのかというところから考えていくべきではないだろうか。 3.来年度事業について 【意見交換等における主な意見】 ●計画の策定以外のものについては、各事業の活動目標というよりは具体的な成果目 標を課しておいた方が良い。そして、数カ月のデータをとって分析し、その後に活 かすとともに、その内容を区民や審議会にも示していけば、事業が区民にも見える ようになり、行政がこういう事業をやったことで区民の生活がこうなったのだとい うことが解ると思うので、そういったことを検討していただきたいと思う。 ●具体的な数値目標を課すことで、達成しなくてはいけないという活動のプレッシャ ーになると思うし、どこまで活かせるのかということがあるとは思うが、少なくと も成果の数値化を図っていくところまでは是非ともやっていただきたいと思う。で きれば数値目標のチェックまでやっていけたら良いと思う。 ●来年度事業にごみの問題が多く絡んでいる。ごみ減量ということがかなり進んでい る中で、「ごみ減量」というより「ごみゼロ」に向けての取組みが必要なのではな いか。ごみゼロにするためには区民が何をしなくてはならないのか。マンション住 まいでごみゼロにするようなことが果たして出来るのか、その辺のことを考えない とこれから更に厳しくなるのではということが気にする。 ●すみだ環境共創区民会議では、来年度の活動計画を自分達で考える中で、何が目標 かということを検討しているが、やはり緑とごみが一番の問題ではないか。緑とい うことに関しては、まちなみ景観などいろいろなことが絡んでくる。今必要な緑と いうのはどんな緑なのか、色の緑なのか、葉っぱの緑なのか、樹の緑なのか。世の 中全体として樹の緑をどうするのか。景観としては街路樹もあるが、温暖化対策な どからいえばやはり本筋は樹だろと思う。その辺について、鎮守の森をつくりまし ょうという提案をしている。 ●緑について、緑被率や樹木率のほかに、空地率ということもあるのではないか。ま だ樹木を植える余地がどのくらいの面積あるか、街路樹を植える延長線上何mにま で街路樹を植える可能性があるかということについて、どこの行政でも話し合われ ていない。 ●壁面緑化・屋上緑化については、どこの行政でもなかなか進まないというが、進ま ない理由について分析した結果があまりない。区役所の目の前に壁面緑化のサンプ ルガーデンがあるというのは墨田区だけなのに、それでもなかなか進まない。屋上 の場合は重量の問題などが良くいわれる。ならば、屋上緑化可能な面積というのは どれくらいあるものなのかということも空地率に入るのではないだろうか。 ●どこの学校でも、落葉や給食の残り物のリサイクルに取り組んでいるが、リサイク ルしたものの利用場所が無い。沢山つくった堆肥なども、あちこちで困っているよ うなので、消費する場所を完全に決めてから始めないといけないと思う。なぜ駄目 なのかという手前の部分と、その使い道という先の部分、また別項目として、リサ イクルすることによって発生する不快害虫問題等の対処法はどうするか。そういっ たことも考えて、来年度の緑の基本計画の改定等をして欲しいと思う。 ●生態に関わることでは一旦やってみないとわからないことも多くあるかと思うの で、一旦決めたことでも適宜見直しを出来るような柔軟性も必要なのではないか。 ●事業の成果目標を検討するというのはすごく重要なことであるし、具体的に数値目 標を掲げるということもすごく重要なのだが、実行可能性を十分考えたうえでない といけないと思う。これぐらいしか出来ないのだという事実があるようなら、あま りに無理な目標を立てても意味はないと思う。緑被率にしても墨田区では東京都の 掲げている目標を達成するのは難しいというのであれば、潔くそれは駄目なのだと いう勇気も必要ではないだろうか。 ●今いろいろな地域でかなり大きく取り上げられるようになったのが、住民が花や植 物などを育てた後の土の問題だと思う。土はごみではないので行政では集めないた め、あとはご自由にというような非常に無責任なやり方をしてきた実態がある。せ っかく緑と花のまちづくりをしていくということであれば、その中には必ず土の処 理というところまで入れていくべきであり、そこをなくして花を育てましょうとい うのは言ってはいけないと思う。 ●すみだ環境区宣言の作成に関与できたことを大変嬉しく思っている。宣言の基本的 な部分には自然との共生を大事にしようということがあったかと思う。自然という ことでは国際的に生物多様性の問題というものが具現化する中で、来年度は、墨田 区においても生物多様性というものをどうアクションプランに落とし込むかとい うきっかけづくりをしても良いのではないだろうか。植物系だけではなく生物の多 様性という捉え方で何か今後につながるようなものを、小さな項目でも良いので、 何か取りかかり的なものを一つやっていけたらと良いと思う。 ●ビオトープはどんどん作られているが活用はどうなのかという部分を含めて考え ると、生物の多様性という部分について、区内外へ発信する、PRするということ があっても良いのではないか。 ●(事務局) 毎月、区報の中に「エコしぐさ」という形で、今月はどういう環境の行動をとっ ていただくかということを掲載しているほか、区庁舎等での懸垂幕の掲出や、区公 式ウェブサイトでの環境情報発信などを行っている。今後もいろいろなPRの方法 で学校や家庭や事業所に対する訴えかけというものを工夫していきたいと考えて いる。毎月5日の「すみだ環境の日」は、ひとつの節目の日として環境について考 えていただく日にしたいと思っている。 環境については、様々な部署が一緒に取り組んでいくことで効果が拡がっていく と考えているので、環境担当と他部署とが協力関係をもって取り組んでいることは 多い。今後も更に協力して推進していく予定である。 新タワー地域の環境評価については、事前評価のほかに、施工中及び完了後につ いても、事業者が環境アセスを行うことになる。また、それとは別に、区としても 独自に測定等を行う予定がある。 温室効果ガス排出量の 25%削減ということについては非常に厳しい状況になる と認識している。今後の環境基本計画改定の際には、国のロードマップに示された 内容を如何に区で実現していくのか、あるいは実現できることなのかということを 十分に吟味していく必要があると考えている。それを基に区民や事業者の方々にど ういうことをやっていただかなくてはならないのかという点を計画の中で示して いきたいと思っている。 「ごみゼロ」ということでは、ごみがないゼロエミッションという考え方も是非 やっていかなければならない取組みだと思っているが、そのために、まずはごみの 減量化・資源化を更に進めていき、その結果として最終的にはごみゼロを目指して いきたいと考えている。 土の処理について、墨田区では土の再生事業を実施している。古くなった土を引 き取りはしないのだが、緑と花の学習園に持って来ていただき、一緒に土を再生し て、持ち帰っていただくという形で土の再生を実施している。 生物多様性対策については、公園の見直しということで、小さいスペースで良い から、昆虫が棲めるような場所を、生物が棲めるような植樹をしていくという方向 で進めていきたいと考えている。 所 管 課 環境保全課環境管理担当(内線5462)
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