被扶養者資格の取消しと再認定について 平成 27 年度被扶養者資格継続調査を実施したところ、パート収入が一時的に増えたことにより被扶養者資格 が取消しとなる事例が、今年も数多く見られました。 被扶養者資格継続調査時に認定基準を満たしていないことが判明した場合、最大で 2 年間遡及して被扶養者 資格を取り消しますが、その後認定条件を満たしていても、再認定は届け出た日からとなり遡及することはで きません。 遡及して被扶養者資格が取消しになると、再認定までの期間が長くなり、ご自身で保険料を納めて国民健康 保険に加入する期間が長くなりますので、継続調査時だけでなく、日頃から被扶養者の収入額を把握し、取消 事由が発生したとき及び認定基準を満たしたときは、速やかに被扶養者資格の手続きをされますようご協力を お願いします。 ここでは、一度被扶養者資格が取消しになった後、再び収入額が被扶養者資格の基準を満たしたときの再認 定の取扱いについてお知らせします。 次の【例】のように、パート等の収入額が増え、認定基準額(※)を超えたことにより被扶養者の資格が取 消しになったものの、その後収入が減り認定基準額以下となった場合は再度資格を取得することができます。 ただし、取消しの原因となった月の翌月以降、3 ヵ月のパート収入等の平均額が認定基準額以下である必要 があり、その 3 ヵ月を経過した翌月からの認定になります。 ※ 月額 108,333 円。60 歳以上の公的年金受給者(障害年金受給者は 60 歳未満の方を含む)は、月額 149,999 円。 【例】 被扶養者が就職したり、収入額が増えたりして被扶養者資格を満たさなくなったときは、被扶養者認定 取消の届出が必要となりますが、届出が遅れた場合はその事実が発生した日にさかのぼって被扶養者資格 を取り消すことになります。 なお、この取消期間に共済組合の被扶養者証を使用して医療機関を受診していたときは、共済組合が負 担した医療費(家族療養費附加金を含む)を返還していただくことになります。 医療費の返還事務は医療機関が作成する診療報酬明細書(以下「レセプト」といいます。)に基づいて行 いますが、「レセプト」は社会保険診療報酬支払基金や外部委託機関で内容を審査しますので、被扶養者 資格取消の手続き(被扶養者証の返納)をしてから医療費の返還請求をするまでに最短でも 3ヵ月以上 経ってしまいます。 返還した医療費については、被扶養者が新たに加入した社会保険(国民健康保険)に請求すると返還相 当額(家族療養費附加金を除く)が給付されますが、遡及した期間が長いとその返還額も高額になる場合 があり、一時的な支払いとはいえ金銭的な負担が生じることになります。このような負担をなくすために も日頃から被扶養者の収入額を把握し、取消しの事実が生じたときは速やかに届出をしましょう。 【例】 4月1日 5月 6月 7月 8月 9月 10 月 11 月 12 月 Aさん 10 万 11 万 11 万 12 万 8万 10 万 8万 8万 Bさん 10 万 9万 13 万 11 万 8万 10 万 8万 8万 取消しの原因となった月 取消しの原因となった月の翌月以降 3 ヵ月 (月平均 9 万円 ≦ 108,333 円) 取 消 日 Aさんの取消日 → 6 月 1 日(6 月∼ 8 月の収入が連続して認定基準額以上のため) Bさんの取消日 → 9 月 1 日(6 月∼ 8 月の収入が平均して認定基準額以上のため) ※ 取消日の詳細については、「いばらき共済」平成 27 年 9 月号(No.295)8 頁をご覧ください。 再認定日 取消しの原因となった月の翌月以降 3 ヵ月(9 月∼ 11 月)の収入を確認し、この 3 ヵ月の収入の平均額が 108,333 円以下であり、その後も認定基準額以下であることが見込まれる場合は、12 月 1 日から被扶養者にな ることができます。 Aさん、Bさんともに認定日は 12 月 1 日ですが、Aさんの場合は取消日から少なくとも 6 ヵ月、Bさんの場 合は少なくとも 3 ヵ月は被扶養者になることができません。 再認定のための手続き 要件を満たした日(12 月 1 日)以降に、必要書類を共済事務担当課まで提出してください。 〔主な必要書類〕 ・共済被扶養者申告書 ・扶養調書 ・雇用証明書または給与明細書 ・課税(非課税)証明書等 ・国民年金第 3 号被保険者届(20 歳以上 60 歳未満の配偶者のみ) ・第 3 号被保険者の年金手帳(写)または基礎年金番号通知書(写) 〈お問い合わせ先〉 共済組合保険課 TEL 029 − 301 − 1413 8 被扶養者資格を遡及して取り消したときの 医療費返還について 9月3日 12 月以降 被扶養者証を使用して医療機関を受診 パートとして働き始める (取消の事実が発生した日) ①扶養取消の手続きをする (被扶養者証を共済組合に 返納) ②共済組合から組合員へ 医療費の返還請求をする (4 月 1日∼ 9 月 3日診療分) ①被扶養者取消の手続きをすると・・・ 共済組合は組合員に「被扶養者資格喪失証明書(喪失日:4 月 1 日)」を交付します。 資格喪失証明書により国民健康保険の加入手続きを行ってください。 ( 4 月分以降の保険料を まとめて納付) なお、配偶者( 20 歳以上 60 歳未満)の方は国民年金の加入手続きも必要です。 ②医療費返還の納付書が届いたら・・・ 被扶養者資格取消の手続きをした月の「レセプト( 9 月分)」内容が確定するのは 12 月以降とな ります。共済組合は組合員に医療費返還の請求をしますので、納付書が届きましたら指定され た返還期限内に医療費を返還してください。 入金を確認後、共済組合から該当者の「レセプト」を送付しますので、「納付書の控え」と ともに新たに加入した社会保険(国民健康保険)に給付金の請求手続きを行ってください。 〈お問い合わせ先〉 共済組合保険課 TEL 029−301−1413 9
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