キャラクターデザインコース

キャラクターデザインコース
専門科目カリキュラムマップ
1年次
■教育目標
「キャラクターとは何か?」
教育課程の目標
キャラクターデザインコースで学ぶ学生諸君に、まず最初に考えて欲しいのが、
キャラクターは大別すると次の2種類になります。
(1) コンテンツの核となるキャラクター
(2) 見た目優先のキャラクター
京都精華大学マンガ学部の学生がキャラクターと聞いて、まず思い浮かべる
のは、マンガ・アニメ・ゲームのキャラクターでしょう。このうちマンガは、映
画・アニメ・ドラマなどの娯楽コンテンツの原作として使われることも多く、「コ
ンテンツを生み出すコンテンツ」という意味で、「マザーコンテンツ」「コアコン
テンツ」などとも呼ばれています。
しかし、このマンガというコンテンツも、キャラクター抜きでは成立しません。
マンガは、キャラクターあってこそのコンテンツです。その意味で、このような
タイプのキャラクターは、「コンテンツの核となるキャラクター」ともいえるので
す。
「コンテンツの核となるキャラクター」は、物語や生い立ちを背負っているのが
普通です。つまり「履歴書を持つキャラクター」ともいえる存在です。
その一方で、背景や履歴も不明なまま、あるいは、家族構成など一部の設定
のみで成立するキャラクターも存在します。古くから文具や玩具、食器、小物
などを飾るファンシーキャラクターのほか、近頃人気の「ゆるキャラ」や「ご当
地ヒーロー」が、最初からキャラクターとして生まれたキャラクターの代表とい
えるでしょう。これらが「見た目優先のキャラクター」になります。
キャラクターデザインコースでは、「コンテンツの核となるキャラクター」から
「見た目優先のキャラクター」まで、多彩なキャラクターについて学び、デザイ
ンできる力を身につけることを教育の目標としています。
キャラクターデザインで最も重要なことは、もちろん多くの人に愛されるキャ
ラクターを創ることです。何よりもまず「魅力ある絵」を描くことが大事になり
ます。
だからといって好き勝手なキャラクターばかりを描くわけにはいきません。キャ
ラクターの大半は、印刷物やインターネット、あるいは商品そのものも含む大量
の複製物となって、ユーザーの手に届きます。多くの人に愛される大量複製物は、
キャラクターデザインコース・カリキュラムポリシー
このキャラクターの意味であり定義です。
キャラクターデザインは受
注型ビジネスであることを
考慮し、多様な注文にも
応えられる幅広い作画技
術を身につけるために、
デッサン・クロッキー・
にあります。ぜひ、あなたも、「ひとりでも多くの人に愛されるキャラクターの
創造」をめざしてください。
応用力を高める
実践力を高める
デザイン1
デザイン3
デザイン2
デザイン4
絵画技法1
表現技法演習1
絵画技法2
表現技法演習2
キャラクター造形基礎 1
マンガ史概論1※
キャラクター造形演習3
キャラクター造形基礎2
マンガ史概論2※
キャラクター造形演習4
就職用ポート
フォリオにもなる
卒業作品の制作
たデジタル作画技術を体
得する科目を設け、丁寧
な指導を実施する。
作画技術を身につけ
るための 運動 能
力、アイデア創発力
と構成力を身につけ
るための 認知
能
力、社会人の一員と
して前向きに仕事が
できる 態度
能力
の 3 つの能力を身に
つけることを教育の
目的として、以下の
教育内容を実施す
る。
キャラクター造形には、
画力以外に奇抜でユニー
クなアイデアも求められ
ることから、情報を検索・
収集・整理・編集する能
力や複数の情報を組み合
キャラクター造形論1※
キャラクター造形論2※
わせてアイデアを創発す
る発想技術を獲得させる
ための科目を設け、細や
かに指導する。
キャラクター造形演習 1
キャラクターデザイン業
務の大半が、会社などの
組織で受注するものであ
ることを考慮し、チーム
やグループでの対話・討
論・発表等のコミュニケー
ション技術に習熟させる
創作したキャラクターを
万、数千万、ときには億の単位の人にまで愛されていることが実感できるところ
志望ジャンルで
の習熟、パソコンを使っ
のほとんどは、作者が好き勝手に創造できるものではなく、マーケットからの
ターデザイナーの醍醐味は、自分のデザインしたキャラクターが、数十万、数百
「画力」
「発想力」の
4年次
向上やアナログ作画技術
訓練を行う。
一枚の絵を展覧会で少数の人に見てもらうことも大切なことですが、キャラク
基本を学ぶ
3年次
模写等による基礎画力の
すなわち、大衆文化(ポップカルチャー)そのものです。そのため、キャラクター
要求に応じてデザインされる必要が生じます。
「画力」
「発想力」の
2年次
キャラクター造形演習2
国内外に向けて発信する
卒業制作実習
力をつけるため、ICTを
卒業制作
応用したポートフォリオ等
による作品発表技術を習
得させる課題を課す。
コミュニケーション力と異文化理解力と情報リテラ
シーを育成するために、外国語や情報通信技術に
関する科目の履修を必修とする。
(※)
マンガ学部全体のカリキュラムポリシー
※マンガ学部専門講義科目
自由制作1
表現ナビ
ICTリテラシー
マンガ専門英語1
マンガ専門英語2
マンガ専門英語3 ②