家庭数配付 平成27年12月1日 NO.9(12月号)http://daimon-e.saitama-city.ed.jp 自 ら 学 ぶ 子 だれとでも仲よくする子 進 ん で き た え る 子 人とのかかわりを大切にする子 「失敗を恐れない」 「成功をあきらめない」 「夢」 「希望」 「挑戦」 校長 岡村 洋彦 今年も残りわずかになりました。この2学期を振り返りますと、運動会、秋のふれあい大門まつり、修学旅行、 社会科見学、校内音楽会など様々な行事において、皆様の御理解、御協力をいただき、深く感謝申し上げます。 今年も、さまざまな明るいニュースがありました。その中に、大村 智先生のノーベル生理学・医学賞受賞が あります。受賞テーマは、 「寄生虫によって引き起こされる感染の治療に関する発見」です。かつて、ある感染症 によって多くの人が失明していましたが、発見・開発した抗生物質は、失明の原因となる寄生虫の増殖を抑え感 染症の拡大を防いだのです。 大村先生が、受賞後の記者会見で、次のような言葉を述べています。 ・人のために少しでも、何か役に立つことはないか。…略…それを絶えず考えています。 ・どちらが「世の中のためになるかな」とか「人のためになるかな」とか、 分かれ道に立った時はそういうことを基本にしていたと思います。 ・1回失敗してダメだと思ったらダメですね。失敗したからよかったんだと。 これが必ず役に立つんだと思いながら研究を続けることが大事だと思いました。 ・成功した人は、誰よりも失敗した人 以上の言葉から、 「人のためになることをやる」 「何回失敗しても怖くない」という先生の信念が伝わってきま す。そして忘れてはいけないことが、多くの研究者、学者が一つの研究に向かってチームを組んだり、ネットワ ークを組んだりして、いくつもの困難を乗り越えていることです。 あきらめない姿勢と言えば、以前話題になり、映画化もされた小惑星探査機「はやぶさ」の話があります。 「は やぶさ」は太陽の周りを回っている小惑星「イトカワ」を調べるため地球から発射された探査機の名前です。途 中何回も故障が起きて予定より3年も遅れて地球に戻ってきました。探査機を作り上げたチームの人たちが、最 後まであきらめず全力を尽くして戻したのです。60億kmの旅をして、到着予測場所からわずか1km以内の ところに到着した精密さ緻密さは日本の、特に町工場や中小企業の技術力の賜だと宇宙航空研究開発機構 (JAXA)の職員は強調しています。みんなの知恵を出し合って、地道に実験を積み重ねた結果が、土壇場であ きらめない、何とかしてみせるという姿勢につながったのではないでしょうか。このあきらめない姿勢や挑戦し 続けたことに多くの人が共感しました。そして、その後継機である「はやぶさ2」が昨年打ち上げられ、今年1 2月3日(木)に地球に最接近し、地球の引力を利用した軌道制御を行い、小惑星「Ryugu」 (リュウグウ)を 目指します。2020年末頃、地球に帰還する予定です。 2学期は、子どもたちのよいところやがんばりを数多く見せていただきました。また、友だちと力を合わせる 姿もたくさん見ることができました。 今後も大門小の子どもたちが勉強でも運動でも、あきらめないで挑戦し続ける姿勢をより一層身に付けてほし いと思います。そのためには、周りの人たちの温かいサポートと、子どもたち自身の小さな努力の継続(毎日の 小さな挑戦と小さなあきらめない姿勢の積み重ね)が唯一の近道ではないでしょうか。 子どもたちの未来は無限の可能性を秘めています。 今月も子どもたち一人ひとりが、家族や多くの人たちと充実した楽しい毎日になりますように。
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