快適な衣服と住まい 実践事例1 [小学校5年] 題材における言語活動の位置付け(11時間扱い) 時間 言語活動にかかわる学習活動 言語活動に関する指導上の留意点 2 ・布の特徴を話し合う。 ・「織物」「編み物」「フエルト」を実際に触り、それぞれの特 徴やエプロンにふさわしい布をグループで話し合わせる。 6 ・製作手順を話し合う。 7~ ・グループでアドバイスをしなが 10 11 らエプロンを製作する。 ・エプロンの製作発表会を行う。 ・製作シミュレーションをしながら、製作手順をグループで話 し合わせる。 ・それぞれの工程で製作の自己評価ができるワークシートを用 意する。また、エプロン完成時に振り返りができる欄を設け て、発表会で活用できるようにする。 本時の学習 【目標】布を用いて製作する物の製作計画を立てることができる。 ①本時の課題を確認する 本時(6/11 時間)に位置付けた言語活動【ワークシートに書く→話合い(個→グループ→全体) 】 ②製作手順を考える。 (個、ワークシート) ③製作手順をグループで話し合う。 (グループ、工程カード・型紙・ホチキス) 「わきをぬう」 「上をぬう」 「下をぬう」 「ななめをぬう」 「ひもをつける」をどの順序で行うのか考える。 各グループで、工程カードを動かし ながら製作手順を考えます。 型紙の端を三つ折りし、ホチキスでとめて 製作のシミュレーションをしました。 ④全体で製作手順を話し合い、製作計画表を完成させる。(全体) ⑤本時の学習を振り返る。 ぬう順番に気をつけてエ プロンを作ろう。(全体) ひもを巻いて縫うの は難しいから、 ひもは 最後だね。 (グループ) 目立たない「下」 から縫うと良い かな。 (グループ) ななめを最後に縫うと、 ひもが通せるね。 (全体) 成果(○)と課題(●) ○製作手順を考える学習活動を取り入れることで、なぜ手順が大切であるのかを実感を伴って理解させる ことができた。製作シミュレーションを行うことで、 「三つ折り」を理解したり、ゴールイメージをつか んだりすることができた。また、話合いの中で、衣食住やものづくりに関する様々な語彙(今回の場合 「わき」 「三つ折り」など)を使う児童が多く見られた。 ●「上」 「わき」→「ななめ」という製作手順や縫う場所の大切さに児童が気付けるよう、なわとび等を使 って『ひも通し』のシミュレーションを行う活動も取り入れるべきであった。思考の流れを書き記す時 間を多く取れなかったので、学習活動の流れやワークシートを改善する必要がある。 エネルギー変換に関する技術 実践事例2 [中学校2年] 題材における言語活動の位置付け(7時間扱い) 時間 言語活動にかかわる学習活動 言語活動に関する指導上の留意点 1~2 エネルギー変換効率の確認 製品に関して得た情報を、ワークシート上で自分の言葉で整理 しまとめる。 6 LEDライトの製作 回路図が、回路記号によって表現されることを知るとともに、 簡単な回路図を書く。 早く製作が終わった生徒には、その題材に関する単語を整理で きるプリントを配付し、語彙の補強を行う。 7 まとめ ワークシートに作業内容、分かったこと、感想を書かせ、自分 の言葉で学習内容を整理させる。 本時の学習 ①本時の課題を確認する。 【目標】はんだごて、ねじ回し等の適切な使用を行って、製作品の組み立 てができる。電気回路等に触れ、機器の基本的な仕組みを知る 本時(6/8時間)に位置付けた言語活動【記号等を用いた表現について知る(全体) 語彙について知る(個) 】 ②製作の続きを行う。 作品が完成し た生徒にはプリントを配付する。 授業で押さえておきたい単語に ついて、教科書等を使って確認 し、まとめる作業を行う。 ③回路図が、 図記号によって表され ることを知る。簡単な回路図を書 くとともに、 製作品の回路図につ いても確認する。 授業で学習した単語を提示 ④本時の学習を振り返る。 成果と課題(○成果 ●課題) し、教科書などを使って内容 を確認する。 ○書く活動を通して学習内容をしっかりと身に付けさせることができ、作業内容の振り返りにも有効であ った。また、回路図を図記号で表記することを学ばせ、表現する上で記号を扱う重要性についても確認 することができた。作業が早い生徒に対し、作業を終えた後の時間を有効に活用させることができた。 ●振り返りだけでなく、授業の中で単語を扱う場面を増やしていく必要が感じられた。問題解決的な学習 を進めていく中で、どのように身に付けた語彙を活用していくかについては、さらに検討していく必要 があり、今後の課題としたい。 実践事例3 衣生活と自立 〔中学校2年〕 題材における言語活動の位置付け(12 時間扱い) 時間 言語活動にかかわる学習活動 言語活動に関する指導上の留意点 2 布を用いたものの製作手順について、自分の考えを ・布の特徴(縫いしろのしまつ・布の表裏)を まとめる。 考えた上で、ワークシートに考えを記入させる。 班で話し合う。 ・作業工程を理解するとは、製作に見通しがも 10 発表会を行う。 (グループ) てることに気付かせ、実習に対する意欲を高め 12 まとめる。 (実習の振り返りをする) る。 8 本時の学習 【目標】布を用いたものづくりに関心をもち、能率的に作業ができるようなを計画表を考える。 ①本時の学習課題を確認する。 「布を用いたものづくり(トートバッグ)計画表を考えよう」 本時(6/12 時間)に位置付けた言語活動【ワークシートに書く→話合い(個→グループ→全体) 】 ②様々なトートバッグを参考に、作られる工程を考える。 (絵に書く、紙を布に見立てて折ったり 切ったりしながら考える。 ) ③工程手順をワークシートに記入する。 どこを縫うか、どこを三つ ④グループで、考えを伝え合う。 折りしたか線で書いた。 ⑤発表し合い、全体で共有する。 ⑥製作手順を整理する。 ⑦本時の学習を振り返る。 成果と課題(○成果 ●課題) ○自ら考えて作業工程をワークシートに記入することで、多くの生徒が手順やポイントを理解して作 業をスムーズに行うことができた。またグループでの話合い活動を通して、よりよい手順を考えるこ とができた。 ●紙での作業は、布との違いが分かりにくい。一人1枚の布を配付することは厳しいが、より想像す るためには実際の布を利用できた方がよいと感じた。
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