平成19年度コンテンツ国際共同製作基盤整備事業概要 1.目的 コンテンツの国際市場単一化の動きの中で、世界の映像産業は国際共同製作を通して 国際市場へのアクセスを実現することで競争力を高めている。しかしながら日本の映像 産業は、世界第2位の規模を持つ国内市場に支えられて国内市場向けのコンテンツ製作 が中心となっており、国際的なコンテンツ製作事業への取組が遅れを取っている。国際 市場に通用する映像コンテンツを強化するためには、国際市場に向けた映像コンテンツ の企画を開発し、海外のコンテンツ製作者との共同事業を興すことが必要となる。 本事業は、日本の映画を中心としたコンテンツ製作者に対して、国際的な共同製作事 業への参画を促進するため、海外の映像コンテンツ製作者とのマッチング、ネットワー キングの場を提供するとともに、国際市場に通用するコンテンツの企画開発を支援する ことを目的とする。 2.事業内容 「海外企画マーケットへの参加」 意欲ある日本の映像コンテンツ製作者を対象に海外の映像コンテンツ製作者に向けた 企画のプレゼンテーションを行う「ピッチング・ワークショップ」を、海外のマーケッ トとJ-Pitch事務局の協力関係のもとに開催。2007年度は、カンヌ、上海、 パリ、プサン、東京、ロッテルダム、ベルリン、香港での開催を予定しており、原則、 各イベント毎に参加予定人数を提示の上、募集を行う。 「企画開発ワークショップ」(国内開催) 国際市場に精通した国内外の映像コンテンツの専門家のサポートのもとに年間を通し て、企画パッケージを作成する「企画開発ワークショップ」を開催。年間3回程度のワ ークショップを国内で開催し、国際共同製作企画パッケージの開発を行う。各回ともに ディスカッションと個別ミーティングで構成される。2007年度5月頃募集予定。 「国際共同製作セミナー」(国内開催) 国際共同製作を実現する上で必要な情報・知識を提供する場としてのセミナーを開催。 年間4回程度を予定し、法務、ファイナンス、制作管理、企画マーケットへの応募、海 外映画祭とマーケットなどのテーマで開催する。オープンセミナー及びグループディス カッションを基本とし、その都度、募集を予定。 ※ピッチ(pitch)とは (コンテンツ・プロデュース機能の基盤強化に関する調査研究より) 「自分の立場から相手に何かを説得するためにプレゼンテーション(presentation)する」「コンテンツ のアイディアもしくは出来上がったコンテンツそのものを誰かに売り込む」こと。売り込むためのピッ チングやプレゼンテーション自体(情報提供と説得するためのピッチング両方)を指す。
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