小学校1年 【どちらがながい 単 元 の 導入 1/5時間 】 (平成27年度教科書 東京書籍:新しい算数1上 P77,78 ) 長さを比べる方法を考えさせよう ねらい ・身の回りにあるものの長さに関心をもち,直接比較の方法を考えることができる。 【学習課題の把握,見通す】 ~鉛筆を1本準備させましょう。~ 友達と,鉛筆の長さを比べましょう。 ・僕の鉛筆の方が長い。 ・私の鉛筆は,短い。 ~P77の鉛筆の写真を提示し,どちらが長いかを考えさせましょう。~ 具体物の操作を通し て,問題場面を捉え させる。 (A-ア)(B-イ) くふう 1 どちらの鉛筆が長いですか? あ ○ あ い ・○が長い。 ・○が長い。 ・長さは同じ。 ・どのようにすれば,長さを比べられるのかな。 ~長さを比べる方法を考えていくことを知らせましょう。~ い ○ 長さの比べ方を考えましょう。 ・長さを比べるときに,きまりがあるのかな。 ・鉛筆を動かしながら,考えてみよう。 【自力解決,集団解決】 ~実際に鉛筆を操作させながら,長さを比べる方法をペアで説明させましょう。~ ・鉛筆を重ねて持つ。 ・鉛筆を同じ向きに並べる。 ・鉛筆の片方の端をそろえる。 ・出ている方が長い。 ・反対側の端で,長さを比べる。 ~集団解決で,「端をそろえる」という共通点を確認しましょう。~ ~一人一人に,長さの異なるリボンを配付し,曲がっているものの長さの比べ方をペアで説明させましょう。~ リボンの長さを比べてみましょう。 ・端をそろえて長さを比べよう。 ・リボンを,まっすぐに伸ばして長さを比べよう。 ~素材の異なる物の長さを比べる方法を,ペアやグループで考えさせましょう。~ 紐,モール,ストローの長さは,どのようにすれば比 べられますか? くふう ペアやグループ学習 を取り入れ,直接比 ・端をそろえて長さを比べよう。 較の方法を見付けさせる。 ・僕がひもを伸ばして持つから,友達にモールを持ってもらおう。 (B-キ) ・曲がっているものは,まっすぐに伸ばして比べよう。 ・違う種類の物でも,長さを比べることができた。 ~「端をそろえる」「まっすぐに伸ばす」という直接比較の方法を児童の発言や具体物操作から引き出 しましょう。~ 2 【まとめ・振り返り】 ~学習を振り返り,直接比較の方法をまとめさせましょう。~ くふう 日常生活と関連した 適用問題に取り組ま ・一番長い鉛筆が分かったから,次は二番目に長い鉛筆を探そう。 せる。(A-ケ) ・長い鉛筆と,短い鉛筆に分けてから,長さの順位を決めよう。 ・持っている鉛筆を全部並べて,長さの順位を決めよう。 ~次時では端をそろえられない物の長さを比べることと, 単元を通して長さ比べを行うことを知 らせ,学習に見通しをもたせましょう。~ 鉛筆を長い順に並べて,筆箱にしまいましょう。 3 小学校1年 単 元 【どちらがながい 写し取って長さを比べさせよう の 展開 3/5時間】(平成27年度教科書 東京書籍:新しい算数1上 P79) ねらい ・身の回りにあるものの長さを間接比較の方法で比べることができる。 【学習課題の把握,見通す】 ・机を2つ用意して,並べて比べる。 ・机を並べなくても,紙テープを使えば比べられる。 ~直接比較によって比べたり,媒介物を用いて比べたりして,横の方が長いことを確認しましょう。~ 教室の中にある重くて動かせない物や,離れた所にあ る物の長さは,どのようにすれば比べられますか? くふう 日常生活の中から問 題場面を取り上げ, 学習課題を設定する。 (A-ア) 1 ・並べて比べることは,できない。 ・テープに長さを写し取れば,比べられると思う。 ~P79を参考に,掃除用具入れ,教師用机,水槽等,長さ比べをする物を決めさせましょう。~ 長い順に,結果を予想しましょう。 ・掃除用具入れの幅は,机の縦と同じくらい。 ・先生の机の高さが,一番長い。 【自力解決,集団解決】 ~ペア,またはグループで,水槽,教卓,掃除用具入れ,ドアなどの長さをテープに写し取らせましょう。~ ~直接比較の方法を想起させるために,テープの端をずらしたり,向きをそろえずに貼ったりして提 示しましょう。~ 一番長い物は,どれですか? ・テープをきちんと並べた方がよい。 ・テープの向きをそろえて,まっすぐに伸ばさないと比べられない。 ・テープの端をそろえて並べないと,比べられない。 ・端をそろえてテープをまっすぐに伸ばすと,長さを比べやすい。 ・ドアの幅が,一番長い。 ~間接比較の方法で長さを比べさせ,長さについての感覚を豊かにさせましょう。~ 教室の中から,もっと長い物を見付けましょう。 ・ドアの幅より長い物を探して,テープに長さを写し取ろう。 ・黒板の横が長そうだ。 ・ドアの幅と同じ長さのテープを持っていけば,見付けやすい。 ・本当に長いかどうか,長さをテープに写し取って比べてみたい。 くふう 児童の考えを関連付 け,学習のねらいに 結び付けさせる。 (B-ケ) 2 【まとめ・振り返り】 ~直接比較ができない物の長さを間接比較の方法で比べることができることを理解させましょう。~ テープがないときは,どうしますか? くふう 学習したことが活用 できそうな日常生活 の場面を考えさせる。 (A-サ) 3 ・ひものような物でも,テープの代わりになる。 ・まっすぐな棒のような物でも,代わりになる。 ~次時は,長さを写し取らずに長さを比べる方法を考えることを知らせ,学習に見通しをもたせましょう。~ 小学校1年 単 元 【どちらがながい 長さを「いくつ分」で表して,比べさせよう の 終末 5/5時間】(平成27年度教科書 東京書籍:新しい算数1上 P81) ねらい ・長さを任意単位のいくつ分として捉え,数として表したり,比較したりするこ とで,身の回りにある物の長さを調べようとする。 【学習課題の把握,見通す】 ~P81の写真を見せ,長さを比べさせましょう。~ 同じ長さのものは,ありませんか? ・どれも長さが違う。 ・ますの数を数えた。 ・鉛筆は,ますが17個分で,マジックペンは,ますが14個分だ。 ・クレヨンは,ますが7個分で,キャップは,ますが5個分で,消しゴムは,ますが4個分だ。 ~教科書に印をかかせながら,ますの数え方を共通理解させましょう。~ 長さの違いが小さいのは,どれとどれですか? ・鉛筆と消しゴムの長さは,ます目が13個分違う。 ・キャップと消しゴムの長さは,ます目が1個分違う。 ・長さが少しだけ違うのは,キャップと消しゴムだ。 くふう 日常生活と関連させ て問題を提示し,学 習課題を設定する。 (A-ア) 1 長さの違いを,調べましょう。 ・ます目のいくつ分で,長さを調べよう。 【自力解決,集団解決】 ~ます目(1㎝×1㎝)入りの用紙を配付し,身の回りにある物の長さを調べさせましょう。~ ~長さを比べたくなるような,投げ掛けをしましょう。~ 調べた物を友達と交換して,長さがいくつ分違うのかを 児童の発言から長さ くふう 教え合いましょう。 2 を数値化して表すこ とのよさを引き出し,学習 ・友達の鉛筆の長さは,ますが7個分だから,9個分のぼくの鉛 筆の方が,ますが2個分長い。 のねらいに結び付ける。 ・友達の消しゴムの長さは,ますが3個分で,2個分のわたしの (B-ケ) 消しゴムより,ますが1個分長い。 ・ますが15個分の友達の鉛筆と,ますが15個分のわたしの鉛筆の長さは同じだ。 ~長さを数値で表せることや,ひき算を用いて長さの差を数値で表すことができることを理解させ ましょう。~ ~P81⑥に取り組ませましょう。~ ・「高さ」も,いくつ分で表すことができる。 【まとめ・振り返り】 ~身の回りの長さを測定したり,比較したりすることへの意欲付けを図りましょう。~ 家で使っている箸が,一番長い人は誰でしょうか? ・使っている箸を持って来て,長さを比べよう。 ・持って来なくても比べられる方法がある。 ・ますの数を数えてくれば,比べられる。 ・家族の分も,調べてみたい。 【日常生活や他教科等との関連】 ・身の回りにある物の長さを測定する 。(日常生活) ・身の回りにある物の長さを比較する 。(日常生活) くふう 学習したことが活用 できそうな問題を提 示し,解決方法を考えさせ る。(A-サ) 3
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