わり算の学習への,興味・関心を高めよう

小学校3年
単
元
【わり算
1/10時間】(平成27年度教科書 東京書籍:新しい算数3上 P38~40)
わり算の学習への,興味・関心を高めよう
の
導入
ねらい
・除法への興味・関心を高める。
・除法に関する用語,記号を知り,等分除の意味について理解する。
【学習課題の把握,見通す】
~P38の絵を見せ,分けることへの興味・関心を高めるようにしましょう。~
家族や友達同士で,物を分けた経験はありませんか?
・兄弟で分けると,兄が多くて弟が少ないことがある。
・兄弟でも,同じ量になるように分けることがある。
・友達同士で分けるときは,同じ数になるようにする。
日常生活の中で物を
分ける経験を想起さ
せ,学習課題を設定する。
(A-ア)
くふう
1
同じ数ずつ分ける計算について考えましょう。
~P39の問題を提示しましょう。~
・12個を2人で分けると半分の6個になる。3人で分けるから,6個より少ない。
・1人分が3個なら3人で9個。1人分が4個なら4人で12個になるから,4個だ。
~答えを予想させて,解決への見通しをもたせましょう。~
【自力解決,集団解決】
1人分は何こになるか,調べましょう。
・おはじきを使って調べてみよう。
・図や計算でも,できるかな。
~自力解決の時間を十分に確保し,課題にじっくり取り組ませましょう。~
・【おはじき・ブロック】
友達の発表を聞き,
どのように分けてい
るのかという観点で共通点
や相違点を話し合わせる。
(B-ク)
くふう
どのようにして求めましたか?
2
・【図】
・【式-①】
・【式-②】
12-3=9
1人分が1個 1×3= 3
9-3=6
1人分が2個 2×3= 6
6-3=3
1人分が3個 3×3= 9
◎ 3-3=0
◎ 1人分が4個 4×3=12
~具体物の操作,図,式で考えさせ,どの方法でも,1つずつ配ると1人分の数が4個になること
を確認しましょう。~
【まとめ・振り返り】
~等分除の場面を式に表す記号「÷」を理解させましょう。~
~日常生活からわり算の場面を見付けたくなるような,投げ掛けをしましょう。~
ご飯やおやつを食べるときに,どのようにして分けて
いるのか,注意して見るといいですね。
・同じ数になるように分けているのかな。
・違う分け方もあるのかな。
くふう
学習したことが活用
できそうな日常生活
の場面を考えさせる。
(A-サ)
3
小学校3年
単
元
の
展開
【わり算
4/10時間】(平成27年度教科書 東京書籍:新しい算数3上 P43,44)
等分除との違いを確認し,包含除の場面をわり算の式に表させよう
ねらい
・包含除の意味や,包含除の場面もわり算の式に表されることを理解する。
【学習課題の把握,見通す】
~P43の問題文を読ませ,1人分の数を求める計算との違いを考えさせましょう。~
パイが12個あります。1人に3個ずつ分けると,何人に
くふう 既習事項とのずれ
1
を生じさせる問題
分けられますか?
を提示し,学習課題を設
・1人分の数が,分かっている。
・「何個になりますか」と ,「何人に分けられますか」の違いがある。 定する。(B-ア)
~等分除と包含除の場面の違いを押さえさせましょう。~
何人に分けられるかを求める計算について考えましょ
う。
・1人分の数を求める計算と,計算の仕方は同じなのかな。
・おはじきやブロックを使って確かめたい。
【自力解決,集団解決】
~自力解決の時間を十分に確保し,課題にじっくり取り組ませましょう。~
どのようにして,求めましたか?
・【おはじき・ブロック】
・【図】
・【式-①】
12-3=9
9-3=6
6-3=3
◎ 3-3=0
・【式-②】
1人分は
2人分は
3人分は
◎ 4人分は
3×1= 3
3×2= 6
3×3= 9
4×3=12
~3個ずつ配ると,4人に分けられることを確認しましょう。~
1人分の数を求める計算と,求め方は同じですか?
くふう
等分除との共通点
や相違点を話し合
わせる。(B-ク)
2
・1人分の数が分かるときは,その数のまとまりを作って分ける。
・1人分が分からないときは,1つずつ配って分ける。
・分ける人数が分かっているときは,1つずつ配る。
・何個ずつ分けるかが分かるときは,まとめて配る。
~おはじきやブロックの操作から,包含除と等分除の違いを理解させましょう。~
【まとめ・振り返り】
~包含除の場面も,わり算の式で表すことができることを知らせましょう。~
12個のパイを1人に3個ずつ分けると,4人に分けられ
ることを,わり算の式で,「12÷3=4」と書きます。
・分け方が違うけれど,式はどちらもわり算になる。
・3人で分けても,3個ずつ分けても,答えは4になる。
・1人分の数を求めたときと同じように,九九を使えば,答えが求められそうだ。
何人に分けられるのかが分かると,皿や入れ物などを準
備するときに便利ですね。
・ジュースを分けるときに,コップの数が分かるから便利だ。
・まとめた物を入れる袋や輪ゴムなどを,いくつ準備するか調べる
ときも,同じように計算するのかな。
学習したことが活
用できそうな,日
常生活の場面を考えさせ
る。(A-サ)
くふう
3
小学校3年
単
元
【わり算
わり算を用いる場面のイメージを広げさせよう
の
終末
10/10時間】(平成27年度教科書 東京書籍:新しい算数3上 P50)
ねらい
・わり算の式で表すことができる場面が身近にあることに気付き,日常生活でわ
り算を活用しようとする。
【学習課題の把握,見通す】
身近な場面から,わり算の式で表せるものを見付けた
り,わり算の式になる問題をつくったりしましょう。
・わり算の式で表せるのは,1人分の数を求めるときだ。
・何人に分けられるかを求めるときだ。
くふう
日常生活と関連させ
て学習課題を設定す
る。(A-ア)
1
【自力解決,集団解決】
~P50「しあげ」①に取り組ませましょう。~
・1人分の数を求めているのはオで,何人に分けられるかを求めているのはイだ。
・アは8×2,ウは8-2,エは2×8だ。
~8÷2にならない理由についても,説明させましょう。~
~1人分の数を求めるときも,何人に分けられるかを求めるときも,どちらもわり算の式になるこ
とを確認させ,P50「しあげ」②に取り組ませましょう。~
② 「まりなさん」や「けんたさん」の例を参考に,
20÷4の式になる問題をつくりましょう。
・「まりなさん」がつくった問題は,テープを同じ長さに分けて,1本の長さを求めている。
・「けんたさん」がつくった問題は,4人ずつの班に分けて,何班できるか聞いている。
・「まりなさん」の例を参考にして問題をつくろう。
・「けんたさん」の例を参考にして問題をつくろう。
~つくった問題を画用紙等に書かせて黒板に貼り,全体で見合えるようにしましょう。~
どんな問題をつくりましたか?
くふう
ペア学習やグループ
学習を取り入れ,わ
り算には等分除と包含除の
2通りの場面があることを
説明させる。
(B-キ)(B-ク)
2
・わたしは「まりなさん」を参考にしました。
「色紙が20枚あります。4人で同じ数ずつ分けると,
1人分は何枚になりますか 。」
・ぼくは ,「けんたさん」を参考にしました。
「色紙が20枚あります。1人に4枚ずつ分けると,
何人に分けられますか。」
・わり算は,1人分の数を求めている問題と,いくつに分けられるかを求めている問題に分けられる。
~つくった問題が,等分除か包含除のどちらの場面を表しているのかを話し合わせましょう。~
【まとめ・振り返り】
~単元全体を振り返り,分かったことや気付いたことなど,学習感想をノートに書かせましょう。~
~分けることへの興味を高め,日常生活でわり算を活用しようとする態度を育てましょう。~
わり算をすれば,仲良く物を分けることができます
ね。
学習したことが活用
できそうな日常生活
の場面を考えさせる。
・家族で何かを分けるときは,ぼくが分けたい。
・友達同士で物を分けるときは同じ数に分けて,仲良く遊びたい。 (A-ケ)
・物を分けるときは,わり算を使ってみたい。
くふう
3
【日常生活や他教科等との関連】
・給食のおかずを,同じ量ずつ分ける 。(日常生活)
・同じ人数のチームやグループをつくって,遊びやゲームを楽しむ 。(日常生活)