問1 図に示すように、一端が開口した管内の音圧と粒子速 度の一般式を

平成26年度後期期末試験問題S2選択音響振動工学No.1(2015.02.13 Fri. 1・2) No. Name
問1 図に示すように、一端が開口した管内の音圧と粒子速
度の一般式を求めたい。以下の設問に答えよ。
x=0
x=l
(5).共鳴周波数.f0.の式を導出し、管路長.l.=.1(m).のときの第
2 次 共 鳴 周 波 数 ( .n .= .2) の 値 を 求 め よ 。 た だ し 、 音 速
は.c.=.344(m/s).とする。
ρc
(1).平面波の波動方程式の一般解を示せ。ただし、角周波
数は.ω、.波数は.k.とし、積分定数は..A,.B.とする。
p(x,t) =
u(x,t) =
(2).管の状態から定まる境界条件を記せ。
(3).(2)の境界条件をもとに、粒子速度の方程式を導出せ
よ。
(6).第2次共鳴周波数における管内の音圧、および粒子速度
の振幅分布の概形を描け。
x=0
x=l
x=0
x=l
音 圧
粒子速度
問2 ある計測用マイクロホンの仕様が次のとおりであっ
た。これに関する説明文について、()内に最適な語句や数値
を記入せよ。
1/2" バックエレクトレット・コンデンサ型
音場型 周波数特性:20Hz.~.20kHz 感度:−25dB
冒頭の1/2".はマイクロホンの( )を表す。
これが大きいほど感度も( )が、音場に与え
る影響も考慮しなければならない。コンデンサ型は音を
感知する振動膜と背面電極が文字通りコンデンサを形成
しており、入射音による( )容量の変化が電
気信号に変換され、出力となる。このため、バイアス型
は分極を起こすために外部( )が必要である
が、バックエレクトレット型は永久分極した高分子フィ
(4).音圧の一般式を導出せよ。
ルムを背面電極に設置することで、これを不要としてい
る。しかし、一般に( )や安定性の面では、
バイアス型の方が優れている。応答のタイプには音場型
と( )型があり、一般には( )者
が使われる。音場型はマイクロホンの設置に伴う音圧の
上昇を補正しているが、この影響は( )域で
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顕著となる。最後に、マイクロホンの感度は音圧.1.Pa.に
対して電圧.1.V.を発生するものを( ).dB.と定義
している。したがって、このマイクロホンは音圧.0.5.Pa.
問4 周波数分析法に関して以下の設問に答えよ。
(1).オクターブバンド .(1/1oct.).とは何か、簡単に説明せ
よ。
に対し、電圧( ).mV.を発生する。
問3 以下の文章は騒音計について説明したものである。( )
内に最適な語句や数値を記入せよ。
(2).1/.3.oct.バンドとは何か、簡単に説明せよ。
騒音計は音の大きさを計る機器であるが、設定により
様々な評価値を得ることができる。周波数特性のうち、
A.特性は純音に対する( )曲線の
( )phon.の特性を模擬したもので、人間の感覚が
(3).オクターブバンドには、このほかに1/.6.oct.,1/.12.oct..な
どが考えられている。この2つについて、隣り合うバン
ドの周波数比率を算出せよ。
考慮されている。そのため、この特性で測定した値は.LA.
と表記し、( )レベルと呼ばれる。その他、
B.特性や.C.特性もある。一方、F.特性は平坦な特性を有
し、これで測定した値は. Lp.と表記し、( )レ
ベルと呼ばれる。
レベル計算の動特性のうち、FAST.特性は人間の感覚
に近い( )ms.の時定数をもち、通常はこれが使
われる。一方、SLOW.特性は( )ms.の時定数を
もち、変動騒音などの測定に用いられる。その他、衝撃
(4).周波数スペクトルの測定には、ホワイトノイズがよく
使用される。その理由を、ノイズの特徴を含めて説明せ
よ。
音を対象とし、立ち上がりの時定数を( )
く、立ち下がりの時定数を( )くした.IMP.
特性を備えたモデルもある。
騒音は時間的な変化の特性から( )騒音と
不規則変動騒音に大別される。前者はSLOW.特性による
(5).ホワイトノイズはオクターブバンドの測定には適さな
い。その理由を説明せよ。
レベル変動が( ).dB.以内のものと定義されてい
る。不規則変動騒音に対しては( )騒音
レベルや( )騒音レベルなどが規定されて
いる。前者は同じエネルギーを有する定常騒音レベルに
相当し、交流電気回路の( )値と同じ考え
方を適用したものである。後者は一定期間の測定値のう
ち、出現確率(%)を基準としてレベルを定めている。こ
れらの測定は一定期間のデータ収集が必要であり、この
機能を備えたものは( )形騒音計という。
(6).オクターブバンドの測定にはピンクノイズが用いられ
る。その理由をノイズの特徴を含めて説明せよ。
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(7).「ピンク」ノイズの名称の由来を説明せよ。
(2).無響室と残響室を比較して、その特徴を解説せよ。
項 目
無 響 室
音場の
( )音場
種類
残 響 室
( )音場
(8).代表的な周波数分析法である.FFT.において、エイリア
シングとは何かを説明し、それを防ぐ方法を述べよ。
音場の
特性
部屋の
構造
(9).同じく.FFT.において、リーケージ誤差とは何かを説明
し、それを防ぐ方法を述べよ。
問5 音響パワーレベルの測定に関連して、以下の設問に答
えよ。
(3).音響出力 .5(W).のスピーカを無響室内で鳴らした。音
が.4π.方向へ均一に放射されているとすると、2(m).の距離
における音圧レベルは何.(dB).となるか。
(4).(3)のスピーカを同じ条件で残響室内で鳴らした。この
ときの平均音圧レベル.Lp(dB).を求めよ。ただし、部屋の
容積は.160(m3)、残響時間は.5(s).とする。
(1).近年、機器の動作音の評価に騒音レベル(音圧レベル)
ではなく、音響パワーレベルが適用される傾向にある。
その理由を説明せよ。
配点 問1:(1)(2)2,(3)6,(4)3,(5)(6)4,計21点
問2:各1,最後のみ3,計12点 問3:各1,計14点
問4:(1)(2)2,(3)5,(4)~(7)3,(8)(9)4,計29点
問5:(1)4,(2)10,(3)(4)5,計24点 総計100点