社長就任にあたって

社長就任にあたって
会長に就任した前社長の根岸の後を受けて、2015年3月1日付で社長に就任しました。
リーマンショック直後の2009
年に就任した前社長は、国内外で急速に悪化する市場環境のもと、企業体質の強化、
さらには利益創出力のレベルアップ
に取り組み、2013年度には営業利益ベースで19年ぶりに過去最高益を更新するまでに企業価値を向上させました。同時
期に私は、住宅カンパニーのプレジデントとして、
カンパニーの経営効率化と差別化商品の投入による高付加価値化、当
社の特徴を活かした住環境事業
(リフォーム事業)
の育成を進め、
さらには住宅としては初の挑戦となるタイでの海外事業
立ち上げを指揮しました。
現在推進中の中期経営計画
「SHINKA!-Advance 2016」
は、
この路線の延長線上にあり、
これまで種まきを続けてき
た成長期待事業
「Growing 8」
を中心に、
営業利益1,000億円を突破する目標を立てています。
新たに社長となりました私の第一の使命は、
この中期経営計画を確実に達成に導くことだと認識しています。不透明な
資源価格と新興国の景気動向、停滞が続く欧州経済など不安な要素はありますが、
自社でできる打ち手を尽くして、
目標
達成に突き進みたいと考えています。
そして、私のさらなる使命は、積水化学グループが目指す
「100年経っても存在感のある、真に社会から信頼される企
業」
の実現に向け、持続的成長スピードをさらに加速させることです。すなわちそれは、在任期間中に、次なる成長プランを
デザインし、
それをスピーディーに推し進め、高収益の実現と同時に、社会に必要とされる企業としての価値をより一層高
めていくことだと考えています。国内において、2017年に予想される消費増税後の需要減や、2020年に開催される東京
オリンピック後の厳しい景気後退も予想される中、
どんな状況下でもビクともしない強固な事業体をつくることこそが私
の役目だと考えています。
当社はこの10年余りの構造改革によって、住宅依存・国内依存の体質から転換し、大きくその姿を変えてきましたが、今
後の10年にはさらなる変革が求められています。私はグループ全体の先頭にたち、2つの使命の必達をここにお約束する
と同時に、
皆様のご協力についても切にお願いする次第です。
代表取締役社長