[第27回] 粉ミルク製造における温湿度測定

アプリケーションノート: N°F027
粉ミルク製造における温湿度測定
世界の業界情報:
粉ミルクとは?
 2001年に世界で約6億トンの
生乳が生産されました。
粉ミルクとは生乳を水分が蒸発するまで乾燥
Another purpose is to reduce
its bulk for economy of transportation. Powdered milk is
used for food and health nutrition, also in biotechnology.
させて製造される乳製品です。生乳を乾燥さ
せる第一の目的は保
 2001年に世界で600万トンの
粉ミルク(脱脂粉乳と全粉
乳)が製造されました。
存性を高めることで
す。粉ミルクは液体
の牛乳よりもはるか
に長く保存でき冷蔵
 1時間に15トンの濃縮生乳を
乾燥させる噴霧乾燥機には
10万メートルの配管があり
ます。プラントを常に稼働
させるためには15万頭の乳
牛が必要です。
庫で保管する必要が
ありません。
歴史と製造方法
マルコポーロは、13世紀にクビライハンの兵
で噴霧乾燥させ水分を取り除きます。100リッ
士が遠征に天日干ししたミルクを持ってきた
トルの全乳からおよそ13キロの全粉乳または、
と 伝 え てい ます 。 粉ミ ル ク製 造 の 初期 の こ
9キロの脱脂粉乳が製造されます。
ろ、生乳を加熱したローラー上の薄いフィル
ムの上で乾燥させるという方法がとられてい
ました。1960年代に粉ミルクの製造は工業化
さ れ 、 現在 は噴 霧 乾燥 機 (ス プ レ ード ラ イ
ヤー)を用いて製造されています。
粉 ミ ル クの 製造 は 単純 化 され 、 生 乳本 来 の
色、風味、溶解性、栄養などを保ったうえで
Discussed in this edition:
低コストで衛生的に水分を除去しています。
全乳は約87%が水分で脱脂乳は約91%が水分
Powdered milk in general
1
History and Production
1
水分を取り除き生乳を濃縮させ、さらに熱風
Why the need to measure
humidity?
1
なぜ温湿度測定が必要なのか?
Production process
2
What solution can
Rotronic offer?
3
Customer benefits
3
です。粉ミルクの製造過程では低温減圧下で
乾燥工程において空気の注入口と放出口の温
湿度と温度の出力値により最適な乾燥状態を保
湿度を管理することにより最適な乾燥状態を
ち、装置の省エネにつながります。
保つことができます。
主に、2本のプローブのうち1本を空気の注入
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4
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4
口に、もう1本を排出口に取り付けます。相対
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アプリケーションノート: N°F027
ロトロニックセンシング技術
高精度かつ長期安定性に
AirChip3000に裏付けされた
優れた静電容量式センサ
最先端センシングテクノロ
ハイグロマーIN-1を搭載
ジー:
 露点演算機能
 アラーム機能
 高機能ASICを搭載
など
本アプリ推奨ラインアップ
温湿度センサプローブ:
温湿度変換器:
HC2-S (標準型)
 HF5シリーズ
-50...100 °C,
0…100 %rh,
±0.8 %rh, ±0.1 °C
プローブ分離型構造
種々の出力信号
HF5
LCD有無選択可
HC2-ICxx (高温域型)
-100...200°C,
0…100%rh,
Ø15mm, Ø15/25mm,
±0.8%rh, ±0.1 °C
HC2-IMxx (SUS製)
-100...200°C,
0…100%rh,
Ø15mm
±0.8%rh, ±0.1 °C
水分パラメータ各種演算機
能等
・HF8シリーズ
分離型プローブを2CHで接続
-100...200°C
3/4線式
種々のアナログ信号を出力リ
レー出力およびロギン
グ可能
各種水分パラメータを演算
LCD有無選択可
HF8
HC2-S (標準型)
rotronic日本国内総代理店
神栄テクノロジー株式会社
HC2-ICxx (高温域型)
〒108-0075 東京都港区港南1-6-41
品川クリスタルスクエア11F
TEL.03-5462-7527 FAX.03-5462-7528
http://www.rotronic.jp/
HC2-IMxx (SUS製)
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