味の素グループ復興応援「ふれあいの赤いエプロン

味の素グループは、復興の足取りが確かなものになるまで、
食を通じた様々な活動を通じて、
「心と体の健康づくり」
を応援します。
被災者に寄り添った地道な活動を
継続している自分の会社に誇りが持てた。
“いのちのために働く”
ということを
まさに実感した。
「超高齢」が加速する今後の日本を考えると
被災地のみならず多くの地域で
このプロジェクトの経験は活かせる。
このプロジェクトを続けていくことが
地道ながらも被災地域に寄り添い
貢献していくことだと思う。
発行:味の素グループ 東北応援「ふれあいの赤いエプロンプロジェクト」
(事務局:味の素(株)CSR部 TEL 03-5250-8165 )
2015年7月 第3版発行
味の素グループ 東北応援「ふれあいの赤いエプロンプロジェクト」活動レポート
「食」
の力で、復興のお手伝いをしたい。
東日本大震災発生から、4 年が経過しました。
今日も走ってまーす
!
この4 年間、味の素グループは、
被災地域の皆様と共に歩んでいきたい、という思いを胸に、
地道な活動を行ってきました。
私たちはいま、
「食」がいのちの基本であること、そして、
これまで事業活動を通じて培ってきた「食」
と
「健康」の知見を
被災地域の皆様にご提供できることの重みを、改めて感じています。
私たちはこれからも、
被災地域の、あるいは被災地域から見えてきた社会的課題に対し
「食」
と
「健康」の観点から、解決策を提案していきます。
2015 年 7月
「赤いエプロン」は、ふれあいの合言葉。
味の素グループは、
「健康・栄養セミナー」
を中心とする
東日本大震災復興応援プロジェクトを、
「ふれあいの赤いエプロンプロジェクト」
と名付けました。
201
1年10月にこのプロジェクトがスタートして以来、
味の素株式会社 取締役社長
最高経営責任者
「赤いエプロン」
は、このプロジェクトに欠かせない、ふれあいの合言葉です。
スタッフと従業員ボランティアは、
「赤いエプロン」
を着用することで
被災地域の皆様をお迎えする
「誠実な緊張感」
と、
皆様の日々の暮らしと共に歩む
「あたたかな気持ち」
を共有します。
「赤いエプロン」
は、今日も
東北の地に笑顔をお届けしています。
1
2
活動の概要
原点は、仮設住宅での課題への取り組み。
被災地域のニーズに対応した活動。
「赤いエプロンプロジェクト」
の中心的活動である
「健康・栄養セミナー」
は、仮設住宅で顕在化する
「赤いエプロンプロジェクト」
は、被災地域の実情・ニーズに応じて活動の幅を広げています。
健康・栄養面、そしてコミュニティの希薄化という課題への取り組みとして始まりました。
住民の方々が集まって調理をし、おいしい料理を囲み、
仮設住宅にお住まいの方々を対象とした活動
語り合っていただく場を提供することで、皆様の 心と体の健康づくり を応援したい。
そんな思いを込めた解決策が、この
「健康・栄養セミナー」
です。
● 健康・栄養セミナー ●
1 糖尿病、腎疾患、心疾患リスクの増加
仮設住宅での
健康・栄養課題 ※
2 野菜不足による、ビタミン、ミネラル不足
3 料理をすること自体がおっくうになり、品数・調理頻度が減少
4 コミュニティの崩壊による「語らいの場」減少
5 アルコール依存症のリスク
※現地の各関係者からのヒアリングに基づきます。
● 子ども向け(あじのひみつ)●
● 支援者向け ●
仮設住宅で“参加型”
「 健康・栄養セミナー」を開催
市町村役場など
現地行政
● 行政、栄養士会、社会福祉協議会、
食生活改善推進員協議会、
大学、NPOなどと協働
味の素グループ
・グループの知見活用
・ボランティア
● 移動式調理台を使った
参加型のセミナー
● 親しみやすい、簡単なメニューの紹介
・地元の食材を使用
社会福祉協議会
仮設住宅
・NPO
・仮設支援員
(一部借上住宅・在宅)
・主婦/子ども・高齢者・男性 etc.
・電子レンジで簡単に調理可能なメニュー
・栄養バランスの良いメニュー
食生活改善
推進員協議会
協力:日本うま味調味料協会
協働パートナー主体の活動。
各開催地のセミナーの主催者は、行政、社会福祉協議会
等の協働パートナーです。そして、味の素グループは、移動
式 調 理 台をはじめとする必 要 最 小 限の資 材と、健 康・
・管理栄養士
・看護師
・保健師
大学
栄養面での知見を提供するサポート役に徹しています。
協働パートナーの主体的な活動であるセミナーの運営を
支援するとともに、最終的には各パートナーが自立してこの
活動を継続することを目標としています。
3
4
活動内容のご紹介
「赤いエプロンプロジェクト」の
それぞれの活動についてご紹介いたします。
● 子ども向け
(あじのひみつ)
●
東北地方は、もともと塩分摂取量の多い地域。
「減塩」
● 健康・栄養セミナー ●
東日本大震災から4年が経過し、仮設住宅
ではますます高齢化が加速しています。
「健康・栄養セミナー」
では、減塩、野菜を多く
摂るなど、高齢者の日々の食事における栄養
対策には、幼少期の適切な味覚形成が重要です。
そこで味の素グループは、従来実施してきた
「味覚教室」
のプラットフォームを活用し、
「減塩」
のカギとなる
「うま味」
を子どもたちに伝える活動をしています。
仮設住宅にお住まいの子どもたちも多く集まる保育所
に訪問しての活動です。キャラクター
「うま味くん」
は、
子どもたちの心のケアにも一役買っています。
協力:日本うま味調味料協会
面の改善に着目した情報共有を行っています。
行政の保健師や歯科衛生士等とも連携し、
● 支援者向け ●
健康維持・促進に繋がる施策も実施していま
す。加えて、セミナーの場が高齢者の皆様の
「語らいの場」
となることで、孤立化の防止に
繫げています。
仮設住宅から災害公営住宅への移転完了時期も
不透明な中、被災地域を支援する方々も先が見え
ない活動を継続されています。
「赤いエプロンプロ
ジェクト」
では、こうした支援者向けの支援も企画・
実施しています。一例として、食生活改善推進員協
ボランティア経験者の声
鴻池由佳子
味の素(株) 食品研究所 技術開発センター 議会の皆様に向けて、減塩の重要性、たんぱく質栄
養の重要性など、最新の栄養情報をご提供する活
動を行っています。
健康栄養価値創造グループ
医師や歯科医師、歯科衛生士、自治体の栄養士との
コラボレーションを実現させ、地元に根差した求めら
移動式調理台 通称
「どこでもキッチーン」
れるコンテンツを提供できている点はとてもよいこと
「健康・栄養セミナー」
は、味の素(株)
の
だと感じました。
移動式調理台
(通称:
「どこでもキッチーン」
)
「健康・栄養セミナー」
には、高齢者が健康な生活を
を活用した参加型のセミナーです。セミナー
送るために有効な栄養面のヒントが随所に盛り込ま
時には、仮設住宅の集会所に5台∼10台を
れていると思います。私は、高齢者栄養を研究テー
搬入。
「調理台で実際に調理できるから
マとしていますが、現地の皆様の生のお声をお聞き
うれしい」
と、参加者の方々からも好評です。
することができ、非常に参考になりました。
「どこでもキッチーン」
5
6
第三者意見
活動実績・活動拠点
食品大手企業として社会的責任を全うする姿勢を評価。
岩手、宮城、福島の3拠点体制で、
被災地域と共に歩む活動へ。
震災直後からご支援いただき、また、
「仮設住宅がなくなるまで」
の長期にわたる支援の継続
を表明いただき、非常に感謝しています。
味の素グループ東北応援「ふれあいの赤いエプロンプロジェクト」
の活動は、社員ボランティ
アも主体となる
「全社員参加型」
で、また、
「仮設住宅居住者」
の
「食と健康の改善」
のために
「赤いエプロンプロジェクト」
は、2011年10月に、宮城県仙台市に拠点を設置してスタートしました。
自らの行動によって被災地支援にお取り組みいただいております。加えて、
「食べるって楽しい!」
その後、2012年10月には岩手県遠野市、2014年8月には福島県いわき市に拠点を設置し、
プロジェクトによる産業支援、
「絆ごはん」
による地産地消の応援など、事業の特性を活かし
3拠点体制で活動を行っています。
“食”
を通じて被災地の経済の復興にもお取り組みいただき、このように継続的かつ多面的に
震災から4年が経過したいま、ますます多様化する現地のニーズにより細かく対応し、
宮城県知事
被災地域と共に歩む活動に繋げようとしています。
村井 嘉浩
参加人数(延べ)
いご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
野田村
岩手県
宮古市
実施回数
遠野拠点
1,321回
山田町
大
遠野市
町
釜石市
次世代が
「東北の復興」
を
考える好機。
福島県いわき市立勿来第一中学校
報道委員会 顧問
ともる
住田町
大船渡市
実施地域
陸前高田市
気仙沼市
3県47市町村
宮城県
南三陸町
仙台拠点
東松島市
地域のパートナーの皆様
塩釜市
多賀城市
仙台市
300 名とともに
石巻市
七ヶ浜町
名取市
岩沼市
亘理町
山元町
国見町
福島市
福島県 二本松市
会津若松市
※活動実績:2015年5月末日現在
行政も力を尽くしてまいりますが、民間の、力のある企業に継続的にサポートいただくことは大切なことです。ぜひとも息の長
久慈市
22,
029名
1,299 名
震災から4年が経過しましたが、
被災地はまだまだ大変な状況が続いております。未だに7万人
もって、それだけでその方の生活が大きく改善されるかのような受け止め方をされるのではないか、
ということも心配しております。
洋野町
従業員ボランティア参加人数(延べ)
責任を認識された活動であると、大変高く評価しています。
近い方が仮設住宅等での不自由な生活を余儀なくされております。加えて私は、仮設住宅から災害公営住宅への移転を
■ 活動実績
約
被災地の復興を後押しする企業は非常に少なく、日本における食品大手企業としての社会的
大玉村
本宮市
郡山市
白河市
新地町
伊達市
相馬市
飯館村
尾村
南相馬市
三春町
川内村
いわき拠点
浪江町
大熊町
楢葉町
広野町
いわき市
双葉町
富岡町
女川町
教諭
亀岡 点
さいたま地方裁判所 川越支部 判事補 たいし
島尻 大志
本校の報道委員会がパナソニック株式会社「キッド・
2014年4月から1年間、裁判所における民間企業
ウィットネス・ニュース」
の映像制作プログラムに参加してい
長期研修プログラムの一環で、味の素(株)
で研修しま
るご縁で、このたび、福島県いわき市の仮設住宅におい
した。この研修中に本プロジェクトの存在を知り、仙台
て開催された
「健康・栄養セミナー」
に、生徒とともに参加
地 方 裁 判 所での司 法 修 習の経 験もあったご縁で、
し、その模様を取材しました。
宮 城県亘理町にて開催された
「健康・栄養セミナー」
震災から4年という時間の経過とともに
「震災の風化」
も
にボランティアとして参加しました。
懸念される中、生徒たちには
「ふるさと」
の現状、そして福
参加して最も印象的だったのは、ご参加の方が互い
島の復興に向けての課題に向き合ってほしいと考えていま
に会話を楽しみながら、和やかに調理に臨んでいる様
す。こうした中、今回の
「キッド・ウィットネス・ニュース」
と
「赤
子でした。味の素グループがこの3年あまりの間、この活
いエプロンプロジェクト」
との協働により、生徒たちが避難
動の継続を通じ、栄養面からの健康サポートのみなら
者の皆様とふれあう機会を持ち、その経験の中で
「自分た
ず、被災地域における新たなコミュニティづくりにも寄与
ちができること」
は何かを考え、提案するに至ったことは、大
してきたことを実感しました。超高齢社会の課題が浮き
変貴重な経験になったと思います。
彫りになる被災地域において、食品企業ならではの資
今後の東北の復興を考える上では、次世代の育成が
源を活用し、被災地域の
「人と人との繋がり」
にも解決
不可欠です。企業の皆様とも是非、こうした観点で教育
策を提案できていることは、大変意義深いと考えます。
現場との有機的な連携を検討できれば幸いです。特に、
今後は被災地域の本格的な復興が加速していきま
今回のパナソニック社と味の素グループのように、企業間
すが、この活動で築かれてきた各地の
「新たなコミュニ
でそれぞれの得意分野を活用し協働するご提案は、生徒
ティ」
が適切な形で続いていくよう、味の素グループの
たちの成長の可能性をより一層高めるものであり、東北各
「食」
と
「栄養」
を基点とした新たな提案に期待したいと
地で第2弾・第3弾と事例が増えていくことを願っています。
7
「人と人との繋がり」
への
解決策に共感。
思います。
8
グループ 連携
「赤いエプロンプロジェクト」特別レポート
味の素グループの事業を活かし、
被災地域の皆様にさらなる
「おやくだち」
を提供。
味の素グループの連携をさらに強化して、復興応援活動に取り組んでいます。
1
その場でレシピを考える! 地元のヘルスメイトの皆様に、
美味しく・楽しく
「タンパク質」
がとれるレシピを
ご提案いただきました。
2014年8月、
「赤いエプロンプロジェクト」
は宮城県・亘理町にて、
地域の食生活アドバイザー である、食生活改善推進員
(ヘルスメイト)
の皆様を対象に、
ジーノ
Jino ® 美容教室
『「ロコモ」世代に向けたタンパク質摂取のススメ』
をテーマにした勉強会を開催しました。
「食」
と
「美容」で、
内側からも外側からも美しく。
ジーノ
味の素
(株)
の化粧品ブランド
「Jino ® 」
により、美容教室を開催。
女性の心と体の健康をサポートします。
「健康・栄養セミナー」
の
ロコモ
予防運動も!
料理教室の後に、美容教室を提供することで、被災地域の皆様
を内側からも外側からも美しくする活動を行いました。
味の素冷凍食品社
冷凍食品を活用して、
日々の食卓に彩りを。
(男の料理教室)
「男の料理教室」
は、男性の
「ひきこもり」
の防止策として現地の
まずはロコモを知る
まずは、
「ロコモって何?」
とい
う切り口から、筋力アップには
良質なタンパク質が欠かせな
いことを学びました。
タンパク質が摂れるレシピを開発
続いて、各班に分かれ、タンパク質摂取を意識した
協働パートナーから高いご評価を受けています。
この
「男の料理教室」
オリジナルレシピの開発に取り組んでいただきました。
にて簡単に、美味しく、また、自宅に戻られてからも再現しやすい、
味の素冷凍食品
(株)
商品を使った料理をご紹介しています。
味の素ゼネラルフーヅ社
「コーヒー教室」
と
「スティックドリンクバー」
で
食後のやすらぎのひとときを。
「コーヒー教室」では、味の素ゼネラルフーヅ(株)
の社員が
「健康・栄養セミナー」参加者の皆様にコーヒーをふるまい
ます。本格的なコーヒーを飲んでいただきながら、コーヒー
と健康に関する情報を提供しています。
また、
「スティックドリンクバー」
では、同社のスティックドリンク
を提供し、食後の語らいの時間をお届けしています。
9
調理∼完成!
開発したレシピは、早速、調理へ。各班とも、
30分ほどの時間で5品以上の料理が完成し
ました!
いっしょに
「いただきま∼す!」
各班の自慢の料理を他の班ともシェアしながら、
全員で食卓を囲みました。
10
「赤いエプロンプロジェクト」、一歩前へ
メニュー監修:管理栄養士 角川日登志
被災地の皆様の声から生まれた 保存食活用メニュー
「赤いエプロンプロジェクト」
は、被災地の皆様のご要望をメニューづくりに反映しています。
これまでのご要望として多かったのは、 保存食活用メニュー です。常温で長期保存できる食品を常備し、
賞味期限切れにすることなく、日常生活の中で上手に使いまわすためのメニュー。
その一例を、ここでご紹介します。
MEMO
魚缶詰
MEMO
乾物
さば缶とニラの即席あえ
できたてよりも翌日以降の
4人分
方が、味がしみ込んでさらに
おいしいですよ。
使 用 す る保 存 食
さば 缶
日本人が昔から常用してきた乾物は、たいへんすぐれた常温保存食品といえます。日頃の食卓で乾物を
使った料理に親しんでいれば、誰もが非常時でも抵抗なくおいしくいただけますし、いざというときのレパー
トリーとして活躍してくれます。長期保存が利く、いつでも心強いストック食材として、その力を存分に発揮
してくれます。 (農林水産省広報誌「aff(あふ)」2009年9月号記事をもとに構成)
魚缶詰は長期保存が可 能で、栄 養 豊かな食 品!
魚缶詰はメインのおかず、スープや副菜などバリエーションが豊富です。その中でもツナ缶は、とても
手軽に使える身近な食品です。栄養価については、ナイアシン、ビタミンD、ビタミンB6、B12など
を含みますが、油漬けの場合は、脂質の取り過ぎや高カロリーに気をつけましょう。
乾物は、生鮮食品が手に入らなくなった
いざ というときの一助です!
海と山と畑の恵みぎっしり巾着詰め
使 用 す る保 存 食
ひじき
干ししいたけ
4人分
材料
油揚げ………… 4 枚
絹ごし豆腐…… 1/4 丁
切干し大根…… 4g
ひじき
(乾)
…… 4g
干ししいたけ…… 2∼ 3 枚
めんつゆ… ……大 さ じ 2
作り方
材料
さば水煮缶 …………………1缶
ニラ
(粗みじん)
……………1/ 4 袋
みょうが
(粗みじん)
………… 2 本
しょうが
(粗みじん)
……… 1/ 2 片
*
① 切干し大根は、はさみでやや細かく切り、ひじき、干ししいたけと
一緒に水で戻す。
② 戻した干ししいたけは、千切りにする。
③ ボウルに豆腐と、戻した具材と、めんつゆを入れて、混ぜ合わせる。
④油揚げは1枚を半分に切って、中に③の具材が入るようにする。
⑤油揚げに③の具材を詰め込んで、つまようじで蓋をして電子レンジで
3分程加熱をする。
味 の 素 …… 小さじ 1 / 2
ごま油………大さじ1
めんつゆ…… 大さじ1
作り方
① さば缶は汁ごとボウルに入れる。
② ニラ、みょうが、
しょうがを①の中に入れ、混ぜ合わせる。
③ *印の調味料を②に加えて、もう一度混ぜ合わせて、味を調える。
切干し大根
●カロリー : 85kcal ●塩分: 0.54g(1人分あたり) ●カロリー : 130kcal ●塩分: 0.72g(1人分あたり) ツナ缶とひじきの香り混ぜご飯
材料
使 用 す る保 存 食
ツナ缶
ひじき
ひじき
(乾)
…… 6g
ツナ水煮缶……1缶
人参……………1/ 4 本
作り方
斬新!白菜とさきいかのワカメ煮
4人分
4人分
つまみの定番
“さきいか”
と白菜の煮つけ!
意外と合いますよ。
大 葉 …………8枚
白ごま………少々
めんつゆ……大さじ 2
ご飯…………1. 5 合
① ひじきは水で戻しておく。
② ツナ缶は汁ごと使う。
③ 人参は粗みじんより少し大きめに切る。
切った人参は耐熱ボールに入れて、レンジで3分加熱する。
④ 大葉は千切りにする。
⑤ 温かいご飯に①∼④とめんつゆを入れ、最後に白ごまを加えて
混ぜ合わせる。
使 用 す る保 存 食
さきいか
乾燥ワカメ
材料
白 菜 …………… 100g
さきいか ……… 1 /4 袋
乾燥ワカメ ………適 量
作り方
*
しょうゆ……30cc
砂 糖 … … … 15g
酒 … … … … 30cc
水 … … … … 400cc
七味唐辛子……少々
① 白菜は、食べやすい大きさにちぎる。
② 鍋に*印の調味料と、白菜、さきいか、
乾燥ワカメを入れて、軽く煮込む。
③ お好みで、七味をふりかける。
●カロリー : 43kcal ●塩分: 1.04g(1人分あたり) ●カロリー : 265kcal ●塩分: 0.65g(1人分あたり) 11
12
「赤いエプロンプロジェクト」、一歩前へ
新しい取り組みが、始まっています。
「赤いエプロンプロジェクト」
がスタートして3年半。
多くの皆様に支えられながら、いま、東北の地では新しい取り組みが始まっています。
High ligh t
「赤いエプロンプロジェクト」をきっかけとした企業間協働で
より多くの皆様に、より明るい笑顔をお届けしています!
パナソニック株式会社「キッド・ウィットネス・ニュース」
と
「赤いエプロンプロジェクト」
が協働で、
被災地域の生徒たちと仮設住宅にお住まいの皆様とを繋ぐお手伝いをしました。
いわき市の中学生が
「健康・栄養セミナー」を取材。
2015年2月1日、パナソニック株式会社が
小・中・高 生レベルを対 象として推 進する
映像制作プログラム
「キッド・ウィットネス・
な こそ
ニュース」
の参加校、福島県いわき市立勿来
第 一中学 校の報 道 委員会の生 徒たちに、
地 元いわき市で 開 催された「健 康・栄 養
セミナー」
を取材していただきました。
将 来を担う生 徒たちが自分たちの目で
「ふるさと」
の現状を知り、そして、伝える活動
をパナソニック株式会社と味の素グループの
Highlight
協働パートナーの先進事例:
「健康・栄養セミナー」の自主開 催が始まっています!
最新式移動式調理台「どこでもキッチーンⅢ」を使った、
「健康・栄養セミナー」の自主開催が始まっています。
岩手県大 町で
「健康・栄養セミナー」を
自主開催。
「赤いエプロンプロジェクト」
の目標は、
各地のパートナーに自立して
「健康・栄養
セミナー」
を継続していただくことです。
この先 進 事 例が、岩 手 県 大
町で
開催されている料理教室です。
味 の 素 グル ープ は 、2 013 年 度 に 、
折りたたんでコンパクトに収納・持ち運びが
できる最新式移動式調理台「どこでも
キッチーンⅢ」
を大
町行政に寄贈しま
した。この調理台を使い、大
町の管理
栄養士が中心となって移動式料理教室
が継続されています。
「どこで もキッチ ーンⅢ」は 小 さく
折りたためるので、車(バン)
に必要
備品一式と一緒に積み込めます。
両社でサポートしました。
今回の取材は生徒たちが映像にまとめ、
「震災で失われたレシピ、家族の定番レシピ
を次世代に繋げていく」
「被災地域を忘れな
大
いでほしい」
というメッセージを込めて発信さ
設備しかなく、行政のみでは参加型の調理教室を開催することが難しいのが実情で
れます。
した。震災の翌年より一緒に教室を開催させていただいてからは、住民の方が実際
町は仮設住宅が48か所あり、その集会所や談話室には必要最低限の調理
に調理に参加し、毎日の生活を振り返ることで、生活習慣病を予防するための意識
づけができているように感じています。
この映像は
「ご当地食材編」
「料理教室編」
として、
2015年3月下旬より
「キッド・ウィットネス・ニュース
日本サイト」
で公開しています。
ご当地食材編▶http://channel.panasonic.com/jp/contents/15104/
料 理 教室編▶http://channel.panasonic.com/jp/contents/15103/
13
2013年度に
『どこでもキッチーンⅢ』
を寄贈していただき、行政単独での教室が仮
大 町 民生部 保健福祉課
健康推進班
管理栄養士
湊 尚子 さん
設住宅でも開催することができるようになりました。また、震災により集会所が被災
した地区でも、少しのスペースがあれば調理実習ができるようになりました。今後も、
調理台を活用し、
「復興は健康づくりから」
を合言葉に、町民の健康づくりを支える
取り組みをしていきます。
14
“地産地消”を応援
「赤いエプロンプロジェクト」特別レポート
2
全面リニューアルオープン目前!石巻魚市場は、
想いあふれる人たちの熱気に満ちていました。
「食べるって楽しい!」
×「絆ごはん」 × 「赤いエプロンプロジェクト」で
宮城県産水産物の“地産地消”を応援します!
東日本大震災で被災し再建中の石巻魚市場(石巻市)
は2015年9月に本格稼働します。
規模は震災前の1.
4倍。施設の全長は
「日本一」
と言われた震災前の650メートルを上回る
東西880メートルで
「世界一」
になる見込みです。
「赤いエプロンプロジェクト」は2015年5月、順次稼働する石巻魚市場の
「いま」
に会いにいきました。
味の素株式会社は、
“食”
を通じて被災地域の復興を支援するため
“食卓からニッポンを元気に
「食べるって楽しい!」”
プロジェクトを実施してきました。また、同東北支社では、
「人とのつながり」
、ふるさとを思い出す
「おふくろの味」
や
「郷土の味
(料理)
」
への想いを応援するため、
「絆ごはん」
活動を行ってきました。2015年春から、
この
「食べるって楽しい!」
プロジェクト、
「絆ごはん」、
「赤いエプロンプロジェクト」が一丸となって、
「 宮 城 県 産 地 魚 市 場 協 会 」の活 動を応 援します!
新人さん
セリ風景
経 験と知 識 を 備 えた
2015年4月、石 巻 魚 市 場には7人の新 入
ベテランだけができる
社員が仲間入りしました。初々しい笑顔で、
市場に明るい空気を運んでいました。
「セリ人」
と、
経験豊富な
買受人とが繰り広げる、
まさに「プロの 仕 事」。
「 宮 城 県 産 地 魚 市 場 協 会 」が 行うのは、宮 城 県の
凛とした空 気に、自然
消費者に地元の豊かな水産資源と各地の魅力を再認識
と背筋が伸びます。
してもらうことにより、宮 城 県 産 水 産 物の“地 産 地 消”の
活性化に繋げる活動です。
この活動は、宮城県庁の「みやぎ水産の日」
の中核とし
て位置付けられています。宮城県の水産業・水産加工業
の売上げ回復・雇用の確保を実現し、地域資源に根差し
た自立的な経済復興に貢献することが目的となっています。
今回、
「食べるって楽しい!」
プロジェクト
では、2015年3月∼5月の「ほんだし® 」
(3品種)の売上げ1箱につき1円を、この
緑色の帽子をかぶるのは、魚市場
「銀鮭」
の養殖といえば宮城県。生産量
同時に
「絆ごはん」
では、宮城県庁と連
宮城県の産地魚市場と消費地魚市場
携して、スーパー等へ水 産 物の販 売 促
進活動を提案することを予定しています。
買受人の皆さん
銀鮭
活動に寄付します。
「ほんだし® 」12 0 g 箱
宮城県公式ウェブサイトより
そして、
「赤いエプロンプロジェクト」
では、
を日々、支えている買受 人の皆さ
の90%以上を占めています。特有の臭み
ん。取材班を、
『「味の素 ®」
いつも
がなく、色も鮮やかで脂がのっており、
使っているよ∼』
と、優しく迎えてく
養殖物として
「もっとも美味しい鮭」
なの
ださいました。
だそうです。見た目にも美しい、光り輝く
鮭でした。
「健 康・栄養セミナー」
をはじめとするプロジェクトの活動を、
「宮 城 県 産 地 魚 市 場 協 会」が行う産 地 競 演イベントや
おいしいカツオ、
いただきま∼す♪
市場まつり等において実施し、
栄養バランスに配慮したレシピ
を紹介する等、宮城県の水産物を使用したメニューの喫食
市 場内の食 堂にていただい
機会拡大に貢献していきます。
た、日替わり定 食。この日は
石巻で水揚げされたカツオで
「宮城県産地魚市場協会」
した。シンプルだからこそ分か
「産地魚市場(さんちぎょしじょう)」
とは、水産物の水揚げされる港に設置された魚市場。
ここで調達された水産物が、築地市場に代表される
「消費地魚市場」
に送られる。
15
昭和49年に設置され、相互の連携調整や水産物の需給安定と魚市場の健全な
産地魚市場
発展を図るための活動を行っている。
消費地魚市場
る、この地のカツオの魅力。
ごちそうさまでした。
16
スタッフ紹介
被災地域の皆様の「ありがとう」を誇りに。
「赤いエプロンプロジェクト」
は、味の素(株)および(株)味の素コミュニケーションズの
従業員をスタッフとし、味の素グループの役員・従業員のボランティアの力を結集し、
味の素グループが総力を挙げて実施しています。
わたる
現地スタッフからのメッセージ
田村 忠(味の素(株)) 現地統括
被災地域では今だに多くの方々が困難な生活を続けており、現地に密着した健康・栄
養面のサポートは、その重要性がさらに増しています。
「いっしょに作って、いっしょに
食べる」
「 美味しく・楽しく、そして健康に」。震災より4年が過ぎ、これからが「正念場」。
一つひとつの「ご縁」
を大切に、これからも応援活動を続けて参ります。
グループ従業員の皆様、是非、活動へのご参加、お待ちしております。
たかと
髙橋 亘((株)味の素コミュニケーションズ)
2014年8月に当プロジェクトの遠野拠点担当になりました。復興が思うように進まない
現状を日々目の当たりにしているなかで、この活動の大切さを改めて痛感しています。
今後とも被災地域の皆様のもとに伺うことで、少しでもお役にたてるよう、頑張って参
ります。
うえむら
上村 和也((株)味の素コミュニケーションズ)
2015年1月に当プロジェクトの仙台拠点担当になりました。初の東北勤務となり、学ぶこ
藤田 孝人(味の素(株 )) 遠野拠点担当
との多い日々を過ごしていますが、少しでも被災地域の皆様のお役にたてるように奮闘
遠野拠点を担当することになりました藤田です。福島県で生まれ、育ちました。これまで
しくお願い致します。
はボランティアの募集業務を通じて後方支援をしてまいりましたが、岩手県の現場で
活動させていただきます。身の引き締まる思いです。現地の方のお気持ちに寄り添うと
いう活動の原点を肝に銘じて取り組みます。皆様のご参加を心よりお待ち申しあげます。
山田 幹夫(味の素(株 )) 仙台拠点担当
しております。グループ従業員の皆様も是非ボランティアに参加してください。どうぞ宜
ゆうじ
木下 有二((株)味の素コミュニケーションズ)
2015年4月に当プロジェクトのいわき拠点担当になりました。
「いっしょに作って、いっしょに
食べる」
この活動は、被災地域の皆様に楽しみやコミュニケーションの場を提供して元気
震災から4年経過した今、復興支援を継続実施している味の素グループに対する社会
になって帰っていただくことに大きな意味があり、日々勉強ですが、福島県の専任担当と
からの評価をしっかり受け止めながら、社会への恩返しをさせていただく気持ちで、この
して精一杯頑張る所存です。
仕事に誇りを持って取り組んでいきます。
たかみち
栄養士
ゆ か
三浦 優佳((株)味の素コミュニケーションズ)
井澤 敬道(味の素(株 )) いわき拠点担当
2015年4月より当プロジェクトの栄養士になりました。岩手県釜石市で生まれ育った私に
担当エリアの福島では、原発事故の影響で未だに多くの方々が避難生活をされており、
とって、このプロジェクトに参加できることをとてもありがたく感じています。東北の皆様の
復興に向けては様々な課題が残っています。仮設住宅で求められているのは、
「元気な
実際の食生活に役立てられるようなレシピを提案するためにも、皆様のことを、まずよく
話し声」
と聞いたことがあります。味の素グループが一丸となって、それを届けられるよう、
知ることを大事にしていきたいです。
『手軽にできて、栄養もとれて美味しい!セミナーに
現地で努力していきます。
参加して楽しかった!』参加してくださった皆様に、そう思っていただけるよう頑張ります。
味の素グループは、復興の足取りが確かなものになるまで、食を 通じた様々な活動を通じて、
「心と体の健康づくり」
を応援します。
味の素(株)
味の素アニマル・ニュートリション・グループ
(株)
味の素エンジニアリング(株)
(株)味の素コミュニケーションズ
味の素製薬(株)
味の素ゼネラルフーヅ(株)
味の素トレーディング(株)
味の素トレジャリー・マネジメント
(株)
味の素ニュートリション
(株)
17
味の素パッケージング(株)
味の素ファインテクノ
(株)
味の素物流(株)
味の素ベーカリー(株)
味の素ヘルシーサプライ
(株)
味の素冷凍食品(株)
NRIシステムテクノ
(株)
沖縄味の素(株)
川研ファインケミカル
(株)
クノール食品(株)
(株)
ギャバン
ジーノ
(株)
(株)J-オイルミルズ
デリカエース
(株)
日本プロテイン
(株)
北海道味の素(株)
ヤマキ
(株)
日本ケロッグ合同会社
18