世界選手権に参加して 一般 男子105kg 武田裕介 6 月 10 日~16 日の一週間、フィンランドのサロで開催されたワールドクラシックパワーリ フティング選手権大会に参加してきました。 今回は 3 回目の参加、年々参加人数が増えてきて 800 人を越す大規模な大会になりました。 そんな中スムーズに運営を進めて頂いた IPF の皆様、フィンランドパワーリフティング協 会の皆様には本当にお世話になりました。 日本からはマスターズ、ジュニア、一般と 3 つの選手団に別れての出発になります。大会 期間中現地に長期滞在して頂いた団長の山口さん、添乗員の大胡さんには本日にお世話に なりました。疲れを見せず日本選手団のサポートをして頂くプロフェッショナルな姿に、 感謝の気持ちでいっぱいです。 フィンランドは初めてでしたが、時期的に良かったのか天候にも恵まれ、気候的にもちょ うど良かったです。 (周りの方々は上着を着ていましたが…) 会場はホテルから少し歩いた場所にありましたが、緑に恵まれた街並みを歩くのは精神的 にもリフレッシュになりました。 心配していた食事も日本人に合う味付けで、体重を落とす事なく試合に臨めました。 今回の世界選手権では自分の中で目標が 4 つありました。 ■トータル 800kg ■ベンチプレス 種目別 1 位 ■9 試技成功 ■トータル 3 位入賞 SQ 295kg(-7.5kg) 3 月の全日本選手権時に右の肋を痛めてしまい、しっかりと調整を進められなかった中では ベストに近い結果になったと思います。深さも動きも問題なく、自分のイメージ通りに出 来ました。 BP 212.5kg(+2.5kg) ベンチプレスでは種目別金メダルを達成しました。世界で戦う武器になると思います。今 後はこの武器を磨き続け、世界記録更新を目指します。 DL 292.5kg(+7.5kg) 今回一番力を入れたのがデッドリフトでした。アジア選手権、日本選手権とどちらも第三 試技を落としているので、必ず取るつもりできました。大会前ある気付きによってグリッ プの不安がなくなり綺麗に 292.5kg を成功出来ました。これをきっかけに、今後大幅に記 録を伸ばせると確信しています。 TL 800kg(+20kg) 日本人 2 人目のノーギア 800kg を達成しました!トータル 3 位入賞はあと 5kg 足りず目標 達成出来ませんでしたが、世界選手権で世界の選手と戦うスタート地点に立てたと実感し ています。 2014 年 12 月のアジア選手権以降、自分の試技に対する様々な課題が見つかり半年掛けて修 正してきました。105kg 級絶対王者の阿久津選手を始め、TXP の仲間達、2 月に籍を入れた 金子選手のサポートが無ければ絶対に達成出来ませんでした。この場を借りてお礼を言い たいと思います。ありがとうございました。 日本から参加した 50 名の選手から失格者は 0。これは本当に素晴らしい結果です。団長の 山口さんの的確なアドバイスが活きたのだと思います。 今回の世界選手権は会場、雰囲気共に今まで参加した世界選手権で一番素晴らしいものに なりました。この緊張感、充実感、感動は世界選手権でしか味わう事が出来ません。強く なったら…と参加を考えている選手は、参加資格があるならどんどん参加するべきです。 強くなったら参加するのではなく、 参加して強くなるべきだといつも TXP で言っています。 来年はパワーリフティング発祥の地アメリカでの開催になります。日本選手権を勝ち抜き、 必ず参加してトータルの表彰台に登ります。その為にまた一年頑張りたいと思います。 素晴らしい世界選手権になりました。本日にありがとうございました。
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