5.職員に対する暴力事件等発生時の対応マニュアル

5.職員に対する暴力事件等発生時の対応マニュアル
患者(入院患者を含む)やその家族等から暴力を受けた場合は次の措置を講ずる。
(1)現行犯的状況
職員に対する暴行脅迫行為が継続している場合は、先ず、躊躇せずに「110番」
通報すると共に監視員(以下時間外・休日は、警備員)に緊急連絡する他、必要に
より身柄を確保する。
① 憲法第 33 条(逮捕の用件)
何人も、現行犯人として逮捕される場合を除いては、権限を有する司法官憲が発し、
且つ理由となっている犯罪を明示する令状によらなければ、逮捕されない。
② 刑事訴訟法 212 第(現行犯人・準現行犯人)
現行犯人とは=現に罪を行い、又は現に罪を行い終った者を現行犯人とする。
準現行犯人とは=罪を行い終ってから間がないと明らかに認められるときは、現行
犯人とみなす。
③ 犯人として追呼されているとき。
④
贓物又は明らかに犯罪の用に供したと思われる凶器その他の物を所持しているとき。
⑤ 身体又は被服に犯罪の顕著な証拠があるとき。
⑥ 禄誰何されて逃走しょうとするとき。
現行犯逮捕した場合は直ちに警察官に引き渡さなければならない。
(2)現行犯以外の場合
① 身体的攻撃を受けた場合は、必要に応じて監視員に連絡すると共に他の職員に応援
を求める。暴力行為により受けた被害状況によっては部門長に報告のうえ、監視員
(以下時間外・休日は、警備員)を通じて警察へ通報する。
② 複数の職員によって、患者もしくはその家族の感情を静めても、なお収まらず暴力
行為を継続する場合警察へ通報する。
③ 暴力を振るう入院患者については、医療関係者が協議のうえ、主治医が本人及び家
族に通告し退院の措置をとる。