第 89 回 平成 26 年 3 月号 伊奈病院 健康管理課 花粉症と天気 花粉症に影響するのは、どんな天気の日かな? 花粉が飛散している時期でも、花粉症の症状が軽い日と重い日がありますが、 天気による花粉飛散量が密接に関係しています。 よく晴れた日 湿度が低いと花粉の飛散量は、増大します。 湿度が高くなると花粉の飛散量は、軽減されます。 湿度80%を超えるとスギ花粉は、ほとんど飛ばなくなります。 雨の降った翌日 雨の日に飛散しなかった花粉が翌日に持ち越されます。 雨が降った日は、安心して過ごせますが、 雨の翌日は飛散量が増えるため注意が必要です。 風が強い日 風が強く吹く日は、より遠くまで花粉が飛ぶようになります。 特に都市部では、地面に落ちた花粉が土に吸収されずに、 風によって再び花粉が巻き起こる現象が発生します。 花粉症の主な4つの症状 くしゃみ 目のかゆみ 回数が多く、連続して起こるのが特 花粉が目に付着してかゆくなります。 徴です。花粉を鼻の外に出そうと、10 涙が出たり、目を強くこすってしまうこ 回以上も連続でくしゃみが続く場合も とで結膜や角膜を傷付けてしまう場合が あります。 あります。 鼻づまり 鼻水 両穴つまることも多く、息苦しくな ります。鼻を噛んでも、またすぐつま 花粉症の鼻水は、 無職透明でサラサラしています。 るという繰り返しです。 花粉の季節でなくても花粉症の症状が出ることがありますか? スギ・ヒノキの花粉症では2~5月以外に 10~11月にごく少量の飛散があって軽い症状が 出ることがあります。 イネ科の花粉症は 6~8月、ブタクサの花粉症は 8~10 月に出ますが、そのほかの季節で鼻の症状が 出るときには花粉症以外の鼻炎も考えられます。
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