SMGレポート 2706 序文 「全ては、ここから-?」 [迫りくる法改正の荒波-16] 先ずは、次の表をじっくり観察してみて戴きたいと思います。真ん中から左が25年10月1 25/10/1 26/10/1 日現在の、右側が26年10月1日現在の H25 0 101 H26 0 101 何かの数値を表しています。 23 2 103 24 2 103 気付かれた方もいらっしゃるでしょうが、 21 4 103 22 4 103 両サイドの左端は年号、中列は年令を 19 6 107 20 6 106 表しています。では、右列は何を示して 17 8 105 18 8 105 いるのでしょうか? 15 10 111 16 10 109 ヒントは、両サイドの22歳と65歳各4桝 13 12 116 14 12 114 にあり、私共はこれを「△100万ショック」 11 14 117 12 14 117 と呼んでいます。 9 16 118 10 16 119 もうお判りかと思いますが、右列は日本 7 18 121 8 18 118 人の年齢別人口実数値(万人)です。 5 20 119 6 20 121 22歳の119、120は共に次年度新卒 3 22 119 4 22 120 予定者の近似値、65歳の220は、個 34 54 154 34 55 153 別差に関わりなく、その時点で全員が 33 55 150 33 56 149 リタイアしたと看做すと、「出」が220で 32 56 146 32 57 145 「入」は120、差引き100万人の不足 31 57 153 31 58 153 となる為、「マイナス100万ショック」と 30 58 158 30 59 158 表現した訳です。 29 59 159 29 60 158 ●過不足から云えば、今後予想される 28 60 169 28 61 168 事態はより深刻です。10年後の新卒者 27 61 178 27 62 177 数は更に6万名ほど減り、20年後には 26 62 189 26 63 188 総数100万人を維持できるかどうか、 S25 63 203 S25 64 202 ギリギリの所に来ることが明らかだから 24 64 222 24 65 220 です。一昨年(2013年)以降、來年に 23 65 220 23 66 218 かけ、65歳到達者が850万人も一気 22 66 209 22 67 207 に累増するため、先ずは年金財政問題 21 67 130 21 68 128 がヒートアップ、続いて預貯金の大量流 20 68 139 20 69 137 出を引き金とする金融機関の預金残高 縮減による預金獲得競争の激化、ボーダーレス化、貸し付け枠の引き絞り、資金繰り悪 化による中小事業者の行き詰まり、景気低迷へ-という悪循環の絵柄が、マスコミでも 再三取り上げられ、そのような視点から議論がなされて来ました。●しかしながら、この 未曾有とも云える人口減少問題に対する政府の危機感は並大抵のものではなく、政策 ベースでは、既に昨年から具体的指針を次々に打ち出し、これにより金融業界には、第 二次再編の大波が襲い掛り始めているようです。消息筋によれば、政府の描くシナリオ は概略次の様なものです。●人口予測値からも、早晩、労働力の需給関係は凡そ需要 4:供給1という極端な売り手市場となり、人材獲得競争激化による人件費の高騰が共倒 れを招くのは必至。よって今の内に、経営不振事業者に引導を渡し、事業者の絶対数を 減らして置く必要がある‐というのですが、それは一体どんな筋書きを指すのでしょうか?
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