平成27年度 第6回 教育研究評議会議事概要

平成27年度
第6回
教育研究評議会議事概要
日
時 平成27年6月29日(月)10:30~12:00
場
所 事務局特別会議室
出 席 者 別紙のとおり
議 題
1.ディプロマ・ポリシー,カリキュラム・ポリシー及びアドミッション・ポリシーの改定について
(議題1の別紙)
副学長(教育組織・カリキュラム改革担当)及び副学長(博士課程設置構想担当)から,平成
28年度の教育組織改組に伴い,学部及び大学院のディプロマ・ポリシー,カリキュラム・ポリ
シー及びアドミッション・ポリシーを,認証評価,監事監査指摘事項への対応,相互の関連付け,
並びに文部科学省から今後求められることが想定される記載事項に配慮し,改定することについ
て,資料に基づき説明があった。
評議員から,以下のような意見等があった。
【教育学部】
・小中一貫教育の流れがあるにも拘わらず,カリキュラム・ポリシーに,初等教育教員養成課
程における中学校教員についての理解,中等教育教員養成課程における小学校教員について
の理解が含まれていない。他の国立大学教育学部は,小中一貫コース等の設置を打ち出して
いる。現職教員に小・中学校両方の免許状取得を進めていくならば,当然在学中に取得する
ことが望ましく,本学方針は逆行しているのではないか。
・カリキュラム・ポリシー前文の特別支援教育教員養成課程については,特別支援学校教員と
してだけではなく,特別支援学級の教員という文言も記載していただきたい。
・カリキュラム・ポリシーの「教員に必要な専門教育科目を体系的に編成する。」中の,「教科
と教科横断的内容」の意味が分かりづらいので,文言を見直した方がよい。
【教育学研究科修士課程・専門職学位課程】
・教育学研究科のアドミッション・ポリシーには,学部に比して,受験を期待する人物像とし
て,教員を志すことが強調されていないように感じるので,強調する文言を付加した方がよ
い。
・ディプロマ・ポリシーの教職実践専攻に関し,「教職修士力」の記載に「リーダー人材」とい
う表現は合わないので,「リーダー性」等にすべきではないか。
・アドミッション・ポリシーの教職実践専攻の記載に,語尾の言い回しに一貫性がない箇所が
あるので,検討いただきたい。
・留学生への指導には大きな労力を必要とするが,カリキュラム・ポリシー中に記載された学
校現場をフィールドとした授業観察等については,留学生にも保証することになるのか。
・教育科学専攻のカリキュラム・ポリシーにおける,国際的な視野の拡大等とは,具体的にど
のようなものの提供を想定しているのか。
・教育科学専攻のカリキュラム・ポリシーに国際的な視野の拡大等を謳うのであれば,そのポ
リシーに則って教育課程が編成されていることを評価できるように,科目設置を前提とすべ
きである。例えば,広域発展科目を活用したらどうか。そのような実質的な対応ができない
のであれば,せめて他国の教育事情の理解・比較といった文言は外すべきと考える。
学長,理事(企画・教育研究・附属学校担当)及び副学長(博士課程設置構想担当)から,以
下のような発言があった。
・小中一貫教育と複数の教員免許状取得については,切り分けて考えていただきたい。各々の
課程教育には,接続期の教育も当然含んでいる。また,本学が今までの方法で教員就職率が
高ければ,改革の方向性も変わったが,学生が複数免許状を取得していても教員にならない
状況が現実に起きているため,今回の改革に至っている。この現状をしっかりと認識して,
他大学とは事情が違うことを理解していただきたい。
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・カリキュラム・ポリシーの特別支援教育教員養成課程については,特別支援学校教員として
の資質・能力養成には,当然,特別支援学級の教員としての資質・能力が含まれているので,
切り分けて記載することは不要と考えている。
・各ポリシーについては,当然留学生も含まれている。出身国や経験に応じて補完すべき教育
があるかもしれないが,法律的な制約があることを除いては,同様に教育を行うことになる。
したがった,このポリシーに耐えうる力をもった留学生を入学させていただきたい。
学長,副学長(教育組織・カリキュラム改革担当)及び副学長(入試改革・就職担当)から,
大学院のカリキュラム・ポリシーにおける国際的な視野の拡大等について,以下のような発言が
あった。
・必ずしも特別な科目を設置する必要性はないと考えている。現在でも多くの教員が,担当授
業科目において,国際的視点や他国との比較を取り入れて授業をされていると認識しており,
そのような内容を今後も意識的に取り入れていただき,併せて,そのことをシラバスに記載
いただきたいと考えている。
・平成28年度からの教育科学専攻のカリキュラムにおいて,広域発展科目は廃止することとな
っているが,既存の科目で国際的な視野の拡大等に有効なものがあるとすれば,位置づけや
内容を見直した上で,そのような科目を残すことも一つの考え方といえる。
一部文言の修正意見への対応については,学長・理事に一任することを確認した。
審議の結果,了承し,役員会へ付議することとした。
報告事項
1.学校教育を担う教員の資質能力の向上に関する文部科学省による検討状況ついて(報告事項1の資料)
副学長(博士課程設置構想担当)から,今後の学校教育制度改革の方向性として,中央教育審
議会における,学校教育を担う教員の資質能力の向上についての検討状況について,資料に基づ
き報告があった。
2.平成28年度教員採用試験出願状況について
(報告事項2の資料)
副理事(キャリア開発担当)から,平成28年度教員採用試験出願状況について,資料に基づ
き報告があった。
また,現時点で教員採用試験に出願している74%のうち,正規採用試験合格に至らなかった
学生についても,その後の進路として確実に講師登録を薦め,これ以上,教員就職率が下がるこ
とがないよう,指導いただきたい旨,依頼があった。
学長から,以下のような発言があった。
教員就職率は,本学の存続に関わる重要事項であり,全力で取り組んでいただきたい。指導学
生への就職指導については,人事考課に反映することも検討している。
3.福岡教育大学ロゴマーク等の作成について
事務局長から,本学のブランド力強化の取組の一つとして,本学の強み,存在意義を教職員が
共有し,それを体現するものとしてのロゴマーク等を作成し,対外的に統一的に使用することで,
本学イメージを広く社会に浸透させる取組を開始することについて,報告があった。
その他
1.次回の開催日程について
次回の会議を,平成27年7月17日(金)に,事務局特別会議室で開催することとした。
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説明資料等
議題1の資料1
・福岡教育大学 学士課程のディプロマ・ポリシー,カリキュラム・ポリシ
ー,アドミッション・ポリシー(案)
議題1の資料2
・福岡教育大学教育学研究科修士課程・専門職学位課程のディプロマ・ポ
リシー,カリキュラム・ポリシー,アドミッション・ポリシー(案)
報告事項1の資料
・これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について(中間まとめ
(骨子案)
)(中央教育審議会初等中等教育分科会教員養成部会)
報告事項2の資料
・平成27年度卒業・修了見込者課程等別
願・1次・最終試験合格状況
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平成28年度教員採用試験 出