詳しくはこちら

平成27年度 第3回スポーツ講座
平成27年5月27日
テーマ「スポーツ栄養をマネジメントしよう」
講師:森光
大
先生
(岡山県栄養士会)
報告者:岡山大学農学部二年
山下眞由
内容
今回のスポーツ講座では,管理栄養士の森光先生による「目的別に考案された栄養の摂取によって
体内から運動のパフォーマンスまたは健康の向上を図る方法」について,教えていただきました。理
想の体にするために必要な栄養はタイプによって異なり,それぞれに応じた栄養を取っていきます。
自分で栄養をマネジメントしていくためには成果を考察することが重要で,結果をただ受け入れるの
ではなく,なぜそのような結果になったのだろうかということまでを考える必要があるということを
知りました。そして次回に活かせるよう改良し,また実践していくのがマネジメント成功の秘訣でし
た。
マネジメントの仕方を学んだあとは,目的別に応じた必要な栄養素を教えていただきました。例え
ばスタミナが欲しい持久系のスポーツにはエネルギー源として糖質が必要で,体内に蓄えが少ないた
め食事の度にしっかりと補給すること,また汗をかく時間が長いためミネラルを補給し貧血防止の鉄
分も摂ることなどといった理論的な事と合わせて,どのようにしたら効率よく摂取できるかどうかの
アドバイスを料理のレシピとともに詳しく紹介されました。
活躍された有名なスポーツ選手を幾人か取り上げ,その活躍を裏で支えた管理栄養士の話もあり,
どれだけ食事のとり方次第で運動の質,身体技能のパフォーマンス力が上がるかを述べてもいらっし
ゃいました。
感想
食事のとりかた,栄養摂取の工夫で運動能力の向上がほんとに
あるかどうか講義を受けるまでは半信半疑でしたが,聞いた後は
なるほどと納得する内容でした。ただやみくもに体にいい栄養を
取るだけではダメで,自分の目的とする理想の体にするためには
何の栄養素が必要でどのタイミングで取るべきかが今回良くわか
りました。
内容で一番分りやすくて,印象に残ったのが,ライオンとシマ
ウマの比較で必要な栄養を解説されたことです。彼らは草食動物
と肉食動物で食べているものが全く異なりますが,シマウマは草
を食べることによって糖質を得ており,パワーの必要な瞬間的な
速さの速度はないが長距離を走ることができるスタミナを持って
森光
大
先生
います。逆に肉を食べるライオンは蛋白質を摂取しているため走
るスピードは速いがシマウマのような長距離は走ることができません。具体的で想像が容易だったた
め今回の栄養マネジメントの意図をしっかり頭に入れることが出来ました。
私は瞬間的なパワーを必要とすることよりも持久力が必要な部活に所属しているため糖質を多く
取るような食事の仕方に変更していくことにしました。教わったようにまず実践し結果を評価してま
た実践を繰り返す。最高のパフォーマンスが最高のコンディションで出せるよう今回の講義を経て知
ったことを忘れず栄養をセルフマネジメントしていこうと思いました。