河合小学校だより 平成 27 年 11 月号 【教育目標】夢を追い 心豊かに たくましく伸びゆく子 ―他者と共創し 主体的に学ぶ子の育成― 本年度の6年生の全国学力・学習状況調査結果についてご報告いたします。この調査は、基 礎基本の定着や、これからの時代に対応していくための新たな力(思考力・判断力・活用力) が、どの程度身についているかを知るためのものです。子ども達の学力を知る一部分として捉 えていただき、今後の学習に向けての改善策を学校は勿論、各ご家庭でも考える機会にしてい ただけたらと思います。子ども達のよりよい成長を、ともに目指していきましょう。 1 教科(国語A,B・算数A,B・理科)に関する調査結果の分析について 国語A問題 国語 B 問題 算数 A 問題 算数 B 問題 理 科 話すこと・聞くこと(良好) 書くこと・伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項(良好) 読むこと(改善の必要がある) 言語についての知識・理解・技能(概ね良好) 関心・意欲・態度(改善の必要がある) 書くこと・読むこと(改善の必要がある) 数量や図形についての技能(概ね良好) 数量や図形についての知識・理解(少し課題あり) 数学的な考え方(概ね良好) 数量や図形についての技能(改善の必要がある) 大学教授による「理数探究科」授業 数量や図形についての知識・理解(改善の必要がある) 科学的な思考・表現(概ね良好) 「理数探究科」の 観察・実験の技能(良好) 成果がみられます。 自然事象についての知識理解(少し課題あり) *A問題…基礎・基本的な知識・技能 B問題…基礎・基本的な知識・技能を活用する力 今年度は、例年と比べて新たな課題が見られる結果となりました。ここ数年は、家庭学習や自主学習・ 読書習慣の定着をめざした取組、少人数指導や複数指導によるきめ細かな指導や個々の教師の専門性を 活かした教科担任制の実施等により、一定の成果を得ることができていました。改めて本年度の課題を しっかり把握し、今後の指導に活かしていきたいと考えています。 これから求められる学力の一つとして、文章の中の様々な情報を読み取る力や条件に合わせて的確に 書く力が求められているのですが、今年度の調査結果では、途中であきらめてしまったり、無回答で終 わったりしている児童が多く、根気よく学習に取り組む力がとても重要であると考えます。学習の計画 表を持たせて家庭学習の定着を目指す「学力アップ大作戦」の取組や、生活習慣の確立をめざす「元気 アップ大作戦」等の取組も継続しながら、子ども達が意欲をもって主体的に学ぶ授業づくりを心掛けて いきたいと思います。 ①国語科 ☆は良かったところ、●は課題 ☆簡単な文章の要点をつかむことや、選択肢が分かりやすい問題はできる。 ☆話の内容に対する聞き方を工夫する問題はよくできている。 ●文章の中から必要な情報を取り出す、長文の問題の意図をとらえる等に課題あり。 ②算数科 ☆は良かったところ、●は課題 ☆単位となる小数のいくつ分で小数の大きさを表すことができる。 ●小数の計算が身についていない、日常生活ではできることが文章化されるとできにくい。 ●グラフから必要な情報を読み取ることが苦手。長文になると正確に読み取りにくい。 ③理科 ☆結果を見通して実験を構想できる。全体的に理科はよくできていた。 ●情報量の多い資料、複数の資料が出た場合、必要な情報を取捨選択する力が必要。 2 学習状況に関する調査結果の分析について 学習に対する関心・意欲・態度や、学校・家庭での生活の諸側面をはじめ基本的な生活習慣、 規範意識、社会に対する興味・関心等に関しての調査結果 ○良好な項目 ▼改善を要する項目 ○地域の行事に参加している,社会の問題に関心がある ○自分には良いところがあると思う ○毎日同じぐらいの時刻に寝て起きている ○自分の考えや意見を発表することは得意 ○学習の最後に振り返る活動をよく行った ○解答時間は十分であった(算数・理科) ▼読書は好きである ▼家で学校の授業の復習をしている ▼発表で話の組み立てを工夫している ▼自分で計画を立てて勉強している ▼難しい事でも失敗を恐れず挑戦している ▼解答時間は十分であった(国語 A・B) 本校の課題点であった「テレビを3時間以上見る」・「就寝時間が遅い」については良い方向 に改善されていますが、予習・復習や自主学習、読書をする等に課題が見られます。 3 今後の取組について ≪学校での対策として≫ ◆確かな学力の定着をめざした取組の充実 ・河合小中の教員が協力して 9 年間の学びを充実させ、科学的な考え方や態度を育て る授業の創造をめざして、合同で研究を推進していきます。 ・一人学びや話す集団づくりをもとにした校内研究を推進し、子ども主体の「わかる」 「楽しい」授業づくりをめざし、児童の学習意欲を高めます。 ・児童一人一人へのきめ細かな指導の充実をめざして、個別支援体制や少人数学習の 充実を図りながら、基礎学力の定着を図ります。 (放課後のチャレンジ教室を実施)・・・月曜 5 校時(低学年)、金曜 6 校時(高学年) ・授業のユニバーサルデザイン化の研究(4 年目)を継続し、どの子にもわかる丁寧な 指導および、学びやすい環境づくりに取り組みます。 ・授業に集中できる体づくりや体力づくりの取組を継続していきます。 ・「おの検定」、「朝タイム(脳トレ) 」で基礎・基本の定着を図ります。 ◆自主学習・家庭学習の定着に向けて ・基礎・基本の定着に向けて、家庭学習の習慣化を図ります。 ・宿題だけでなく、一人学びや自主学習の取組を充実させ、主体的に 体力づくりの取組 学習する習慣を身につけさせます。 ・「読書花まるデー」(*テレビ・ゲーム等をしない・見ない日)や読書月間の取組を 推進し、語彙力や文章理解力、集中力の定着を目指します。 ・自己の考えをまとめたり振り返ったりできるように、学年に応じたノート指導を 行い、学習の基礎づくりを大切にします。(個人懇談中「ノート展」の実施)
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