富士山の古地磁気を用いた溶岩噴出年代の決定(H27-29)

研究の種類
研究課題
基盤研究
富士山の古地磁気を用いた溶岩噴出年代の決定
研究代表者
吉本充宏
研究期間
火山防災研究部
平成
27
共同研究者
年度
~
平成
29
年度
(
3
カ年)
研究協力者
内山高
火山防災研究部
金丸龍夫
日本大学
山本真也
火山防災研究部
金子隆之
東京大学地震研究所
常松佳恵
火山防災研究部
安田敦
東京大学地震研究所
馬場章
火山防災研究部
望月伸竜
熊本大学
研究の目的
富士山の年代が既知の溶岩流の古地磁気方位を測定し、それらの時間変遷を使って、未知の溶岩流の年代を決定する。
研究の目標
(1)富士山周辺域における古地磁気方位のデータベースを作成する。
(2)富士山の噴出年代不詳の溶岩流の年代を決定する。
(3)年代値を基に富士山の詳細な噴火履歴を構築する。
全体の研究計画
(1)富士山周辺の古地磁のデータベースの作成
・富士山及び富士山周辺の火山において、噴出年代の既知の溶岩の定方位試料を採取する。一つの溶岩において数地点から各地点複数個の試
料を採取し、合計10試料程度採取する。
・複数箇所の溶岩が同一のものであることを検証するために、岩石試料の薄片を作成し、顕微鏡観察を行う。また全岩化学組成分析を実施し、化
学組成における同一性の検証も行う。
・定方位試料の古地磁気測定
段階交流消磁、段階熱消磁実験を行い、溶岩噴出当時の古地磁気方位を決定する。
これらのデータを基に、古地磁気の時間変化を推定し、富士山地域での古地磁気の時間変化データベースを作成する。
(2)年代未詳の溶岩の年代推定
噴出年代の既知の溶岩の古地磁気方位測定と同様な手法を用いて、噴出年代が未知の溶岩の定方位試料採取を行い、定方位試料の古地磁気測
定を行う。データベースと比較して年代未詳の溶岩の年代推定する。
(3)年代値を基に富士山の詳細な噴火履歴の構築
推定した年代値を基にこれまでの研究事例を総括して噴火履歴の詳細化を行う。
期待される研究成果
○富士山で、これまで噴出年代が明らかになっていなかった溶岩の噴出年代が決定でき、噴火履歴の詳細化のための基礎データとなり得る。
○年代-積算噴出量段階図を高精度化することが可能となり、今後の富士山の中長期噴火予測の精度が向上することが見込まれる。