(別紙様式2) 事 業 名 :ラテンアメリカを知ろう 鳥取大学国際交流

(別紙様式2)
事 業 名 :ラテンアメリカを知ろう
鳥取大学国際交流センター
グラシエラ・クラビオト
平成26年度大学開放推進事業内容
1. 目的
近年ラテンアメリカとカリブ海諸国がメディアでも取り上げられるようになり、日本にお
ける存在感を増し、鳥取大学ではこれらの国々からの留学生が年々増加している。昨年度
より始まった本事業では、ラテンアメリカに対する理解を促進するため地域の特徴と歴史、
人々の生活と文化の理解に関する活動を鳥取の一般市民を対象に行った。しかし、対象者
はラテンアメリカ諸国での滞在経験者やスペイン語学習者間にとどまっているため、本年
度は対象者を海外生活未経験者まで広げることを第一の目標とし、鳥取在住の外国人と県
民が相互に理解し合い住みやすい社会形成を目指す。
2.
実施概要
発表者または演奏者
実施日
時間
6/7 (土) 15:00~18:00
留学生・外国人教師
メキシコ1名
日本人
参加者数
6名
48名
2名
37名
スペイン 1 名
ポルトガル 1 名
8/2 (土) 10:00~13:00
ペルー3 名
12/13(土) 14:00~17:00
メキシコ 1 名
18名
30名
メキシコ4名、
5名
28名
2/11(水)
9:00~12:00
ホンジュラス、
ブラジル、エクアドル、
プエルトリコ、
パラグアイ各1名
3.
実施内容
6 月 7 日 イベリア半島(スペインとポルトガル)とラテンアメリカ
鳥取市国際交流プラザにて、各国の外国人参加者による自国についてのプレゼンテーショ
ンを行った。メキシコ人留学生は「メキシコ・ラパスの若者文化」、ポルトガル人留学生は
「ポルトガルの歴史と地域、自国とブラジルの関係」、スペイン出身の参加者による「スペ
インとラテンアメリカの関係」について、それぞれ紹介した。
つづいて、プロギタリスト伊集院卓敏氏の演奏で 5 人のバイラオラスによるフラメンコ・
ショーを実施し、スペイン出身の参加者がギターに合わせ歌を披露した。
さらに参加者全員がフラメンコの基本ステップのレッスンを受けて盛り上がった。
料理は外国人参加者と鳥取大学生が準備し、パエリヤ、トルティーリャ(スペイン風オム
レツ)
、ガスパーチョ、タパス(おつまみ)やデザートなどスペイン料理がふるまわれ、参
加者全員での会食を開催した。
8 月 2 日 ペルー
鳥取市国際交流プラザにて、ペルーにルーツを持つ鳥取大学生による「ペルーについての
紹介」
、続いて在日ペルー人の「ペルー人から見た日本の生活」、そして日本人「日本人か
ら見たペルーの生活」と題してペルー滞在経験など、三者三様の立場から日本とペルーに
ついてのプレゼンテーションを行った。
それぞれの発表の合間には、他の参加者と発表者の間で活発な質疑応答が行われ、賑やか
な会となった。
続いて、マリネラ民族舞踊グループ「ソモス・ペルー」のルーベン氏とジャッケリーン氏
によるペルーのマリネラ民族舞踊が披露された。
その後、参加者はレッスンを受け、舞踊のステップを体験した。
料理は外国人参加者と鳥取大学生が準備し、セビーチェ、ウランカイーナ風ジャガイモ料
理、鶏肉入りご飯やデザートなどのペルー料理がふるまわれ、参加者全員で会食を行った。
食事会の後は在日ペルー人参加者による参加者のためのサルサのレッスンが開かれた。サ
ルサは全ラテンアメリカで踊られており、ステップを覚えるのが簡単であり、参加者は楽
しくサルサを覚えることができた。
12 月 13 日 ラパスとメキシコシティ
鳥取市国際交流プラザにて、平成 26 年度メキシコ海外実践教育プログラム参加学生による
ラパスとメキシコシティについてのプレゼンテーションを行い、参加学生たちのうち6人
はスペイン語で、5人は日本語で自身のメキシコでの経験について紹介した。
つづいて「ギターアンサンブルアミーゴ」による演奏が行われ、公演の最後には参加者全
員で「きよしこの夜」をスペイン語で合唱した。
参加者は各自で持ち寄ったチョコレート、ケーキ、ボカディージョ、ピザやドライフルー
ツなど各国のクリスマス料理を嗜んだあと、クリスマスの伝統行事であるピニャータ(く
す玉割り)を行った。
平成 27 年 2 月 11 日「!ラテンアメリカを知ろう!」ワークショップ
鳥取大学広報センターにてワークショップを実施し、鳥取市内の高校生及び高等学校教
員、鳥取大学の日本人学生及び外国人講師、ラテンアメリカ、リトアニア、韓国出身の学
生が参加した。
はじめに主催者による
ラテンアメリカの
プレゼンテーション
を行った。
その後、参加者はエクアドル、ホンジュラス、パラグアイ、メキシコ、プエルトリコの 6
グループに分かれ、それぞれの国や地域出身の外国人の指導の下ワークショップを 1 時間
程度行った。
ワークショップの中で参加者は、各国や地域についてディスカッションや質疑応答など
を通じて知識を深めた。その後、各グループがワークショップで学んだことについて、そ
の他のグループの前で発表をした。
ワークショップの後は全員でマカレーナというラテンアメリカのダンスを踊りました。
メキシコの伝統料理であるケサディーリャやハイビスカスジュース、
パラグアイのマテ茶などを試食した。
最後に参加者に参加証明書を渡しました。
(4)参加者の感想
第一回目のプレゼンテーションについては、参加者から「スペイン・ポルトガルとラテ
ンアメリカなど、様々な国や地域の歴史や文化、それぞれの国の違いなどについて知識を
深めることができた」などの感想があった。またフラメンコ体験については、「フラメンコ
はとても美しく思わずのめり込んでしまった」、「普段はおとなしい日本人があんなに明る
く踊っている姿はとても興味深かった」などの声が寄せられた。
第二回目のプレゼンテーションについては、
「ペルーに住む日本人と日本に住むペルー人、
それぞれの立場から見た互いの国について知れるよい機会になった」などの感想があった。
ダンスについては「ダンスを見るだけでなく実際に参加できた」、「外国の文化についてよ
り親近感を持つことができた」と楽しく参加できたことに満足の声が寄せられた。
第三回目の鳥取大学生によるプレゼンテーションについては、「スペイン語が上手だっ
た」、「海外実践教育での経験を聞きメキシコに興味が湧いた」などの感想が寄せられた。
またその他のアクティビティについては、「集団でゲームをしたり、ギターアンサンブルを
聴けたりして、楽しみながらよい体験をすることができた」という感想があった。
第四回目の参加者からは、
「初めてこのようなイベントに参加したが、とても感動した」、
「今までラテンアメリカについて考えたことはなかったため、初めて知る良い機会になっ
た」、「このようなイベントに参加することで、スペイン語の簡単なフレーズを覚えられる
ようになりたい」等という感想が寄せられた。
またすべての会に共通して寄せられた感想としては、
「様々な国の人たちと英語やスペイ
ン語を話すことができ仲良くなれた」、「もっと交流を深めるため、英語やスペイン語が上
手く話せるようになりたい」など本事業を通した国際交流や、参加者の語学学習のモチベ
ーション向上に関するものが多かった。
(5)成果と課題
本事業には昨年に比べて参加者の数が増加した。これについては本事業が口コミで根付
き始めており、アットホームな雰囲気で気軽に参加できるようになってきたことが理由と
して挙げられる。
第三回目のメキシコ海外実践教育プログラムに参加した鳥取大学生のスペイン語による
プレゼンテーションは、その内容やスペイン語力とも注目に値した。第四回目の参加者は
いつもと違って鳥取市内高等学校(城北、敬愛、湖陵)の学生及び教員も参加した。彼ら
は活動に積極的に取り組んでおり、母国語以外にも外国語を使ってお互いにコミュニケー
ションを取ろうと努力する姿が見られた。またその他の回での参加者による各国文化につ
いてのプレゼンテーションは、昨年に比べバラエティーに富んだものとなった。
本事業を通じて、日本人の学生や留学生、一般の参加者が互いに親睦や理解を深めるこ
とができ、鳥取在住の外国人と県民が相互に理解し合い住みやすい社会形成を目指す第一
歩となった。