小児看護学実習Ⅰから 学んだこと 老年看護 終えて

浜田医療センター附属看護学校
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小児看護学実習Ⅰから
学んだこと
2年生
須藤 瑠衣子
私は子どもは好きですが、下に兄弟がなく、また近所の小
さい子どもともなかなか関わる機会がありません。そのため
実習では、子どもと関わることに不安がありました。保育園
での実習では、1歳児から5歳児のクラスを受け持たせてい
ただきました。普段関わることの少ない子どもと関わりを持つ
ことで、子どもがどのような成長・発達をしていくのか、どの
ような遊びをしているかをクラス別で比較することができまし
た。講義で学習していたので子どもがどのような遊びをする
かはだいたい分かっていましたが、実際に関わることで、子
どもがどのような物を使ってどのような遊びをしているかなど
講義よりも深く理解することができました。また、年齢別で
体格や社会性の発達などに個人差がありました。0~2 歳児は
特に月齢の差というものが出てくるというのもこの実習での大
きな学びでした。
私は実習前に子ども一人一人にも性格があるため、「遊ぼ
う!」と寄ってきてくれる子どもはもちろん、恥ずかしがって
関わり方が難しかったです。しかし、会話だけがコミュニケー
いる子どもや怖がって泣いている子どもみんなと関わること
ションではないため、おもちゃなどを使った遊びを通しての関
で、より子どもについて理解できるのではないかと考えまし
わりが必要だと学びました。また、1歳児が人に慣れるまでに
た。そのため、受け持ったクラスの子ども全員と会話し、また、
は時間がかかるという事を感じました。
受け持ったクラス以外の子どもにも積極的に関わっていくとい
う事を目標としていました。2~5歳児と話す時には、私はきち
私が 2 歳児のクラスを受け持った時に、ブロックを持っ
んと目線を合わせて話しかけることができました。
て神楽を舞っていた A ちゃんのブロックが B ちゃんに当
たったという事例がありました。そのとき、私は A ちゃん
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実習中にトイレに行きたいという子どもが一人いると、周り
に「ここでしたらあぶないよ。
」としか言えませんでした。
の子も「行きたい」と手を上げることがありました。保育士
あとで保育士と一緒にその事例について振り返ったとこ
が「本当に行きたいの?行きたい人だけ行きましょう」と問
ろ、私は神楽をするスペースを作ることができれば良いと
いかけると、トイレに行かずに座っている子もいた場面があり
考えていましたが、いけない時にはいけないとその場で注
ました。このことから、2 歳児は、人の真似をする時期であ
意しないと子どもには何がいけないのか理解ができないと
ることを考慮すると、「(トイレに)行きたい」と答えたこと
いう事を指導していただきました。遊びに集中している A
が本当にその子の思いなのかよく分かりません。したがって、
ちゃんに「今、B ちゃんにいけないことをした」というこ
その子の答えが出るまで待ったり、問い直したりするという関
とを伝えるには、遊んでいる A ちゃんの目を見て、その場
わり方も子供の成長において重要な関わり方であると学びま
で真剣にいう事できちんと伝わるという事を学ぶことがで
した。しかし、1歳児は発達的にも会話が成立しないため、
きました。
老年看護学実習Ⅰを
終えて
2年生
近重 沙耶
老年看護学の授業では、加齢とともに視力や聴力の低
下や下肢筋力の低下など身体機能は衰えていき、それに
よって思うように身体が動かせないことへの苛立ちや落
ち込みなど精神的な面でもダメージが大きく、引きこも
りがちになりやすいと学習していました。私は、高齢者
の方は身体機能の衰えから人と関わることが少ないイ
メージを持っていました。
しかし、シルバー人材センターとケアハウス美川での
実習に行ってみると、自立した生活を送ることができて
いる高齢者の方は現在の生活を維持していこうと積極的
に外に出ていました。一方、身体に不自由を感じている
高齢者の方の中には、引きこもりがちになっている方も
いました。人との交流が減り、社会的な活動も減るとい
うように身体面・精神面・社会面は互いに影響している
ことが改めて分かりました。
私は身体機能が衰えていても、人との交流や地域の活
動に参加するなど趣味や生きがいを持つことによって、
精神的にも前向きになれると考えて関わりました。高齢
者の方々とコミュニケーションをとる時、聴力・認知力
の低下がある方に、大きな声でゆっくり話すことを心が
けたりしました。また、話すことが好きな方が多くおら
れましたので、相手に話を聞いていることが伝わるよう
にうなずいたり、話に合わせて表情を変えたりしました。
そうすることで、話を聞いてくれているという喜びにつ
ながり、話すことの楽しみを感じてもらえると思いまし
た。
高齢者の方の今までの人生背景を、コミュニケーショ
ンを通して理解し、尊重した姿勢で接することが大切で
あると学びました。また、高齢者の方は身体的な衰えは
あっても、経験や知識が豊富であることを学びました。
そこから趣味や生きがいを見つけ、活動していくことで
健康の維持につながると実習で理解できました。
入院前の生活について話を聞き、情報収集した上で入院
生活の中で趣味や生きがいを一緒に見つけていくことも
今後、看護師として関わる中で、患者さんは高齢者が
大切であると考えました。また、実習中は 1 人の受け持
多いと考えます。入院患者さんは身体的にも精神的にも
ち患者さんを担当させていただくので、できるだけ多く
苦痛であるため、看護師が患者さんのそばで寄り添い、
の時間患者さんとともに過ごし、実習の間だけでも楽し
不安を傾聴していくことで精神的な苦痛を軽減すること
みができるようなコミュニケーションをとっていきたい
ができると考えます。そして、患者さんの身体面を把握し、
と思います。
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