日本専門医機構(以下,機構)更新に関するQA 日本麻酔科学会事務局 2016年1月28日掲載 ver.4 2015年度までに麻酔科専門医・指導医を取得している方は全員2019年度に機構専門医へ更新となります.これに関してお問い合わせを多くいただいている項 目について,以下のQAをご確認ください.尚,機構の定義,方針に関しては定まっていないことがあり,また今後変更される可能性もあるため,以下のQAは1月 27日現在の現状としてご確認いただき,今後もHPの情報をご確認ください. Q A 全般について 2019年度は,2014年度~2018年度,2020年度は2015年度~2019年度の5年間となります. ただし,移行措置として,講習会受講(共通,麻酔科領域)および学術業績,診療以外の活動 実績については,2019年度,2020年度については,申請年度の9月30日までのものを含めま す. 1 2019年度,2020年度更新申請の対象年度はいつですか. 2 専門医資格取得後は5年に1度更新となります.2016年4月1日に資格取得された場合,2021 まだ専門医ではないのですが,専門医資格取得前の単位も有効 年3月31日まで認定期間がございます.更新申請は,2020年9月1日~10月31日の期間にし でしょうか. ていただきますが,その際2015年度~2019年度(一部2020年9月30日まで)の実績が必要と なりますので,専門医資格取得前から単位を取得する必要があります. 3 2016年4月1日に麻酔科専門医として認定されます.日本専門医 機構の認定専門医更新は,5年後でしょうか. 4 機構更新条件に従うことになります.ただし,学会専門医,指導医の更新が2019年度までに 来年度より専門医になる場合,更新単位は日本専門医機構専門 来る方は,学会,機構双方の更新条件を満たす必要があります. 医更新にしたがうのでしょうか 5 6 7 2019年度の一括更新対象者は,2015年度時点で,専門医資格を保持している会員となりま す.2016年度以降に学会専門医に認定された方は,5年後の申請となります. 過去に学会あるいは機構認定専門医であったが,何らかの理由で資格を失った場合,資格 専門医更新時,暫定申請が認められなかった場合について現行 喪失の理由書を添えて資格回復の申請を行い,上記委員会で認められた場合は,5年後に 更新基準を満たすことにより資格を回復できる予定です.こちらは,機構からの正式承認待 制度のような再認定制度はありますか. ちとなっております. 2019年度までに学会専門医,指導医の更新となる方は,学会,機構双方の更新条件を満た 2019年度までに学会専門医,指導医の更新時期が来る場合,ど すこととなります.その方達を対象として2019年度機構専門医更新の際に,一部提出書類の 免除を検討しております.決定次第,HPに掲載し,皆様にお知らせします. のような準備をしておけばよいですか. 従来専門医更新規定には、週3日以上などの日数の規定があり 学会認定制度同様に、週3日以上の麻酔科関連業務への専従が必要となります。 ますが、機構制度規定は、どうなりますか。診療実績として、五年 間の症例数から換算される単位数の制限のみになるにでしょう か。 8 週3回以上の勤務が原則となった場合、手術麻酔と、ペインクリ ニック外来や緩和ケアなど、合わせて週3日勤務でも可能です か?それとも、全て、同一の科で3日となりますか? 9 非常勤として週3日以上,麻酔の臨床に携わっている場合、更新 は可能ですか。 旧制度と同様,麻酔科関連の臨床業務で週3日以上専従されていれば可能です.麻酔科関 連業務であれば,組み合わせで週3以上の勤務があれば,条件は満たされます. 勤務形態に制限はありませんので,麻酔科関連の臨床業務で週3日以上専従されていれば 可能です.ただし,その他,必要な単位を取得いただく必要があります. 産休・育休など特別な理由で診療に従事できない場合 現在麻酔科学会専門医ですが,2019年度までに産休・育休を取 1 得する場合の単位取得の考え方と手続きについて教えてくださ い. 特別な理由(留学,妊娠,出産,育児,病気療養,介護,管理職,災害被災など)のために専 門医としての活動や自己学習が完全にできない期間があり,更新が困難になると予想される 場合は,活動休止申請書(開始,終了期日を記載),延長猶予申請書を提出し,機構の麻酔 科領域専門医委員会と専門医認定・更新部門委員会の審査と承認を経て専門医活動の休 止,猶予延長が認められます. なお,休止期間は専門医を呼称する事はできません. また,休止,猶予の申請は,上限2年間とし,最大7年間の対象期間の内,麻酔科関連業務に 週3日以上専従している期間が5年以上あり,規定の50単位を満たした段階で,次の専門医 資格の更新を行う. 発生した段階で,ご申請いただく予定です.書式は,機構の承認を経て公開となります. 2 休止申請書の提出時期について 何らかの事情のため規定の更新単位を満たすことができず,専門医資格の更新ができな かった場合,機構の麻酔科領域専門医委員会と専門医認定・更新部門委員会に理由書を提 出し,審査を受け,審査において,正当な理由があると認められた場合は失効後1年以内に 更新基準をみたすことで専門医資格を復活することができます.(失効後復活までの期間は 2019年度の一括更新の際に更新できなかった場合の猶予措置は 3 専門医ではありません.) ありませんか. 単位について 全般 1 留学や研究で診療に従事できない場合,その間には所定の講習 延長猶予申請をした場合,その期間に受けた講習会の単位は認められます. 会受講単位は認められるのでしょうか. 2015年11月現在,認められている講習会は以下の通りです. 【専門医共通講習】 日本麻酔科学会第62 回学術集会「T01 最近の細菌感染の傾向と対策」 日本麻酔科学会第62 回学術集会 「T06 外科系手術と感染管理~周術期抗菌薬を含めて~」 東海・北陸支部第13 回学術集会 BC01 専門医共通講習 感染対策講習会 「周術期における感染対策のポイント」 第61 回関西支部学術集会 BC01 専門医共通講習 医療安全講習会 「コミュニケーションエラー」 中国・四国支部第52 回学術集会 BC01 専門医共通講習 感染対策講習会 「洗浄・消毒・滅菌,考えたことありますか?」 専門医共通講習と麻酔科領域講習は具体的に何が認められてい 九州麻酔科学会第53 回大会 BC01 新任教授講演 医療倫理講習会 2 「プロフェッショナリズムについて」 るのですか. 【麻酔科領域講習】 日本麻酔科学会第62 回学術集会 リフレッシャーコース(全コース) * 第63回学術集会リフレッシャーコースも対象となります.今後の年次学術集会において も,設定を予定しております. 専門医共通講習,麻酔科領域講習ともにe-leaningでも受講可能です. 3 講習会の単位数を教えてください. 4 現在対象として公開している講習開は1講義1単位です.ただし,今後,1時間以上の講義に 関しては,1講義2単位として認められるものが出てくる予定です.今後設定される講習会につ いては都度お知らせします. 対象は2016年度以降に開催される他学会で行われる講習会となります.本年度,他学会より 他学会で開催される講習会も単位対象とのことですが,具体的に の単位認定について本学会宛に申請を行っていただき,機構によって認められたものが単位 はいつから,何が対象になりますか. 認定となります.対象情報は承認されたものからHPで公開していきます. 今からではとても講習会単位を取得できそうにありません.何か 5 措置はないのでしょうか. 専門医共通講習と麻酔科領域講習は,e-leaningで受講可能です.常時約40講演の受講が 可能ですので,学会参加予定などを勘案し,更新申請までに活用してください.更新申請まで に単位が揃えば更新できますので,必ずしも急いで受講する必要はありません.申請までに 学会などで取得する単位の不足をe-leaningで受講するようご計画ください. 今後の単位取得計画(e-leaningの受講計画も含め)のために,年 機構の定義では1日で取得可能な単位数は,共通講習と麻酔科領域講習を合算し総会は6 6 次学術集会で最大取れる単位数の目安などあれば教えてくださ 単位以内,他の関連学会は4単位以内,また2日間以上開催する学会への参加では,総会は い. 12単位以内,他の関連学会は8単位以内と定義されております. ⅰ)診療実績について 診療実績は,認定病院で行った症例だけしか加算できないので 1 しょうか? 認定病院での症例が加算対象となります.ただし,認定病院以外の麻酔科関連業務を行う 病院での症例実績も算出可能となりました. 2019年度申請対象者は,2014年度~2018年度の実施症例の提出が必要となります.全例記 複数施設で週3日以上勤務している場合は,手術麻酔の全例記 録での提出は,手術日・施設・年齢・性別・術式・麻酔法式を診療実績の証明とします.今回 録を提出し,更新単位として算定可能であるか審査,全例記録が 2 は移行措置として,2014年度については,症例数のみの提出とし,2015年度~2018年度の ない場合は,審査対象とならないとありますが,提出する項目を み全例記録での提出をしてください.書式は,機構の審査中となっております.承認後,公開 教えてください. となります. 2019年度申請対象者は,2014年度~2018年度の症例が対象となります. 3 2015年4月~2019年3月の4年間の症例数でよいのでしょうか ペインクリニックや緩和治療において、チームで複数の医師で患 ペインクリニック・入院患者疼痛管理,緩和ケア担当症例については、施設でご判断いただ 4 者の診療に携わっている場合は、1症例に医師が複数重複して登 き、どの医師を主担当とするかご決定ください. ただし,麻酔症例については、1症例につき,主担当医,指導医それぞれ1名まで単位として 録することになると思いますが、問題はないのでしょうか? 認められます. 臨床実績報告書,施設から職務経歴書・麻酔経歴書等の正式な書類の作成が可能であれ 海外留学中に臨床した麻酔症例も機構専門医更新のための診療 ば,単位として加算できます. 5 実績として算定可能でしょうか? その通りです. 認定病院以外で診療した症例も認定病院で実施した症例と同じ 6 単位数が加算できるということでよろしいでしょうか. ⅱ)専門医共通講習 2017年度までは,施設で発行された正式な受講証明があれば,機構発行の申請書式に則 り.証明書と合わせて更新申請の際に,ご提出ください.領域委員会および機構にて事後承 認とするべきか審査いたします. ・医療安全講習会(必修項目:5年間に1単位以上) ・ 感染対策講習会(必修項目:5年間に1単位以上) ・ 医療倫理講習会(必修項目:5年間に1単位以上) 専門医共通講習は院内講習が認められるということですが,具体 1 ・ 初期研修指導医講習会 的に何が認められるのでしょうか. ・ 保険医療講習会 ・ 臨床研究/臨床試験講習会 ・ 医療事故検討会 ・ 医療法制講習会(日本麻酔・医事法制研究会の教育講演などを含む) ・ 医療経済(保険医療など)に関する講習会など 2 講習会の単位数を教えてください. 日本専門医機構認定 麻酔専門医更新 専門医共通講習は最大 10単位取ることができるとのことですが、たとえば、院内で毎年開 3 催されている医療安全講習会(1時間)を毎年1回受講し、4年続け て受講した場合、4単位取得可能でしょうか. 1時間につき1単位となります. 2016年度までは,機構のHPで公開している書式に則り,証明書を出された講習会は,認定さ れます.2017年度以降は,機構による事前審査が必要となります.実際の申請方法は検討 中とのことです. ⅲ)麻酔科領域講習 e-learningについては,下記のページの下部から入れます. 対象となる講習会の場所と日時をどのようにしたら,事前に知るこ http://www.anesth.or.jp/info/certification/report-kikou-renew.html 1 とができるのでしょうかE-learningの受講方法についても知りたい 対象となる講習会については,今後HPに掲載予定ですが,メールマガジン等でも随時お知ら のですが,HP上のどこに記載されているのでしょうか せいたします. 15単位は日本麻酔科学会で行う講習会(e-learningを含む)で取得ください. 2 必須の講習会はあるのでしょうか. 3 e-learningの単位上限はあるのでしょうか. 上限はありません. 麻酔科関連学会宛,2月初旬までに麻酔科領域講習の開催の希望を伺う予定です.本学会 ペインクリニック学会,臨床麻酔学会等で,麻酔領域講習の開催 で条件が満たされているか審査後,日本専門医機構麻酔領域委員会で審査されます.日本 4 予定はありますか. 専門医機構から承認がおりますと開催可能となります.審査結果につきましては,今年度中 に関連学会宛に通知される予定です.時期を見て各学会に問い合わせください. 5 講習会の単位数を教えてください. 1時間につき1単位となります. ⅳ)学術業績・診療以外の活動実績 1 単位表はいつ頃、公開されますか. 機構の審査中でございます.承認され次第,公表いたします 2019年の麻酔科学会年次学術集会や支部学術集会の参加 2019年度および,2020年度の更新申請では,申請年度の9月末までの期間を実績として含む ことができます. 2 も2019年度の更新申請に使えますか? 学術集会への参加単位は,日本麻酔科学会年次学術集 会,支部学術集会のみ認めら 3 れるとのことですが,必須の参加回数はありますか. 年次学術集会への参加が1回必須となります.単位表については,機構の承認後,公開予定 です.
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