梁下と家具の間に打込む対向クサビ

<作品タイトル>
家具転倒防止具―梁下と家具の間に打ち込む対向クサビ
<何を解決するアイデアか>
マンションの家具転倒防止で、コンクリートの壁に L 型金具等を取り付けるのは一般
の方では中々難しく進んでいない。普通の方が出来る器具・方法を提案する。
マンションの戸境壁には上に梁が出ており、大型家具は大体この梁下に置かれ、隙間
は 10cm 以下が多い。この隙間に一対対向のクサビを打ち込むことで固定することが
出来る。
<写真>
掃除や配置換えに移動する時は、反対方向に叩けば外れ、再取り付けも簡単に出来る。
<アイデア内容>
①クサビは一対対向させて使う。家具頭側のクサビは奥が高く、家具が転倒しようと
すると余計に締まるようにし、梁下側は低い方を先にして打ち込む。
②上下両面には摩擦係数の高いノンスリップシートを敷いて滑らないようにする。
③上側クサビを打ち込む時に摩擦を下げないと入って行かないので、中性洗剤を数滴
混ぜて霧吹きでかけてから打ち込むとすんなり入り、すぐ乾いて摩擦力は回復する。
④取り外すときは、下側のクサビをポンと叩くと外す事が出来る。
⑤天井との間でも当て板とノンスリップシートを介してやれば水平方向の保持力が出る
⑥作りかた
・2*4 材(1.8mで 350 円)を 1/10 の勾配で斜めカットする。保持力は 100~200kgf 見
込めるので大型家具でも固定できる。
・発泡スチロールブロック(100 均で売っている)を隙間寸法にカットし、それの真ん中
に 1/10 の勾配で線を引いて斜めカットする。切断面にぐるりと梱包用透明テープ
を巻いて補強する。発泡スチロールの圧縮強度は 0.5kgf/cm2 でそれ以上かけると
縮んで戻らなくなるため、保持力は 50kgf 位であり、ラックや子供部屋の本棚等の
中軽量家具に使用する。
・押し出し成形ポリスチレンフォームなら圧縮強度は 1.5kgf/cm2 位あり、床に敷いて使
っているわけだから、重量家具の頭にも使えるのだが、ブロックとして売られていな
い。商品化されると良いのだが。
提案者
篠原
進