台湾市場で「次の一歩」を進めませんか? 世間では「国際化加速」や「輸出拡大を」とか賑やかに騒いでいますが、そ もそも「海外」も「輸出」も関係がない企業は万とあります。 為替が円高の時は輸出に有利と言っても、そもそも輸出する術や必要がなかっ たり、円安に振れても、材料費が高くなって却ってコストに苦しんだり。 生産販売する自社の製品が「他社にない特有の製品で、今後も日本の自社で作 り続けても日本国内に需要がある」という場合は、「ONLY ONE」ですから、引 き続きじっくり「匠の技」を磨き、継承者を育てることに精進願います。 こういう企業は黙っていても外から「売ってほしい」と注文が飛び込んできま す。安泰かどうかは別ながら、稀な存在。 もし、「ONLY ONE」でもなく、少子高齢化で需要の力が衰退する日本市場、加 えて TPP 等の世界の経済圏の枠組みが再編されることで世界からの輸入が増え、 市場競争が鮮烈かする中で、早晩「輸出を考えるか」、 「海外へ事業を伸ばすか」 と悩まれる経営者の方々、経営幹部の皆様、取り敢えず「ビール」でなく「台 湾」を覗かれませんか? さらっと、台湾市場の魅力をご説明します。 ①世界一、日本に近く、日本に親近感を抱く台湾 日本から3時間弱の飛行機の旅。人口2,300万人の台湾から日本に観光 で行く人数が297万人(2014年)。一見ではなく、数回というリピーター がほとんど。 街では60歳以上の高齢者はほぼ日本語を理解し、街中に日本語・日本製品が 満載。 「日本大好き台湾人」はあちこちにいます。 日本の町並みの綺麗さ、空気の清々しさ、美味しい食事。 高い技術力、世界に馳せたブランド力。 素直に「日本への憧れ」を表します。 経営者はハイテクであれ、伝統的技術であれ、ソフトであれ、日本企業との連 携を望みます。連携の形式方式は様々。 「為せる連携」を模索することになるで しょう。 ②台湾市場とその後 2,300万人の消費市場、それは東京経済圏に等しい規模です。日本製品 を好む台湾マーケットには既に日本製品も潤沢にあり、世界の製品に溢れてい ます。地元製品もあります。IMF の統計では一人当たりの消費(購買)力は日本人 よりも上。中々の金持ちなのです。 その市場で販売占有率を10%確保できますか?成功するための努力と工夫。 それが、その後ろにある西アジアへの扉を開けるノウハウとなるのです。 台湾には「春節」「端午の節句」「中秋節」の節句があり、大きな消費の「節」 でもあります。この商機を活かすか否か、ビジネスの妙です。 ③世界を狙う「台湾人企業家」 消費財(食品や一部の部材)の台湾向け輸出以外では、台湾人企業家は常に 台湾からの「発信」を狙います。欧米・中国・日本への展開です。 やはり台湾市場だけでは大きな発展は無理。「その次」が必要。 信頼できる日本人企業と経営・技術・開発・販売いずれかの形で「連携」し、 製品を全世界に輸出していく発想。これが基準です。 ただ、一足飛びにというのでなく、一歩一歩という堅実さもあるので、そこは 相談できるタイプであるでしょう。 パートナー形態や進め方はいろいろ研究して決めていけば良い訳で、台湾企業 も「次への一歩」を強く模索し、そのパートナーは日本企業であってほしいと 思います。
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