産業・技術 海外展開支援協議会(仮称)設立 (日本ブランド協議会の改組

産業・技術
海外展開支援協議会(仮称)設立
(日本ブランド協議会の改組・再編)
3.11 大震災とそれに伴う東電福島原発の事故は、日本の産業に甚大な被害・影響を及ぼしています。
工場・研究所等の製造基盤と鉄道・道路・水・電気、等のインフラ基盤の被災は、製造能力の大幅な低下をもたらしました。
更に、福島の原発事故では世界中に放射線被曝の恐れを抱かせ、日本製品・産品の販路を失う結果となっています。
こうした中で優秀な日本の技術と高性能・高品質で安全な日本製品の信頼を回復し、今の日本を復興・再生する為には、政
府主体の復興支援策だけに頼るのではなく、産業界や大学/研究機関等が近隣諸国の政府・企業・機関と連携する草の根レ
ベルの協力体制を構築し、共同研究や共同事業を通した日本復興を図っていくことが必要となっています。
政府や支援機関のバックアップのもとに民間企業や大学/研究機関が協力して日本の技術・産業・製品を海外に紹介し、海
外の資本や技術と複合化させた事業や研究の推進を図り、日本発のより良い技術や製品を生み出し、日本の信頼を取り戻す
ことが必要です。
HIA 機構では、社団法人 世界貿易センター(東京)と協力し、日中交流プロジェクトにおいて「日本ブランド協議会」を設
立したところですが、同協議会を改組し、如上の目的にかなったかたちで発展的に再編していくため、
『産業・技術 海外展
開支援協議会』を設立し、今回の被災や原発事故の影響を踏まえた上で、まずは中国市場での日本製品の販路開拓や先端技
術の共同研究等の検討を通した事業展開を推進し、日本の復興・復権に資したいと考えております。
中国市場は国の経済成長と共に急激に拡大していますが、一方では様々な問題を抱合しており、日本の中小企業や地方
自治体が進出する為には、安心して取引できる販売チャネルの開拓や物流、決済、通関等の業務処理フローなどを独自
に対応することが必要となっており、多大な負担となっています。
更に、今回の原発事故に伴い日本製品の安全神話は崩壊し、一般消費者の日本製品へのあこがれは払底しました。
『産業・技術 海外展開支援協議会』はこれらに対処する為の組織として、関係機関の協力の下に中国での日本製品の販売
促進を支援すると共に、販売チャネルの開拓や先端技術の共同研究の推進支援を行い、日本製品・技術への信頼の回復と確
立を推進致します。
≪設立の目的ととり組み≫
『産業・技術 海外展開支援協議会』の具体的なとり組みとして、
1.中国側のニーズと日本側の製品・生産技術のマッチングや先端技術の共同研究推進を通した販売チャネルの開拓を
進め、中国においての日本製品の販売促進を支援すると共に、
2.海外展開に必要な貿易・通関・物流・等の各種業務処理ノウハウの一元化を行うと共に、各種機能の共同利用による
コストシェアを可能とする販売支援機能の構築・提供を行い、販売チャネルとの情報連携による業務処理の効率化・
正確化を推進し、日本製品・技術への信頼回復と新たな信頼の構築を推進致します。
①中国市場を目指す日本企業や地方自治体に、商品要望や取引先紹介等の販売チャネル開拓支援を行うと共に、
上海外高橋保税区をモデルケースとして、日本からの商品発送から中国での商品販売までをワンストップで対応する
体制を構築する。
商品の中国への搬送、中国における販路構築などのロジスティックスや決済システムの整備、保税区の活用や大規模
小売店との提携、アンテナショップの設置などに取り組みます。
②日本商品の中国市場での評価についてモニタリングを行うなど、日本製品の信頼感の向上・維持を図ります。
中国市場における日本製品や技術への意識調査を実施し、売れる商品や技術の分析、発掘を行ない、日本企業への
コンサルティングや情報発信を致します。
③ネットやリアルによる共同研究会、視察会などの企画対応やその体制の確立・支援を行います。
日本の商品情報を中国市場へ発信し、中国企業や研究機関と日本商品メーカーの共同研究・取引を支援します。
④上記1~3に対し、商品の出荷から配送完了までの状況把握やトレーサビリティを可能とし、取扱商品の品質保持や
品質保証の為の各種管理情報のタイムリーな把握を可能とし、製品・商品やサービスの品質維持を図ります。