公立大学法人富山県立大学 平成 27 年 8 月 11 日 富山県立大学工学部医薬品工学科の新設について 富山県立大学では、本年4月の公立大学法人化に伴い、県内産業へ の人材供給と若者の定着に貢献し、一層魅力ある大学となるよう、平 成 28 年4月に、機械システム工学科及び知能デザイン工学科について 入学定員の増員と教育研究分野の拡充を行うこととしています。 さらに、今般、本県の主要産業である医薬品産業及び関連産業を支 える人材の養成確保に寄与するため、平成 29 年4月に医薬品工学科を 設置することとし、そのための準備を進めていくことを、昨日 10 日の 理事会で決定しましたので、お知らせします。 今後、大学内に新学科開設準備チーム(リーダー:副学長・工学部 長)を設けて、具体的なカリキュラムの編成等について検討してまい ります。 1 医薬品工学科の概要について <内容は予定であり、変更する場合があります。> (1)名称及び入学定員等 学科名 修業年限 入学定員 年 医薬品工学科 4 収容定員 人 35 学位 人 140 学士 (工学) (2)設置理由 富山県立大学では、平成 18 年度に生物工学科を立ち上げ、生物機能を生産、再 生などに役立てるグリーンバイオテクノロジーの研究・開発に携わる高度な研究 者・技術者や医薬品、化学工業、食品製造業など、幅広い産業分野で活躍できる 人材の養成をめざして教育研究を行ってきたが、将来の超高齢化社会の到来に備 え、健康・医療の分野の研究はますます重要になっている。 こうしたことから、生物工学科(生物工学専攻)での教育研究実績をもとに、 工学の観点から、医薬品及び製剤技術の開発、バイオ医薬品の生産、再生医療工 学などに特化して取り組み、 「薬都とやま」から世界に発信できる技術者・研究者 を育成するため、新たに医薬品工学科を設置するもの。 (3)医薬品工学科の計画概要(予定) ① 学科の目的(教育研究上の目的) 富山県の主要産業である医薬品製造業及びその関連産業の人材確保に寄与 するため、工学の観点から、医薬品の製造と開発に関わる教育・研究を行い、 優れた医薬品をつくるために必要な基礎的な知識と技術を備えた人材を養成す る。 ② 教育理念 医薬品工学は、医薬品の開発と製造に関わる学問で、医学、薬学、化学、農 学、食品などの幅広い産業分野に応用され、工学的観点から安全で優れた効能 をもつ医薬品を効率良く製造することで健康、保健、医療等の今日的課題を解 決していくために、発展が期待される学問分野である。 医薬品工学科は、物理化学、無機化学、有機化学、材料化学、生化学、微生 物学、薬理学、細胞工学、製剤学等の学問領域を基礎として、医薬品の研究・ 開発・製造に携わる基礎的な学力を身に付け、将来、医農薬、食品、化学関連 分野で活躍できる、創造力と実践力を兼ね備えた人材を育成することを目標と する。 医薬品工学分野の基礎・応用能力を育成するために、少人数教育による講義、 演習、実験及び各種ゼミを実施し、課題研究・卒業研究に主体的・意欲的にチ ャレンジさせ、多面的な思考力を養う。 医薬品産業およびこれに関連した産業の新技術創出や製品開発を行うため に必要かつ有用な人材を育成し、富山県及び地域の発展に貢献し、ひいては人 類の健康と幸福に役立つ学科を目指す。 ③ 学習・教育目標 ・広い視野を有し、きわめて高い倫理観を持った人間性豊かな技術者の育成 ・医薬品の製造に関する幅広い知識と高度な技術を持った技術者の育成 ・地域社会の振興発展に貢献する、実践的行動力に満ちた研究者の育成 ・創造的研究を立案し推進する能力及び高いコミュニケーション能力を持った 国際的技術者の育成 ④ 講座の概要 講 座 名 概 要 製 薬 化 学 工 有機化学、無機化学、物理化学、材料工学などを基礎とした医 学 講 座 ( 仮 薬品の化学合成、製剤化及び品質管理に関する教育・研究に取 称) り組み、医薬品の開発・製造に関する高度な知識と技術をもつ 人材を育成する。 バ イ オ 医 薬 生化学、分子生物学、薬理学、細胞工学などを基礎とした医薬 品 工 学 講 座 品の分子設計、バイオ医薬品の生産及び再生医療工学に関する (仮称) 教育・研究に取り組み、医薬品の開発・製造に関する高度な知 識と技術をもつ人材を育成する。 (参考)富山県立大学工学部の学科定員 学科名 平成 27 年度 50 機械システム工学科 50 知能デザイン工学科 50 情報システム工学科 40 環境工学科 40 生物工学科 新 医薬品工学科 ○ - 230 合 計 平成 28 年度(予定) 平成 29 年度(予定) 60 60 60 60 50 (拡充を検討中) 40 (拡充を検討中) 40 40 - 35 250 未定 2 今後のスケジュール 27年 8月~ 入試出題教科等の予告 教員公募 カリキュラム編成等の検討 28年 4月 文部科学省に届出 7月 入学者選抜要項公表 9月 学生募集要項配付 11月 推薦入試 29年 2月~ 一般入試 4月 第1期生入学 (担当) 事務局経営企画課企画グループ 沢井 Tel:0766-56-7500 (内線 232)
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