平成 27 年 8 月吉日 お客様各位 一般財団法人日本食品分析センター 理 事 長 佐 藤 秀 隆 第 5 回 日本食品分析センター技術成果発表会のご案内 拝 啓 平素は格別のご高配を賜り,厚く御礼申し上げます。 さて,弊財団では,皆様からご依頼いただいている分析試験について常に最新の技術をもって 対処する姿勢で臨んでおります。日頃の仕事の中から得られました分析上の知見をご披露し,少 しでも皆様のお役にたてるようにと,かねてより分析試験の技術成果発表会を開催しておりまし たが,今年も創立月である 10 月に第 5 回技術成果発表会を開催することにいたしました。 つきましては,ご多忙の折りとは存じますが是非ご参加いただきますようご案内申し上げます。 今後とも,皆様からのご要望に応えるべく,技術革新に取り組んで行く所存でございます。引 き続き,ご支援賜りますようお願い申し上げます。 なお,ご参加いただきました皆様と講師,発表者との交流のため,終了後に軽食を取りながら の懇談会を用意させていただきます。併せてご参加いただきますようお願い申し上げます。 敬 具 記 1.日 時 平成27年10月22日(木) 10:00~16:30(10 時受付開始) 16:45~17:45(懇談会) 2.場 所 渋谷区文化総合センター大和田 4 階 さくらホール 〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町 23-21 *渋谷駅より徒歩 5 分 TEL 03-3464-3251(ホール事務室) 3.内 容 「別紙 1 技術成果発表会プログラム」のとおり 記念講演の講師として,東京農業大学教授 川野因先生をお招きし, 「今改めて考える 日本の食生活課題-時間栄養学の観点から-」のテーマでご講演をお願いしております。 また,技術成果発表では今話題の分析手法や,機能性成分の評価について発表させて いただきます。併せて,ポスター発表でも様々な取り組みをご紹介いたしますので,ぜ ひご覧ください。 4.参加費 発表会,講演会,懇談会いずれも無料 5.定 400 名 員 6.申込方法 弊財団のホームページ『技術成果発表会』のサイトからお申し込みください。 または, 「別紙 2 申込書」にご記入の上,FAXにてお申し込みください。 なお,定員を超えた場合のみご連絡させていただきます。 当日は名刺を 1 枚ご用意いただき,受付にご提出ください。 7.申し込み及びお問い合わせ先 一般財団法人日本食品分析センター お客様サービス部 業務推進課宛 TEL 03-3469-7235 FAX 03-3469-7268 以 上 (別紙 1 技術成果発表会プログラム) ※開会前に,ポスター発表をご覧いただく時間を設けました(10:00~11:00)。 よろしければ早めにご来場の上,ポスター発表(別紙 1‐2)をゆっくりとご覧ください。 1 開会挨拶 日本食品分析センター 東京本部長 鈴木 忍 ポスター発表 終日 2 技術成果発表会(午前の部) 1) 11:00 11:05 ビタミン分析におけるUHPLC-MS/MSと微生物学的定量法との比較 近年,AOAC において,調製粉乳中のビタミン定量法として UHPLC-MS/MS 法が公認されまし た。AOAC 法に収載されたビタミンのうち,国内公定法(食品表示基準)に微生物学的定量法が 採用されているパントテン酸について,2 方法間の比較を行いましたのでご報告します。 大阪支所 栄養科学部 ビタミン分析課 西本沙代 2) 味覚センサーを利用したおいしさの評価技術 食品の二次機能の要素であるおいしさを評価する分析手法として,味覚センサーを用いた味認 識装置を導入いたしました。官能評価や成分分析では難しい食品の味を数値化することで客観 的かつ総合的に評価する手法です。今回は野菜と食肉の事例をご紹介します。 名古屋支所 栄養科学部 生化学分析課 浜崎裕也 3) 微量金属分析における「キレート型固相抽出」前処理技術 食品中に多く含まれるナトリウム,カリウムなどの無機塩類は,微量金属の分析を行う上で妨害と なります。そこで近年,各種公定法に採用されているキレート型固相抽出技術を食品分析の前処 理に適用した事例について,ご紹介します。 彩都研究所 衛生化学部 無機分析課 主任 座間俊輔 質疑応答 11:55 昼食休憩(12:15~13:30)ポスター発表 3 技術成果発表会(午後の部) 4) NMR を用いたグルカン類の絶対定量 多糖の一種であるグルカン類の定量には,酵素分解ののち,遊離グルコースを定量する手法が広 く使われています。今回,私達は NMR を使用して,グルカン類の結合様式(α-1,4 結合など)による 分類定量を検討しました。種々の食品への適用例をご紹介します。 多摩研究所 試験研究部 応用試験課 エキスパート 加藤 毅 5) 体内時計を調節する食品成分の探索 体内時計は生物個体が持つ約 24 時間周期でリズムを刻むシステムです。近年,不規則な生活 による体内時計の乱れが,生活習慣病など様々な疾患のリスクを上昇させることが明らかになっ てきました。今回,体内時計を積極的に調節する食品成分の探索法をご紹介します。 彩都研究所 研究開発部 機能科学研究チーム 主任研究員 吉田 泉 6) 食品に含まれる高分子成分の in vitro 腸管吸収モデルの検討 食品から摂取されたタンパク質や多糖類の一部は,腸管の M 細胞を介して高分子のまま吸収さ れると言われています。吸収を評価する培養細胞モデルを構築し,コラーゲンペプチドやヒアル ロン酸などの吸収率を比較検討しましたのでご報告します。 彩都研究所 研究開発部 機能科学研究チーム 副主任研究員 小泉慶子 13:30 質疑応答 14:20 休憩 (14:40~14:55)ポスター発表 4 主催者挨拶 日本食品分析センター 理事長 佐藤秀隆 5 記念講演 今改めて考える日本の食生活課題 -時間栄養学の観点から- 14:55 15:00 わが国は世界的にも類を見ない速さで高齢化を迎え,今や65歳以上高齢者は総人口の 25%を 超えるまでに至っている。戦後70周年の記念すべき今年,日本の戦後の食生活の変遷をたどり つつ,今日的課題を整理し,大学女子学生やスポーツ選手の朝食欠食,看護師の生活リズムと 食べ方を紹介する。そして,食と動物である人間のからだとの関わり,ひいては生涯にわたる健 康づくりについて考えたい。 東京農業大学 応用生物科学部 栄養科学科 保健栄養学研究室 教授 6 閉会挨拶 7 懇談会 川 野 ゆかり 因 先 生 日本食品分析センター 専務理事 西村 勉 1F 「カフェ&イタリアンレストラン bel mare caffe」 (開会挨拶) 16:30 16:45 日本食品分析センター 大阪支所長 渡井正俊 ご参加いただきました皆様と講師,発表者との交流の会です。 軽食を取りながらご歓談ください。 17:45 終了予定 (別紙 1-2) ポスター発表(17 題) ※講演以外の時間をご利用いただき,ぜひポスター発表もご覧ください。 以下の時間は,発表者がご説明をいたします。 開始前:10:00~11:00,昼食休憩:12:15~13:30,休憩:14:40~14:55 品質管理ゾーン ① 品質保証への取組み ~分析の質向上のためのアプローチ~ お客様に安心して私たちの成績書を使っていただくために品質保証に取り組んでいます。健康増進 法に基づく登録試験機関として,得られた分析結果に対する質を科学的に保証するための精度管理 の取り組みについてご紹介します。 東京本部 品質保証課 課長 坂尾攝津子 ② 技能試験試料ができるまで ~日本食品分析センターの技能試験(微生物コース)のご紹介~ 試験の品質を確認するための手段の一つとして,技能試験があります。技能試験の試料は「適切であ ること」が大前提です。しかし,適切な試料を調製するには高い技術と経験が要求されます。今回,技 能試験の試料調製についてご紹介します。 東京本部 微生物部 微生物試験課 風間千織 ③ 膨張原因の究明 ~微生物試験からのアプローチ~ 食品等の腐敗現象の一つとして,包装製品中に微生物が混入・増殖した結果,ガスが発生し容器が 膨張する現象があります。弊財団では膨張を引き起こした原因微生物を特定する試験を行っており, その試験方法及び実例をご紹介します。 多摩研究所 微生物部 微生物研究課 渡邉智子 ④ 栄養表示に係る食品表示基準のポイント ~分析に係る課題と制度の変更点の概要~ 平成 25 年に食品表示法が公布,そして平成 27 年 4 月に食品表示基準が施行され,この基準の中で 栄養成分表示は義務化されました。今回は,食品表示基準に取り決められた栄養表示に係る従来ル ールからの変更点と分析に係る課題についてご紹介します。 大阪支所 基礎栄養部 基礎栄養分析課 主任 塩見紗綾香 ⑤ 再生医療製品の品質管理試験への取り組み ~日本薬局方 無菌試験・エンドトキシン試験・マイコプラズマ否定試験を中心に~ 最近話題のバイオ医薬品や細胞治療・再生医療製品には,医薬品医療機器等法(旧薬事法)の下, 医薬品同様の品質管理試験が求められます。その中で,日本薬局方に収載されており,微生物汚染 管理の指標となる無菌試験・エンドトキシン試験・マイコプラズマ否定試験について,弊財団での取り 組みをご紹介します。 千歳研究所 安全性試験部 生物科学課 都築奈津子 分析試験手法ゾーン ⑥ 新技術を用いた燃焼法装置の導入とその評価 たんぱく質の分析法はケルダール法が主流ですが,近年代替法として燃焼法が広く採用されていま す。燃焼法では還元銅を用いますが,消耗が早くコストアップに繋がり,測定者の悩みの種となってい ます。最近,測定中に還元銅を自己再生する新技術を持った燃焼法装置が開発されました。そこで, ケルダール法との結果比較及び機能面の検証を行いましたのでご報告します。 多摩研究所 ⑦ 基礎栄養部 基礎栄養分析課 廣瀬香織 近赤外分光法を用いたペットフード中の脂質分析法の検討 数種類のペットフードから,種類に影響されない脂質分析用統一検量線を作成し,検証しました。更 に,測定方法を工夫して,検量線の測定精度向上について検証しましたので,ご報告します。 多摩研究所 基礎栄養部 基礎栄養分析課 君塚高広 ⑧ 食物繊維分析における国際標準と国内公定法との比較検討 新たに施行された食品表示法で推奨表示項目に定められた食物繊維は,その機能性などが注目さ れています。一方でその定量値は,用いる分析法によって異なる性質を有しています。そこで今回, 種々の分析法における定量値の比較検討を行いましたのでご報告します。 彩都研究所 基礎栄養部 機能成分分析課 西尾麻由 ⑨ ビタミン類の測定に及ぼす光の影響 ビタミンの多くは光に不安定であり,定量試験は直射光を避けて実施する必要があるとされています。 今回,ビタミン及び最近機能性表示で注目されているカロテノイドについて試験操作中の光の影響を 調査しましたのでご報告します。 多摩研究所 栄養科学部 ビタミン分析一課 山崎千尋 ⑩ 栄養分析におけるクロロホルム削減の取り組み クロロホルムは脂溶性成分の抽出力に優れた溶媒で,脂質の分析に広く用いられてきました。しか し,その有害性のため「特定化学物質」として指定され,使用を削減する必要があります。脂肪酸,過 酸化物価,脂溶性ビタミン,脂質などについてクロロホルムを使用しない分析方法を検討しましたので ご報告します。 名古屋支所 栄養科学部 油脂分析課 課長補佐 深谷直子 ⑪ LC-MS/MS を用いた高甘味度甘味料の一斉分析 砂糖の代替としての甘味料は,食品等に甘味を与えるために多くの加工食品に使用される他,近年 は高甘味度甘味料が苦味や酸味等を和らげるマスキング剤として極微量にて使用されます。弊財団 では LC-MS/MS を用い,国内外にて使用される高甘味度甘味料の迅速な微量一斉分析を可能とし たのでご報告します。 多摩研究所 衛生化学部 添加物試験課 横山 覚 ⑫ 器具・容器包装試験における内部精度管理方法の確立と検証 食品衛生法に基づく器具及び容器包装試験の一般規格における溶出試験(重金属,過マンガン酸カ リウム消費量)並びに材質試験(カドミウム及び鉛)の内部精度管理手法を確立しました。半年間にわた りモニタリングを行いましたのでご報告します。 多摩研究所 衛生化学部 包材試験課 風間貴充 ⑬ フタル酸エステル類の分析における精製法の検討 フタル酸エステル類は,プラスチックやゴムの可塑剤として汎用される物質です。これらを定量する 際,妨害成分により正しく定量ができない,もしくは分析ができないことがあります。そこで,妨害成分 の除去に効果的な精製法を検討し,良好な結果を得ましたのでご報告します。 彩都研究所 衛生化学部 衛生化学課 前田玲子 ⑭ 定量NMR法によるリン脂質の定量について 脂質中のリン脂質の分析は主に TLC 法で行われていますが,作業が煩雑で,精度の良い分析のた めには作業者の熟練を必要とします。これに代わる分析方法として,簡便かつ正確な定量 NMR 法を 用いて,乳製品中のリン脂質含量の定量を検討致しましたのでご報告します。 多摩研究所 試験研究部 応用試験課 西宮真美 名古屋支所 栄養科学部 油脂分析課 硯 弘乃介 調査・研究ゾーン ⑮ 抗菌性試験方法(JIS Z 2801)における生菌数測定方法の代替法に関する検討 抗菌性試験方法(JIS Z 2801)において,生菌数測定法として規定されている寒天平板培養法は操作 が煩雑で,簡便な試験法が望まれます。そこで,自動生菌数測定装置(TEMPO)を一例に,JIS Z 2801 における生菌数測定法の代替法となりうるかの検証を行いましたのでご報告します。 彩都研究所 微生物部 微生物研究課 堀内智博 ⑯ 食品添加物の微生物限度試験法の検討 食品添加物公定書は,現在,9版の改正作業が進められています。微生物限度試験法については, JECFA[Joint FAO/WHO Expert Committee on Food Additives(FAO/WHO 合同食品添加物専門家 会議)]との国際整合を図るため,大幅に試験法が改正されます。新規収載予定の品目も含めた増粘 剤及び酵素を対象として,試料液調製も含めた試験法の適合性検証を行いましたのでご報告しま す。 多摩研究所 薬事試験部 微生物試験課 主任 米倉由香理 彩都研究所 薬事試験部 微生物試験課 松澤祥人 ⑰ ICH Q3D ガイドラインによる元素不純物分析 ~クラス1及びクラス2A 元素の分析法バリデーション~ ICH Q3D(医薬品の元素不純物ガイドライン)では,24 元素について,毒性に基づいたクラス分類と一 日許容暴露量(PDE)が設定されています。今回,輸液を対象としてクラス 1 及びクラス 2A の 7 元素に ついて ICP-MS による分析法バリデーションを実施致しましたのでご報告します。 多摩研究所 衛生化学部 無機分析課 主任 齋藤真奈美 (別紙 2 第 5 回 日本食品分析センター技術成果発表会 申込書) 送付FAX:03-3469-7268 渋谷区桜丘町 23-21 渋谷駅 西口から 徒歩5分 *** 下記にご記入の上,切り離さずにFAXして下さい。 *** 御氏名 御社名 御住所 御所属 E-mail TEL 午前の部 FAX 出席 欠席 午後の部 記念講演 出席 欠席 懇談会 出席 欠席 ◆定員を超えた場合のみご連絡させていただきます。 ◆当日は名刺を1枚ご用意いただき,受付にご提出ください。 【個人情報の利用目的】 お客様の個人情報は,試験・検査・審査・調査・研究・コンサルティングにかかわる調査及び弊 財団が実施する各種情報の提供や他の業務のご案内に限り,利用いたします。
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