12/15/2006 Ver. 2.00 産業エネルギー政策論 日時: 教室: 第十二回講義 高度経済成長以降 -産業政策をどう考えるか ‡:このマークが付してある著作物は、第三者が有する著作物です ので、同著作物の再使用、同著作物の二次的著作物の創作等につ いては、著作権者より直接使用許諾を得る必要があります。 北海道大学公共政策大学院 倉田 健児 [email protected] 産業構造改善臨時措置法 • 1983年策定 • 二度の石油危機を契機として、基礎素材産業は、構 造的困難に直面 – – – – 原材料・エネルギーコストの上昇 輸入製品の急増 過剰設備の発生 収益の悪化 • 「縮小と活性化」によって、積極的な産業調整を実施 © kenji kurata 2006 北海道大学公共政策大学院 倉田 健児 2 背景1-原料価格高騰と需要減少 2,000 30 原油 電力 紙・板紙 エチレン アンモニア アルミ地金 塩ビ樹脂 合成繊維 1,500 20 1,000 10 500 0 素材国内需要(万トン) エネルギー価格(原油:$/b、電力:円/kwh) 40 0 1973 1974 1975 1976 1977 1978 1979 1980 1981 1982 出所:通商産業省編 『産構法の解説』 のデータに基づき作成 © kenji kurata 2006 北海道大学公共政策大学院 倉田 健児 3 背景2-生産指数の推移 ‡ 制限資料 出所:通商産業省産業政策局 編 通商産業調査会 版 『産構法の解説 新たな産業調整へ向けて』(1983) © kenji kurata 2006 北海道大学公共政策大学院 倉田 健児 4 背景3-常用雇用指数の推移 ‡ 制限資料 出所:通商産業省産業政策局 編 通商産業調査会 版 『産構法の解説 新たな産業調整へ向けて』(1983) © kenji kurata 2006 北海道大学公共政策大学院 倉田 健児 5 産業構造 改善臨時 措置法の 概要 出所:通商産業省産業政策局 編 通商産業調 査会 版 『産構法の解説 新たな産業調整へ向けて』 (1983) © kenji kurata 2006 ‡ 北海道大学公共政策大学院 倉田 健児 制限資料 6 対象業種は・・・・ • 電炉業 • アルミニウム精錬 業 • フェロシリコン製造 業 • 洋紙・板紙製造業 • 化学繊維製造業 • 石油化学工業 • 化学肥料製造業 • 硬質塩化ビニル管 製造業 © kenji kurata 2006 北海道大学公共政策大学院 倉田 健児 7 戦後のGNP推移 4,500 600 3,500 実質GNP(兆円) 一人当実質GNP 3,000 400 2,500 300 2,000 1,500 200 1,000 1人当実質GNP(千円) 500 4,000 実質GNP 100 500 0 19 4 19 6 4 19 9 5 19 2 5 19 5 5 19 8 6 19 1 6 19 4 6 19 7 7 19 0 7 19 3 7 19 6 7 19 9 8 19 2 8 19 5 8 19 8 9 19 1 9 19 4 9 20 7 0 20 0 03 0 出所:日本エネルギー経済研究所 『エネルギー・経済統計要覧』 © kenji kurata 2006 北海道大学公共政策大学院 倉田 健児 8 実質GNP伸び率でみた時代区分 20 朝鮮戦争勃発 第一次石油危機 パーセント 15 第二次石油危機 10 バブル経済崩壊 5 戦後 混乱期 高度成長期 安定成長期 構造変革期 19 47 19 50 19 53 19 56 19 59 19 62 19 65 19 68 19 71 19 74 19 77 19 80 19 83 19 86 19 89 19 92 19 95 19 98 20 01 20 04 0 -5 出所:日本エネルギー経済研究所 『エネルギー・経済統計要覧』 © kenji kurata 2006 北海道大学公共政策大学院 倉田 健児 9 為替レートの推移(年間平均値) 400 350 プラザ合意 300 円/$ 250 200 150 100 360円/$に固定 ニクソン・ショック 50 19 49 19 52 19 55 19 58 19 61 19 64 19 67 19 70 19 73 19 76 19 79 19 82 19 85 19 88 19 91 19 94 19 97 20 00 20 03 0 出所:日本銀行 『経済統計年報』 © kenji kurata 2006 北海道大学公共政策大学院 倉田 健児 10 日本の原油輸入価格推移 (73 年度=100) 900 800 700 600 ドル/ バレル(名目) 500 400 300 円/kL(名目) 200 円/kL(実質) 100 0 1965 1970 1973 1980 1985 1990 1995 2000 2004 (年度) 出所:日本エネルギー経済研究所 『エネルギー・経済統計要覧』 © kenji kurata 2006 北海道大学公共政策大学院 倉田 健児 11 高度成長の背景-世界環境 • 東西冷戦 • 自由陣営に所属 • 自由貿易の拡大の中で • 低価格だった原燃料 • ??? © kenji kurata 2006 北海道大学公共政策大学院 倉田 健児 12 産業政策の意義は • 「産業」への資源集中をどう考えるか • 国内での競争制限的な政策をどう考えるか • 企業は、「産業政策」の下でどのように行動し たのか • 「産業政策」の果たした役割は??? © kenji kurata 2006 北海道大学公共政策大学院 倉田 健児 13
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