解答と解説 - 増田塾

2016 増田塾
入試解答速報
青山学院大学(2/21)法(B)・経営(B)・総合文化政策(A)・地球社会共生(A)学部
― 青山学院大学 ―
2 月 21 日
法(B)・経営(B)・総合文化政策(A)・地球社会共生(A)学部
英語
解 答
【Ⅰ】
1- ①
6- ④
2- ②
7- ③
3- ③
8- ④
4- ①
9- ④
5- ④
10 - ①
【Ⅱ】
11 - ②
16 - ④
12 - ①
17 - ②
13 - ①
18 - ①
14 - ②
19 - ③
15 - ④
20 - ③
A.
21 - ③
22 - ①
23 - ③
24 - ③
25 - ④
B.
26 - ④
31 - ⑥
27 - ①
32 - ⑤
28 - ②
33 - ⑨
29 - ⑧
34 - ⑦
30 - ③
35 - ⓪
【Ⅳ】
36 - ①
41 - ④
37 - ①
42 - ②
38 - ④
43 - ②
39 - ②
44 - ①
40 - ①
45 - ④
【Ⅲ】
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解 説
Ⅰ
語彙・構文がともにハイレベルで、青学受験生にとっても十分に手強い出題だった。一方
で設問はイタズラに細部を問うことはなく、本文の内容についていければ十分に得点可能
なものになっている。その意味で、英語読解力の差がはっきりと表れる出題だったと言え
るだろう。
1. 第 1 段落の第 1 文の内容が取れているかどうかを試す問題。The news ~ couldn’t help
sending some observer, 〜, back to 1980 〜. というのが基本の構造で、主語と動詞の
間に同格の that 節が割り込んできている。全体の大意は、「ピカソの平凡な作品がオー
クションの落札記録を塗り替えたというニュースは、見ていた人に Robert Hughes’s の
本を思わず思い出させた」という程度。中心部分さえつかめれば、①が正解だと判断で
きる。
2. 現在の art 市場に関する記述として適切なものを選ばせる問題。選択肢の表現は第 1 段
落の後半と第 2 段落にある。現在の状況は、第 1 段落の最終文の記述にあるように、作
品の値段がどんどん上がっているというものである。よって正解は②が最も近い。③の
「芸術とお金の結びつき」は選択肢②の内容の理由の部分の記述であるし、「芸術とお
金の結びつき」は現在の特徴ではなく現代(modern age)からすでにあったものなので、
正解としては選べない。①と④は本文の内容を終えていれば落とせるはずだ。
3. 第 2 段落の最終文に、「そういうわけで(=That is why)私たちはオークションをするの
である」という記述があり、that の内容は直前の文の「人々がお金を落とすところに彼
らの思いと欲望が表されている」という点に注目する。要するに、「欲しいものにお金
を出す」ということだと分かる。おそらく、選択肢の③と④の 2 つを吟味することにな
ると思うが、④は the most popular という最上級表現に対応する記述がないので落とせ
る。よって③を解答とする。
4. 第 3 段落の最終文の内容から、①が正解と判断出来る。このあたりから、アーティスト
の収入とオークションの収入の関係をしっかりとつかんでおく必要がある。以下にこの
段落の要旨を簡単にまとめておこう。
A. アーティストは、自分の作品を売った時に収入が入る(特に記述はないですが、これ
は大前提ですね)。
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B. オークションで販売された時は、オークションに出品した人にお金が入るだけで、ア
ーティスト自体には入らない(オークション販売のことが本文では resale と記述されて
いる)。
C. 現在の潮流は、オークションにて故人の作品を扱うだけでなく、現在活動中の作家も
取引されている。
D. 生きている作家の作品をオークションで販売した場合は、「使用料」を作家に対して
支払うという試みが、a large auction house にて始まっている(→ ここでの「使用料」
は本文では royalty と記述されている。印税や特許料のイメージに近い)。
5. 第 4 段落の内容理解を試す問題。「本や音楽のように copy 出来るものと、芸術作品が
異なっている」という対比関係を、第 4 文の different という語句からつかみたい。そう
すれば、選択肢の①と②の copy は芸術作品には当てはまらないから消去出来る。段落後
半は、芸術作品の royalty の特徴の説明になっていて、先の問題と同様に整理すると、
A. 芸術家は作品を販売し利益を得る
B. その作品を買い取った人間がオークションにて販売して利益を得る(→この段落で
は、第 3 段落の a large auction house という記述はないので、この部分から芸術家は収
入を受け取ることはない)。
C. オークションによって出た利益は、芸術家が次に作る作品に反映される。そのことが
芸術家にとっての royalty になる(→ つまり、オークションによって「高値」で売買さ
れることにより、その芸術家の価値が上がり、その芸術家が今後作る作品が、「より高
値」で売買される。このように、その芸術家の作品の市場価値が上がっていくメカニズ
ムが royalty に対応しているのである)。
上記の内容を理解したうえで選択肢を見ると、④「元の作品が価値の対象である」は該
当する部分がないので不可、選択肢の③が説明部分の B に該当する。
6. 前問の解説 C の部分が読めていれば、④が正解と決まる。
7. moral right は「作家と作品の結びつき」を重視するものだというのは読み取れるだろ
う。よって、その内容から逸れる(= deviate from)ものは③である。arbitrary は「恣意
的に」という意味で、リード部、選択肢ともにハイレベルな単語があてがわれているの
で、それが分からないとやや答えづらい。
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8. oligarchy は「寡頭政治」の意味だが受験生はもちろん知らないだろう。段落の後半を
読んでいけば、「一部のお金に余裕がある人が芸術作品を独占している」という内容は
つかめるはずなので、そこから④を選べば良い。一人が独占しているわけではないの
で、ruled に反応して③とすぐに決めつけないことが重要。
9. 「芸術作品が一極集中することに関して、筆者が心配していること」が設問。リード部
に対応する表現が第 7 段落の 2 文目にある。「芸術=秩序・創造のシンボル」であると
いう点において、芸術が重要だということを見抜きたい。続く文は「平凡なピカソの作
品」という具体例で、基本的には上記の内容と同じことを言っている。
つまり、筆者は「芸術=秩序・創造・自由のシンボル」と考えている。そういう状況に
対して、筆者が不安を感じていることは、第 7 段落の後半の There is something
disturbing 以下の部分に書かれてある。そこには「そのような芸術がかつて表現した、
人間の可能性の民主的な地平が共有される方法を見出す想像力がほとんどない社会」と
あるが、要するに、「芸術=秩序、創造のシンボル」として見出す想像力が人々から欠
けてしまうことを筆者は恐れているのだと分かる。よって、正解は④が最も近い。once
symbolised through arts という部分が「芸術=自由、秩序」に対するパラフレーズであ
ろう。③は第 2 文の内容と矛盾している。芸術は order and balance を表さなくなった
という記述はない。①と②は本文とは無関係な内容ということで落とせるだろう。
10. 正解は①の courtesy「礼儀正しいこと」。単語の意味を知らなくても消去法で十分に
正解は絞れるはずだ。
Ⅱ
Ⅰに比べるとはるかに読みやすい英文、単語の意味を答えるだけの出題だが、基本的な単
語が中心だ。差がつくのは(12)と(20)くらい。後者は消去法でもいいが、青学受験生なら選
択肢の中の hamper「〜を妨げる」を知っておいて欲しい。
11. *evident「明白な」
12. *a sprinkling of~「少数の~」
13. *medium「媒介」
14. *illustrate「例証する」
15. *privileged「特別扱いの」
16. *displace「とって代わる」
17. *semi-official「半公式の」
18. *vary「異なる」
19. *adequate「十分な量の」
20. *hinder「妨げる」
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Ⅲ
A. 21 の keep everything in perspective「大局的にみる」と 24 の supposedly「たぶん、
おそらく」を知っているかどうかがポイント。25 は直前の Mark がエレベータでのマナ
ーについて思いつきで話していることに否定的な態度であることから、解答を推測した
い。
B. 空所に動詞を入れる問題だが、文法的な形が揃っていないので、意味だけではなく形式
に注目するとやりやすい。27 の Allow me「私がやりましょう」がやや盲点なので、そ
こは消去法で凌げれば合格。他は特に面妖なものはないので、高得点を狙いたい。
Ⅳ
基本的な文法・語法問題。39 の hold A in high regard「尊敬する」、43 の have no fear
「大丈夫」という 2 つが盲点。それ以外は必修レベルなので確実に得点すること。
<概評>
大問Ⅰの長文に苦戦した受験生が大半だと思われる。
一通りやってみると明らかだが、他の大問はごく基本的な問題を中心に構成されているの
で、それらの部分で大差がつくとは考え難い。
時間的には早慶に比べると余裕があるが、難易度ではそれに匹敵する大問Ⅰの出来が合否
を分けたに違いない。
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