佐賀県消費者教育推進計画 (概 要) 佐賀県

佐賀県消費者教育推進計画
(概 要)
佐賀県
計画の基本的考え方
1趣
県の取組を体系的に整理、消費者教育を一体的かつ総合的に推進
旨
「消費者教育の推進に関する法律」第10条第1項に基づく「都道府
2位置づけ
県消費者教育推進計画」
平成28年度から平成31年度までの4年間とします。
3期
間
(必要に応じて見直しを行う。)
「佐賀県消費生活審議会」への実施状況を報告、その意見を基に計画
4進行管理
を推進
消費者を取り巻く現状と課題
◆
消費生活の相談状況
・インターネットを使用した不当・架空請求が増加している。
課
題
:
インターネット利用に関する教育が必要
・70歳以上の相談割合は人口割合より高くなっている。
課
題
:
高齢者・障がい者等への見守り活動・注意喚起が必要
・フリーローン・サラ金に関する相談の減少が見られない。
課
◆
題
:
多重債務者とならないための教育が必要
消費生活に関する県民意識調査(平成26年12月実施)
・消費者問題に関心のある人
7割
・関心のある消費者問題

食品や製品の安全性、悪質商法や不当架空請求、環境問題

インターネット取引、金融商品や融資
約6割

サラ金やクレジットなどによる多重債務
約5割
8割以上
・商品やサービスを購入(利用)する際に意識するもの

「価格」「製品や品質」「安全性」

「広告・表示」「評判」
「特典」「接客態度」「事業者の対応」約5~6割

「事業者の経営方針や理念、社会貢献活動」
約9割
約3割
・消費者トラブルにあった時に誰にも相談しなかった人
約2割
・消費者教育・啓発講座等を受けたことがない人
約8割
・消費者教育を受けたことのある人の職業

「学生」

「パート等非常勤」
3割
✓
「会社員、公務員、団体職員」
約8%
✓
約16%
「自営業、農業等」
課
題
:
事業者、事業者団体への働きかけが必要
課
題
:
情報の提供方法の検討が必要
約9%
消費者教育推進の基本的な方向
1
体系的推進のための取組の方向
(1)消費者教育が育むべき力
・消費が社会に与える影響を考慮し、持続可能な社会の実現に向け、協働して問題
解決の行動ができる力
・商品等やサービスの安全性を確認し危険を回避でき、製品事故等に対する適正な
行動ができる力
・将来を見通した健全な家計運営ができ、消費者トラブルの回避・対処する力
・情報の収集・発信により消費生活の向上に役立て、様々な情報を読み解き活用で
きる力
(2)各ライフステージや場の特性に応じた消費者教育の体系的な実施
・幼児期から高齢期まで各段階に応じて体系的に実施
・消費者の特性(年齢、性別、障がい等)や場の特性(学校、地域、家庭等)に応じ
た消費者教育を推進
(3)消費者教育の人材(担い手)の育成・活用
・教職員に対する研修の推進
・専門的な知識・経験を有する外部の専門家、事業者団体等のとの連携
・消費者教育を担う多様な関係者をつなぐ消費者コーディネータの配置
(4)関連する他の消費者施策との連携
・環境、食育、金融教育等消費生活に関連する教育施策との連携
2
県が重点的に取り組むテーマ
テーマ1
学校等の教育機関における消費者教育の推進
テーマ2
地域における消費者教育の推進(地域見守りネットワークの強化)
テーマ3
消費者教育・啓発の人材(担い手)養成
テーマ4
その他関係施策との連携
消費者教育推進の具体的内容
(1)様々な場における消費者教育の実施
①
幼稚園等、小学校・中学校・高等学校・特別支援学校
・学習指導要領に基づく消費者教育の推進
・卒業前の高校生を対象とした講座の実施
・佐賀県金融広報委員会との連携
②
大学・専門学校等
・大学・専門学校等に対する情報の提供等
③
地域社会における消費者教育の推進
・県消費生活センターにおける消費者教育の拠点化
・高齢者や障がい者の地域見守りネットワークの構築等
・街頭キャンペーンの展開
・市町等との連携
・消費者団体等への支援
・消費生活フェア等のイベントの開催
・金融学習グループ等に対する支援(金融広報委員会)
④
家庭における消費者教育の推進
・幼児教育の推進
・夏休み親子セミナーの開催
・教材の提供等
⑤
職域における消費者教育の推進
・事業者への消費者教育の支援
・知的障がい者雇用事業所等への要請
(2)消費者教育の担い手の育成
・小・中・高・特別支援学校等教員対象セミナーの充実
・地域の消費者教育の担い手に対する研修の実施
市町の取組に対する支援
・市町との連携・支援
・消費者被害の情報提供
・レベルアップ研修への参加
・高齢者・障がい者への見守り体制の強化