ブラジルの金融市場動向

2016年2月29日
ブラジルの金融市場動向 Weekly Report
【2016年2月20日~2016年2月26日の推移】
【1】為替動向
ブラジル・レアルは上昇しました。原油価格の上昇や株
価の落ち着きなど、外部投資環境の改善を背景に、レア
ルは上昇して始まりました。しかしその後、格付会社ムー
ディーズによるブラジル国債の格下げを受けてレアルは
下落に転じ、上昇幅が縮小しました。
今週は、米国の指標や中国で重要な会議が開催される
ことに加え、国内材料として、3月2日(現地、以下同様)
に開催予定のCopom(金融政策委員会)の内容や2015
年10-12月期のGDP(国内総生産)の発表が注目されま
す。中央銀行のトンビニ総裁は、足元のインフレ動向は
金融緩和をサポートしないとコメントしたこともあり、市場
では金利の据え置きが予想されています。また、バルボ
ザ財務相と経済チームはプライマリー・バランス目標値の
バンド導入を国会に提案しており、国会の動向にも注目
が集まります。
【ブラジル・レアル 為替推移】 (2016年1月29日~2016年2月26日)
36
(円/レアル)
(レアル/米ドル)
円/レアル(左軸)
34
1.50
レアル
2.00
レアル/米ドル(右軸、上下反転)
28.53
32
2.50 高
30
3.00
28
3.50
26
4.00
24
22
1/29
2/5
2/12
安
4.50
4.00
5.00
2/26
2/19
※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。
【2】金利動向
先週のブラジル債券市場は金利上昇となりました。外
部投資環境の改善により週初は金利が低下しましたが、
格付会社ムーディーズによるブラジル国債の格下げを受
けて金利上昇に転じました。ムーディーズは2月24日、債
務状況の悪化や構造改革の遅延などを理由に、ブラジ
ルの自国通貨建て長期債格付けおよび外貨建て長期債
格付けを「Baa3」から「Ba2」に引き下げ、見通しは「ネガ
ティブ」に据え置きました。
今週は、引き続き米国の指標や原油価格の動向など、
外部環境が注目されます。また、国内の材料としては
Copomの内容や2015年10-12月期のGDPが発表される
ほか、市場の関心は財政再建法案の進捗にあると思わ
れます。バルボザ財務相は、財政目標バンドの導入を提
案しており、国会での協議の進展が注目されます。
【ブラジル 金利推移】
16.0
(2016年1月29日~2016年2月26日)
(%)
2年国債
15.5
15.0
14.77
14.5
14.0
13.5
1/29
2/5
2/12
2/19
2/26
【3】主要経済指標
発表日
2/23
2/25
2/26
3/2
3/3
3/4
発表頻度
毎月
毎月
毎月
毎月
四半期
毎月
期間
2016年1月
2016年1月
2016年1月
-2015年10-12月期
2016年1月
指標名
経常収支(百万米ドル)
失業率
基礎的財政収支(億ブラジル・レアル)
SELICレート
GDP(前年同期比)
鉱工業生産(前年同月比)
データ
-4,817
7.6%
279
----
(参考)前回
-2,460
6.9%
-717
14.25%
-4.5%
-11.9%
(出所:ブルームバーグより大和投資信託作成)
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