基本設計で検討するとした意見に対する方針

市民説明会資料
基本設計で検討するとした意見に対する方針
昨年1月から2月の市民説明会及び議会からいただいた意見のうち、議会において
基本設計で検討するとした意見に対する市の方針を次のとおりまとめています。
(1)市庁舎ゾーン
【議会での意見】
① メインエントランス車寄せ付近交差点における安全性の確保について
・大通一号道路に面する車寄せ出入口を国道側横断歩道から離して安全な距離を
確保し、交差点における安全性を確保する。
・車寄せの奥行きを確保することで、大通一号道路における車寄せ進入車による
滞留を軽減する。
② 新庁舎国道側歩道及び東側歩道のロードヒーティング化について
・東西に出入口を設けたことから、歩道のロードヒーティングについては設置し
ないこととした。
・メインエントランス周辺の主要な歩行者動線については、屋根及びロードヒー
ティングの設置により積雪への対応を図る。
③ スカイウォーク昇降時のバリアフリー化について
・新庁舎側では、庁舎内のエレベーターを使用してスカイウォークへアクセスす
る。時間外や休日においても建物内部のセキュリティラインの設定により、エ
レベーターを使用したアクセス動線を確保する。
・まちきた大通ビル側では、国道側エレベーターを使用してスカイウォークへア
クセスする。パラボ営業時間外や休日においても、当該エレベーターを使用し
たアクセス動線を確保する。
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④ スカイウォークの活用方法と中心市街地との連動性について
・スカイウォークは、大通一号道路に進入する自動車と歩行者の交錯を低減する
ことに寄与し、新庁舎とまちきた大通ビルを冬期の寒さや降雪に左右されるこ
となく年間を通して連絡し、誰もが安心して通行できる動線として確保する。
・スカイウォークは歩行空間としてだけでなく、行政情報のPRや市民ギャラリ
ーとして活用を想定する。
・国道北側の中心市街地とのアクセス性は変わらないが、メインエントランス前
の地上スペースやまちきた大通ビル2階の公開空地をイベントに利用可能な
広場とすることで中心市街地との連動を図る。その際、スカイウォークは、交
流動線としての役割を担う。
■方針に対する議会での意見
・本当にスカイウォークは必要なのか。地下でつなぐことや 1 階に空港の屋根付歩
道のような歩行空間ができるのではないか。
⑤ 国道からのセットバックによるパブリックスペースの確保について
・新庁舎を国道側の敷地境界から2.5m程度セットバックし、まちきた大通ビ
ルと壁面を揃えることで、街並みの連続性とゆとりや開放感を確保する。
・パブリックスペースは、雨天や冬期間においても活用可能なよう、新庁舎共用
部に屋内空間として確保する。
⑥ 新庁舎及びまちきた大通ビル駐車場の管理運営方法について
・新庁舎及びまちきた大通ビル駐車場は、両者を合わせたスケールメリットを活
かした駐車場とするため、一体的な管理とする。
・大型バスについては、大通二号道路から駐車場に進入可能な動線計画としてい
るが、大型観光バスに対する休日等における駐車場の開放については、運営方
法も含めて引き続き検討していく。
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【市民説明会で寄せられた意見】
⑦ 新庁舎駐車場等のロードヒーティング化について
・新庁舎駐車場等の積雪対策は、維持管理コストなどの観点から、除排雪を基本
とする。
・身障者駐車場等については、屋根を掛けることで積雪への対応を図る。
■方針に対する議会での意見
・駐車場の雪対策は、本当に今の考えでいいのか。駐車場のJR側一列の上部に
無落雪の屋根をかけた方がいいのではないか。
⑧ 新庁舎と国道間の空間確保について
・新庁舎を国道側の敷地境界から2.5m程度セットバックし、まちきた大通ビ
ルと壁面を揃えることで、街並みの連続性とゆとりや開放感を確保する。
・セットバックによって生まれた空間は、植栽や休憩スペースのほか、冬期の堆
雪空間などとして利用する。
⑨ 新庁舎の建設に係る建設費の更なる抑制について
・必要な機能を確保したうえで、効率的なレイアウト等により建設規模を縮減し、
建設工事費を減額した。
・基本設計にあたっては、イニシャルコストのみならず、経年的に要するランニ
ングコストについて低減可能な資材や工法について採用した。実施設計におい
ても、引き続き縮減に努める。
・耐震工法については、比較的地震が少ない地域であることから、整備コストが
高い免震構造ではなく耐震構造を採用し、建設工事費を縮減した。
⑩ 新庁舎と国道北側を結ぶ歩道橋の設置について
・横断歩道橋は既存横断歩道の廃止が前提となり、地上レベルの歩行者利便性が
低下することから設置を計画しない。
⑪ 北見の顔にふさわしいシンボル的な新庁舎の建設について
・新庁舎の建設にあたっては、機能性や耐久性、利便性に配慮し、景観計画を踏
まえた質の高い都市景観を目指しつつ、北見らしさが感じられ、長く市民に愛
され親しまれる市庁舎とする。
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(2)複合交通ゾーンについて
【議会での意見】
① 地下歩道のバリアフリー対策について
・現状の地下歩道は、北側のスロープ勾配はバリアフリー基準を満たしておらず、
また車椅子昇降機は部品がなく修理できない状態である。
・スロープ勾配の緩和には、JR線路下に及ぶ地下歩道躯体の改修が必要となり
多額の工事費用を要することなどから、車椅子等の方々には、これまで同様、
駅舎側の中央プロムナードを利用いただくことで代替機能を確保する。
・駅舎側にはエレベーターを将来的に整備する計画とし、図書館側は漏水対策と
合わせて将来的に検討する。
・基本計画段階で廃止予定としていた駅舎側の地下歩道出入口については、位置
をずらして階段機能を確保し、まちきた大通ビル側通路の 24 時間通行化と合わ
せ、利用者の利便性を確保する。
■方針に対する議会での意見
・地下歩道出入口は、塞ぐことになる現状の階段部分にエレベーターボックスを
入れ、既存のまちきた大通ビル内通路を活用することで、階段を新設しなくて
も済むのではないか。(階段を新設する費用で)駅南側にエレベーターを造り、
道路として完結する形に修正してはどうか。
② まちきた大通ビル正面のバス停留所の扱いについて
・駅前広場内にバス乗降場を再整備することに伴い、まちきた大通ビル正面のバ
ス停で発着しているバス路線のうち、起点、終点路線などの一部路線を新たな
バス乗降場へ移設する方向でバス事業者と協議を進める。
【市民説明会で寄せられた意見】
③ 駅前広場の地下歩道におけるバリアフリー化について
・議会での意見①と同様。
④ 駅前広場の緑の確保について
・バス乗降場の移転及び施設規模の見直し、再配置に伴い、現在のハルニレなど
の高木類をはじめとする緑化スペースは減少することとなるが、必要な交通結
節機能を確保した上で、歩行空間の緑化に努める。
・駅舎からまちきた大通ビルへと続く歩行者動線上には、修景を施し、歩行者が
くつろげる緑や休憩施設を配置する。
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