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第 回中学生作文コンクール
︵公財︶生命保険文化センター主催
争中、多くの特攻隊員が飛び立った
刀洗平和記念館を訪ねた。太平洋戦
これまでに多くの作文表彰を受けて
大 塚 奏 さ ん︵大 野 中 3 年︶は、
●テーマ わたしたちのくらしと生
校︶ ●応募数 2万8742編︵998
●対象 全国の中学生
戦 地 で 描 か れ た と は 思 え な い 色 鮮
の絵手紙が展示されていた。
や 子ど も た ち に 宛て て 送っ た四 百 通
だった伊藤半次さんが、戦地から妻
企画展で、博多のちょうちん職人
中継基地があった地だ。
います。その作文を次号にわたり掲
命保険
大塚 奏さん︵大野中︶ 数
多くの作文で表彰受賞!
載します。また、本人に話を伺いま
やかな一枚一枚に、半次さんの家族
したので、その内容も紹介します。
への思いがあふれていた。
すか
までは行けるから安心してね。﹂
﹁も し お 父 さ ん が 死 ん で も、大 学
父からもらったラブレター
る 妻と 生 後 間 も ない 次 男の 様子 を 描
その中に、自分宛の慰問袋を詰め
だよ﹂
最優秀賞・文部科学大臣奨励賞
本を読むのが好きで、以前は1日
進 路 に つ い て 話 し 合 っ て い た 深
いた一枚があった。添えられていた
﹁子 ど も の 大 き く な る の が 帰 還 の
に1、2冊を読んでいました。最近
夜、母が冗談混じりに口にした。
一言の重さに、涙がこみ上げた。
Q 作文のテーマや構成を作るコツ
驚く私に、母は一枚の書類を見せ
こと。﹂
届けばいいのに﹂︱ ︱。
﹁こ の 中 に 入 っ て、私 の と こ ろ に
﹁お 前 た ち の 夢 を 見 る の が 楽 し み
楽しみ﹂
は、受験勉強であまり読む暇があり
﹁お 父 さ ん が 死 ぬ っ て、ど う い う
Q 日頃、どのように過ごしていま
ません。
Q 好きな作家や本のジャンルは?
この中に入って、とは、会いたく
てたまらないわが子のことだった。
てくれた。父が加入している生命保
険の証券だった。契約日は二〇〇一
ああ、そうだったのか。半次さん
はありますか
年二月。私が生まれて一カ月後。そ
江戸川乱歩や宮部みゆきなど、時
次は何にしようかとは考えていま
代ものやミステリーです。
の絵手紙で、私は母の見せてくれた
生まれてから十四年間、私はたく
の時、父は二十九歳だった。
を抱いて、幸せいっぱいの中で、自
さんの人の愛情に包まれ、成長して
せん。いつも考えていることや印象
分の死を考えていたなんて。それを
きた。両親は厳しい面もあるが、い
保険証券の意味を、すべて理解した。
当たり前のように話す母も、とても
つも笑顔で見送り、出迎えてくれる。
ショックだった。初めての子ども
冷たい人に見えた。私が初めて身近
三歳下の、かわいい、かわいい弟も
に残っていることを書いています。
大学の農学部に進学して、土壌改
に意識した生命保険への印象は、最
プレゼントしてくれた。
Q 尊敬する人は?
良する方法を研究したいです。
悪だった。
Q 将来の夢は?
やせた土地でも植物を育てられる
昨年の夏、福岡県筑前町の町立大
ムーミンの作者、トーべ・ヤンソ
念を貫かれた生き方に惹かれていま
ようにし、世界中の人がご飯を食べ
ンです。周りの状況に流されず、信
す。
られるようにしたいです。
2
2016年2月15日号
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