伊藤典子

平成 21 年度 NPO法人短期派遣研修報告
「NPO 法人
斐伊川流域環境ネットワーク(斐伊川くらぶ)」
●研修期間
平成 21 年 9 月~10 月までの 6~7 日間
●派遣職員
統計調査課
●研修内容
各イベントの補助業務
伊藤典子、高規格道路事務所 佐藤啓介
①竹ポットづくり学習会(9 月:松江市、出雲市、斐川町内の小学校にて)
斐伊川水系下流部の取り組みである「宍道湖ヨシ再生プロジェクト」注1)のヨシ植栽イベントで使
用する竹ポットづくり学習会を小学生を対象に実施しました。なたや電気ドリルを初めて使う子供た
ち。怪我をしないように私たちもしっかり見守りました。みんな始めは怖かったようですが、怪我も
なく楽しく作り、出来上がった竹ポット
に大満足。
完 成
こ ん なに 上 手に
作れました。
②八束菜種まきイベント(10 月 2 日:松江市立八束小学校体育館にて)
「八束・花と緑の島づくり」注2)支援活動事業で、八束町北岸県道沿いに菜の花の種まきを行うイ
ベント。松江市立八束小学校、朝酌小学校、境港市立渡小学校の 4 年生が参加しました。しかし当日
は生憎の雨。種まきは出来ませんでしたが屋内で交流会を開催しました。
雨で残念だったけ
ど、来年も参加し
て種をまきます!
③ヨシ植栽イベント(10 月 6 日:松江市大垣町にて)
松江フォーゲルパーク付近宍道湖岸において、①で作成した竹ポットの中にヨシと砂を入れて植栽
しました。自作の竹ポットを手に宍道湖岸地域の小学校 19 校、高校 1 校、ボランティア等総勢約 900
名が参加しました。学校で事前に作成した竹ポットには学校名、学年、名前が書いてあり、自作の竹
ポットには思い入れが強い。ポットの中のヨシが大きくなるように、みんな祈るおもいで植栽を。
みんなの植えた
ヨシが元気に育
ちますように。
植栽されたヨシの生育は斐伊川くらぶの方が見守り、必要に
応じて竹ポットの補修を行います。子供たちが植栽したヨシが
大きくなるように、いつも点検しています。
宍道湖に限らず、ゴミのポイ
捨ては絶対に止めて。
●感想
・写真には写っていませんが、かなりの肉体労働を行いました。日々の業務ではデスクワークが多いた
めに、手にはまめが出来たり、筋肉痛になったりと大変でしたが、行政業務では味わえないような達成
感、また人とのコミュニケーションの大切さを感じることが出来ました。
・自分たちも自作竹ポットを作成し、子供たちと一緒に植栽しました。今後少しでも宍道湖の水質浄化
と豊かな生態系となるように、再生プロジェクトに協力していきます。
・今回活動に参加してみて、自然環境の保護はもちろん、子供達に伝え共に活動すること、また国、県、
市、住民が協働していくことの大切さを実感しました。
斐伊川くらぶのみなさまには大変お世話になり、ありがとうございました。
注1)
「宍道湖ヨシ再生プロジェクト」とは
宍道湖の水質浄化と健全な水生動植物の生態系を取り戻すため、産・官・学・民が協働して「竹ポットによ
るヨシの植栽」活動を小学生を中心に広域的かつ長期的に行う事業。
注2)
「八束・花と緑の島づくり」支援活動事業とは
中海・本庄工区干拓事業により荒廃した八束町北岸の県道沿いに、桜、菜の花及び水仙を植栽することによ
り、自然環境を取り戻すと同時に観光の名所としての整備を行う事業。