超音波検査の新人教育の方法、現状 中津川市民病院放射線技術科 岩田 和直 研修期間:期間としては 3 ヶ月~6ヶ月程度(研修日は1~2日/週)研修を終える明確な基 準はない。 研修内容:検査の練習方法は本人及び職員の臓器等描出、走査の練習、装置の操作を先ず習得 する。(患者)①教える者が走査した後、新人が走査②新人が走査した後、教える者が走査しチ ェック③新人だけで走査、分からなかったら聞く④新人だけで走査、必要時は呼ぶ(部屋に新 人1人) レポートの練習方法:過去の類似したレポートを参照する。有症例は本を見るようにする。依 頼者の目的に応じた印象を書くよう心がける。 使用テキスト:これといっては決まっていない。各本、ガイドライン等。 超音波検査を習得する前の担当を考慮しているか:あまりしていない。 健診エコー、外来エコーどちらから担当にするのか:外来エコーから。理由は経験を積み、あ る程度疾患を把握してから。健診検査中は経験者を呼べない、迅速に行うことも要求される。 超音波を担当する技師として適合性を加味しているか:していない。 研修中のマナーについて:研修中である旨を患者さんに伝えた上で走査を行う。患者さんとは よく会話をし、質の高い検査となるように心がけるが、個人情報には注意する。 1人立ちしてからのフォローの方法:検査中はいつでもエコー経験者が呼び出せるようにして おく。CT、MRI、アンギオ等のフィードバックをする。症例検討会への参加。 先生になる技師の基準は何か:決まってはいない。基本的には長く経験した者。時には経験年 数ではなく、知識のある者。 最後に:検査のための検査にならないように患者さんのための検査となるよう心がける。超音 波検査後の診断、治療を一元的に考えて検査を行うようにする。
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