7章 実現化に向けて 7章 実現化に向けて 1.計画の進捗管理や見直しなど ・本計画および公共交通の運行内容などは、公共交通活性化協議会によって、PDCA サイ クル(Plan:計画、Do:実施、Check:評価、Action:改善)により、継続的に進捗 状況や導入効果などを確認し、必要に応じて見直しを行います。 ・運行内容については、乗降調査や市民アンケート調査などを定期的に実施するととも に、地域検討会や説明会を開催し、市民ニーズや利用実態を収集・分析し、定量的・ 客観的に評価して、継続的に運行内容を改善します。 2.持続可能な運行体制の確立に向けた役割の明確化 ・持続可能な運行体制を確立するには、自治体、交通事業者、地域(市民・商店・企業 など)が、以下に示すそれぞれの役割を理解したうえで、協働による交通まちづくり を推進する必要があります。 ◇自治体の役割 公共交通の利便性を高めるため、福祉や環境、観光等の他分野との一体的なまち づくりを行うための企画や各種調整を行うとともに、分かりやすい情報提供や PR 活動、市民や企業などに対する働きかけを行います。また、公共交通の運行に係る コストを精査したうえで、公共交通を守り育むために必要な財政支出を行います。 ◇交通事業者の役割 各交通機関のノウハウを活かした安全な輸送を行うとともに、より効率的で、効 果的なルートやダイヤの提案等を行い、運行コストの軽減に向けた取組みを継続的 に進めます。また、分かりやすい情報提供や PR 等の活動を自治体と連携して実施 します。 ◇地域(市民・商店・企業など)の役割 交通事業者や自治体による財政上の負担に限界がある中で、持続可能な公共交通 を確立するためには、市民・商店・企業などの地域が一体となって、使って残す意 識の醸成や行動の転換が必要です。そのため、カーセーブデ―などと連携しながら、 月に1日は公共交通を利用するなど、1人1人が少しずつでも公共交通を支える行 動を進めます。 43 7章 実現化に向けて 3.目標指標の設定 ・本計画の進捗状況や各種施策の実施による効果を評価するために、①公共交通の利用 促進(年間利用者数) 、②効率的な運行(1 便当り利用者数) 、③健全な運行・適正な 利用者負担(収支率)の 3 つの視点で目標指標を設定します。 ・なお、本格運行を開始した平成 24 年を現況値とし、過去の利用者数の推移や施策効 果などを勘案し、平成 31 年の目標値を設定しました。 1)年間利用者数(公共交通の利用促進) ※現況値:H24 年 10 月 1 日~H25 年 9 月 30 日 現況値(H24) 目標値(H31) まちなか循環バス 17,161 人 20,000 人 乗合タクシー (スクール便除く) 7,296 人 8,000 人 市営バス 6,686 人 6,000 人 32,311 人 33,000 人 市内公共交通 合計 設定理由 ・中心市街地活性化基本計画の 目標値と整合を図り設定 (H29 年で約 1,800 人増加) ・市人口減少率(H32/H22:88%) と同程度に設定 2)1 便当り利用者数(乗合利用による効率的な運行) 現況値(H24) 目標値(H31) 設定理由 まちなか循環バス 5.56 人/便 6.50 人/便 乗合タクシー (スクール便除く) 2.05 人/便 2.20 人/便 ・乗合利用の少ない地域等を中 心とした地域での検討会や 説明会などにより、乗合利用 の向上を目標に設定 市営バス 1.11 人/便 1.00 人/便 ・1 便 1 人の利用を目標に設定 3)収支率(健全な運行・適正な利用者負担) 現況値(H24) 目標値(H31) まちなか循環バス 8.3% 10.0% 乗合タクシー (スクール便除く) 9.0% 10.0% 市営バス 4.1% 4.0% 市内公共交通 合計 7.2% 8.0% 44 設定理由 ・利用促進とともに、公共交通 への各種支援により、収支率 10%を目標に設定 ・現状維持を目標に設定
© Copyright 2024 ExpyDoc