神障教組 2016.2.8 分会長様神障教組執行委員長村田豊県教委によるマイナンバー（個人番号）収集への対応について日頃のご奮闘に敬意を表します。さて、マイナンバー法（「行政手続における特定の個人を識別する番号の利用等に関する法律」）の施行（2016 年 1 月）に伴い、県教委は各学校に通知（「職員の個人番号関係事務における特定個人情報等取り扱い要領の制定について」、「職員に係わる個人番号関係事務の手続きについて」等）を発出しました。マイナンバー法では、源泉徴収票や社会保険・雇用保険関係の書類等にマイナンバーを記載することが義務づけられており、県教委は各学校に職員や扶養親族のマイナンバー（個人番号）を収集するよう要請しました。マイナンバーは極めて重要な個人情報であり、その提供を強制することはできず、また、収集に際して、収集の目的・方法、収集した情報の管理等について職員に十分周知されなければなりません。神障教組は 2 月 8 日、取り急ぎ口頭で以下について県教委に申し入れました。 1 県教育委員会および学校長の責任で、職員に対してマイナンバー制度の趣旨や個人番号の収集の理由や収集および管理の方法について周知し、職員の理解を得るよう努力すること。 2 個人番号の収集・管理に一般学校事務職員を関与させることなく、管理職（事務長）に直接責任を持って行わせること。学校現場で個人番号を保管することがないようにすること。 3 職員に個人番号の提出を強制しないこと。県教委の回答は以下の通りです。（近日中に、文書で正式な申し入れを行う予定） 1 について）学校長に具体的な指示はしていないが、収集の理由、収集・管理の方法等ついて説明するもの考えている。 2 について）収集・管理は校長、副校長、教頭、事務長（のいずれか一人）を想定しているが、取扱要綱上は一般事務職員も可能。 3 について）提出は義務ではない。未提出でも不利益はない。つきましては、各分会においても、学校長に同様の要請をしていただきたく提起いたします。記別紙要請書（マイナンバー制度に関わる要請書）を活用し、学校長に申し入れを行ってください。＊別紙要請書は神障教組のＨＰにも掲載します（掲載は 2 月 9 日夕方を予定）。～以下は参考にしてください～（全国商工団体連合会〈全商連〉ＨＰより）全商連も加盟する全国中小業者団体連絡会（全中連）が 2015 年 10 月 27、28 の両日に行った省庁交渉ではマイナンバー（共通番号）制度実施の延期・中止を求めるとともに「共通番号の記載がなくても提出書類を受け取り、不利益を与えないこと」などを要望しました。主だった各省庁の回答を紹介します。【内閣府】「個人番号カード」の取得は申請によるもので強制ではない。カードを取得しないことで不利益はない。「扶養控除等申告書」「源泉徴収票」などの法定資料や雇用保険、健康保険、厚生年金保険など書類に番号が記載されていなくても書類は受け取る。記載されていないことで従業員、事業者にも不利益はない。従業員から番号の提出を拒否されたときは、その経過を記録する。しかし、記録がないことによる罰則はない。【国税庁】確定申告書などに番号未記載でも受理し、罰則・不利益はない。事業者が従業員などの番号を扱わないことに対して国税上の罰則や不利益はない。窓口で番号通知・本人確認ができなくても申告書は受理する。これらのことは個人でも法人でも同じ。【厚生労働省】労働保険に関して共通番号の提示が拒否され、雇用保険取得の届け出で番号の記載がない場合でも、事務組合の過度な負担が生じないよう、ハローワークは届け出を従来通り受理する。罰則や不利益はない。労働保険事務組合が番号を扱わないことによる罰則や不利益な扱いはない。番号を記載した書類を提出するとき、提出者本人の番号が確認できない場合でも書類は受理する。