平成25年度 みやこ町財務状況把握の結果概要

みやこ町
平成25年度 みやこ町財務状況把握の結果概要
都道府県名
団体名
福岡県
財政力指数
みやこ町
0.41 標準財政規模(百万円)
6,919
H26.1.1人口(人)
21,228 平成25年度職員数(人)
167
面積(K㎡)
151.28 人口千人当たり職員数(人)
7.9
<人口構成の推移>
(単位:千人)
年齢別人口構成
総人口
年少
人口
(15歳未満)
生産年齢
人口
(15歳~64歳)
構成比
構成比
産業別人口構成
老年
人口
(65歳以上)
第一次
産業
就業人口
構成比
構成比
第二次
産業
就業人口
第三次
産業
就業人口
構成比
構成比
12年国調
23.8
3.1
13.2%
14.7
61.7%
6.0
25.1%
1.2
11.2%
3.8
35.7%
5.6
52.8%
17年国調
22.9
2.9
12.5%
13.6
59.2%
6.5
28.2%
1.1
11.0%
3.4
33.5%
5.7
55.0%
22年国調
21.6
2.5
11.5%
12.2
56.7%
6.9
31.8%
0.8
8.9%
3.0
32.8%
5.3
58.3%
全国
13.2%
63.8%
23.0%
4.2%
25.2%
70.6%
福岡県
13.6%
64.1%
22.3%
3.1%
20.9%
76.0%
22年国調
◆ヒアリング等の結果概要
【資金繰り状況】
【債務償還能力】
21年度
22年度
23年度
24年度
25年度
21年度
40%
債
務
償
還
可
能
年
数
30%
行
政
経
常
収
支
率
-6月
20%
15
0月
6月
12月
10%
18月
年
24月
30月
24年度
25年度
20%
10%
0月
3月
6月
9月
12月
15月
18月
0%
実質債務月収倍率
-10%
積立金等月収倍率
[要因分析]
[財務上の問題]
債務高水準
債務高水準
建設債
積立低水準
収支低水準
23年度
30%
行
政
経
常
収
支
率
0%
-10%
22年度
40%
実質的な
債務
債務負担行為に基づく
支出予定額
公営企業会計等の
資金不足額
土地開発公社に係る
普通会計の負担見込額
第三セクター等に係る
普通会計の負担見込額
その他
その他
積立低水準
建設投資目的の
取崩し
資金繰り目的の
取崩し
その他
収支低水準
地方税の減少
人件費・物件費の
増加
扶助費の増加
補助費等・
繰出金の増加
その他
みやこ町
◆財務指標の経年推移
類似団体区分
町村Ⅴ-2
<財務指標>
平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度
債務償還可能年数
1.2年
実質債務月収倍率
4.2月
積立金等月収倍率
9.4月
行政経常収支率
27.9%
29.8%
(単位:年)
0.7年
30
全国平均
全国
平均値
0.0年
0.0年
0.0年
7.2年
6.0年
2.4月
0.0月
▲ 1.6月
▲ 3.4月
8.1月
8.7月
10.4月
13.0月
15.7月
16.9月
6.1月
7.1月
25.2%
24.9%
27.2%
12.3%
16.1%
債務償還可能年数5ヵ年推移
当該団体指標
類似団体
平均値
(単位:月)
実質債務月収倍率5ヵ年推移
類似団体平均
当該団体指標
全国平均
類似団体平均
30
25
24
20
18
15
12
10
6
5
0
(0)
▲6
21年度
(単位:月)
22年度
23年度
24年度
25年度
積立金等月収倍率5ヵ年推移
当該団体指標
18
全国平均
21年度
(単位:%)
22年度
23年度
24年度
25年度
行政経常収支率5ヵ年推移
類似団体平均
当該団体指標
全国平均
類似団体平均
35
30
15
25
12
20
9
15
10
6
5
3
0
0
-5
21年度
22年度
23年度
24年度
25年度
<参考指標>
(単位:億円)
(25年度)
健全化判断比率
早期健全化
基準
団体値
財政再生
基準
実質赤字比率
-
14.08%
20.00%
連結実質赤字比率
-
19.08%
30.00%
25.0%
35.0%
実質公債費比率
将来負担比率
21年度
6.3%
-
350.0%
-
22年度
23年度
24年度
25年度
基礎的財政収支(プライマリー・バランス)
5ヵ年推移
当該団体指標
全国平均
類似団体平均
20
10
0
-10
-20
21年度
22年度
23年度
24年度
25年度
基礎的財政収支 ={歳入-(地方債+繰越金+基金取崩)}
-{歳出-(公債費+基金積立(※))}
(※)基金積立には決算剰余金処分による積立額を含まない。
※1.債務償還可能年数について、分子(実質債務)がマイナスとなる場合は「0.0年」、分母(行政経常収支)がマイナスとなる場合は「-」(分子・分母ともマイナスの場合は「0.0年」)として表示している。
2.右上部表中の「類似団体平均値」及び「全国平均値」については、各団体の25年度計数を単純平均したものである。
3.上記グラフ中の「類似団体平均」の類型区分については、25年度の類型区分による。
4.平均値の算出において、債務償還可能年数と実質債務月収倍率における分子(実質債務)がマイナスの場合には「0(年・月)」として単純平均している。
みやこ町
◆行政キャッシュフロー計算書
(百万円)
平21
平22
平23
平24
平25
行政経常収入・支出の経年推移
(百万円)
12,000
■行政活動の部■
10,000
2,058
481
4,522
1,723
1,969
464
4,944
1,856
2,159
447
4,951
1,414
2,167
412
4,852
1,360
2,071
410
4,757
1,868
96
115
111
181
122
215
95
213
93
209
89
196
91
192
92
4,000
行政経常収入
9,190
9,655
9,379
9,259
9,513
2,000
人件費
1,945
1,341
44
962
1,192
963
178
(0)
6,625
2,565
495
440
2,621
1,691
1,444
37
1,170
1,331
937
167
(0)
6,777
2,878
153
144
2,886
1,717
1,529
48
1,231
1,309
1,035
152
7,019
2,360
187
1
2,546
1,581
1,487
49
1,275
1,312
1,105
146
6,955
2,304
696
290
2,709
1,614
1,586
40
1,310
1,237
994
141
6,922
2,591
104
76
2,619
国(県)支出金
318
659
143
350
616
分担金及び負担金
・寄附金
194
201
158
157
183
16
18
187
732
1,888
10
147
12
879
2,937
▲ 2,205
185
17
509
1,571
2,519
45
182
13
1,428
4,187
▲ 2,616
132
16
53
502
976
14
74
11
1,295
2,369
▲ 1,867
455
5
135
1,102
2,293
2
136
12
1,594
4,037
▲ 2,935
7
16
172
994
1,921
10
88
13
1,292
3,324
▲ 2,331
1,012
( 587 )
1,012
1,118
( 234 )
1,118
▲ 105
311
1,503
1,439
( 778 )
1,439
1,482
( 260 )
1,482
▲ 43
228
1,405
898
( 500 )
898
1,075
( 280 )
1,075
▲ 177
501
1,471
1,847
( 452 )
1,847
1,107
( 400 )
1,107
740
514
1,602
809
( 411 )
809
872
( 320 )
872
▲ 64
224
1,746
地方税
地方譲与税・交付金
地方交付税
国(県)支出金等
分担金及び負担金
・寄附金
使用料・手数料
事業等収入
物件費
維持補修費
扶助費
補助費等
繰出金(建設費以外)
支払利息
(うち一時借入金利息)
行政経常支出
行政経常収支
特別収入
特別支出
行政収支(A)
■投資活動の部■
財産売払収入
貸付金回収
基金取崩
投資収入
普通建設事業費
繰出金(建設費)
投資及び出資金
貸付金
基金積立
投資支出
投資収支
■財務活動の部■
地方債
(うち臨財債等)
翌年度繰上充用金
財務収入
元金償還額
(うち臨財債等)
前年度繰上充用金
財務支出(B)
財務収支
収支合計
償還後行政収支(A-B)
(うち地方債現在高)
積立金等残高
6,000
0
平21
平24
平25
地方税
地方交付税
国(県)支出金等
その他収入
人件費
扶助費
補助繰出
その他支出
(百万円)
4,500
3,193
1,961
( 10,046 ) ( 10,003 )
7,236
8,382
0 ▲ 1,272 ▲ 2,721
( 9,826 ) ( 10,566 ) ( 10,503 )
10,126
12,099
13,443
平22
平23
投資収入と投資支出の経年推移
4,000
3,500
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
平21
(百万円)
2,000
平22
平23
平24
平25
貸付金回収
国(県)支出金
その他収入
貸付金
普通建設事業費
その他支出
財務収入と財務支出の経年推移
1,800
1,600
1,400
1,200
平11
平12
平13
平14
平15
平16
平17
1,000
800
600
400
200
0
平21
■参考■
実質債務
8,000
平22
平23
建設債等
財務支出
平24
臨財債等
(注)棒グラフの左が収入を表し、右が支出を表している。
平25
みやこ町
◆ヒアリングを踏まえた総合評価
◎債務償還能力について
■債務償還能力
債務償還能力は、債務償還可能年数及び債務償還可能年数を構成する実質債務月収倍率と行政経常収支
率を利用して、ストック面(償還するべき債務の水準)とフロー面(償還原資の獲得状況)の両面から分析した
ものである。
【現状】
留意すべき状況にはないと考えられる。
ストック面、フロー面ともに財務上の問題はないため、債務償還能力は留意すべき状況にないと考えられ
る。
○ストック面(償還するべき債務の水準)
ストック面において、実質債務月収倍率が18.0月未満であり低いことから、問題はないと考えられる。
これは、地方債の発行に際し、借入金を低金利の政府資金中心としていることや、平成22年度から平成25
年度にかけて692百万円の繰り上げ償還を実施しており、地方債残高増加の抑制に努めてきたことなどが要
因として挙げられる。なお、地方債の発行残高については、将来負担比率(5年程度を目線)が発生しない水
準を適正なものとしている。
※貴町においては、さらに実質債務がマイナス(地方債現在高+有利子負債相当額<積立金等)となっている。これ
は、上記の取組みに加えて、剰余金を基金に繰り入れることを財政計画に盛り込んでいることなどが要因である。
○フロー面(償還原資の獲得状況)
フロー面においても、行政経常収支率が10.0%以上であり高いことから、問題はないと考えられる。
これは、歳入面では、合併特例債や過疎債の起債を活用することで、地方交付税が安定して配分されたこ
とや、歳出面では、少子高齢化による扶助費の増加はあるものの、人件費にて歳出削減に努め、収支バラン
スを保持していることなどが要因である。
*財務指標(補正後)
実質債務月収倍率 ▲3.4月
行政経常収支率 27.2%
債務償還可能年数 0.0年
◎資金繰り状況について
■資金繰り状況
資金繰り状況は、積立金等月収倍率と行政経常収支率を利用して、ストック面(資金繰りバッファーの水準)
及びフロー面(経常的な資金繰りの余裕度)の両面から分析したものである。
【現状】
留意すべき状況にはないと考えられる。
○ストック面(資金繰りバッファーの水準)
ストック面において、積立金等月収倍率が3.0月以上であり、高いことから問題はないと考えられる。
これは、合併特例措置に基づく交付税額の減少を見込んで、早い段階から歳出を抑制し、決算剰余金を基
金へ積極的に積み増してきたことや、基金の適正な水準の目安について、基金全体の積立額が地方債現在
高を下回らないこととしていることなどが要因である。
○フロー面(経常的な資金繰りの余裕度)
フロー面においても、行政経常収支率が10.0%以上であり、高いことから問題はないと考えられる。
理由としては、前述(【債務償還能力】のフロー面)のとおりである。
*財務指標(補正後)
積立金等月収倍率 16.9月
行政経常収支率 27.2%
※ 債務償還能力及び資金繰り状況について、以下のとおり計数補正を行っている。
■計数補正
ヒアリングを踏まえ、以下の計数補正を行なっている。
○補正科目
国庫支出金:平成21年度351,344千円を減額補正 (同額を行政特別収入へ増額補正)。
補助費等 :平成21年度351,344千円を減額補正 (同額を行政特別支出へ増額補正)。
(補正理由)
一過性の定額給付金にかかる収入及び支出が計上されているため。
*財務指標(補正後)
・債務償還可能年数(平成21年度:1.2年→変わらず)
・実質債務月収倍率(平成21年度:4.0月→4.2月)
・積立金等月収倍率(平成21年度:9.1月→9.4月)
・行政経常収支率 (平成21年度:26.9%→27.9%)
みやこ町
◎財務の健全性等に関する事項
【今後の見通し】
■収支計画の策定の有無及び計画名
「新町建設計画」(平成26年度~平成27年度)
■債務償還能力について
ヒアリング時における上記計画を前提とすると、留意すべき状況にはないと考えられる。
ストック面(償還するべき債務の水準)については、地域情報通信整備事業や公営住宅建設事業などのた
めの起債を予定しているため、地方債残高は増加する見通しである。
フロー面(償還原資の獲得状況)については、消費税増税に伴う地方消費税交付金等の増加要因はある
ものの、それ以外の税収は減収を見込んでいるため、行政経常収入は減少する。一方、各種計画立案に
対する委託料をはじめとする物件費や後期高齢者及び介護保険事業に対する繰出金の増加等により、行政
経常支出は増加することから、行政経常収支は悪化する見通しとなっている。
しかしながら、当該悪化は、ストック面、フロー面共に問題ない水準にとどまるものと見込まれるため、債務
償還能力の見通しについては、留意すべき状況にはないと考えられる。
《財務諸表の見通し(最終計画年度)》
・実質債務月収倍率 ▲2.6月(上昇する見通し)
・行政経常収支率 14.9%(低下する見通し)
・債務償還可能年数 0.0年(その他)
■資金繰り状況
ヒアリング時における上記計画を前提とすると、留意すべき状況にはないと考えられる。
ストック面(資金繰りバッファーの水準)については、平成27年度に普通建設事業の実施により、歳計現金や
特定目的基金の取崩しの予定があるものの、財政調整基金において当該取崩し以上の金額を積み増す
予定であることから、積立金等残高は増加する見通しである。
フロー面(経常的な資金繰りの余裕度)については、前述のとおり、行政経常収支が悪化する見通しであ
る。
しかしながら、ストック面、フロー面共に問題ない水準にとどまるものと見込まれるため、資金繰り状況の見
通しについては、留意すべき状況にはないと考えられる。
《財務諸表の見通し(計画最終年度)》
・積立金等月収倍率 17.9月(上昇する見通し)
・行政経常収支率 14.9%(低下する見通し)
【留意点】
・今後の財政運営について
当町は、現状(平成25年度)及び今後の見通し(平成27年度)において、債務償還能力及び資金繰り状況
ともに問題ない水準となっている。
しかしながら、人口減に伴う税収の減少や、合併による優遇措置が平成28年度から段階的に減る結果、
平成32年度には交付税における減収が現在より約10億円見込まれることのほか、高齢化の進展による扶助
費や繰出金等の支出増加などが見込まれることから、行政経常収支は悪化する見通しとなっているため、
特に収支状況において留意を要する。