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2016 増田塾
上智大学(2/3) TEAP 利用入試
入試解答速報
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2月3日
TEAP 利用入試
国語
解 答
一
問一 = d
問六 = b
問二 = d
問七 = c
問三 = a
問八 = b
問四 = b
問九 = d
問五 = b、c
問十 = b
二
問一 = b
問二 = b
問六 = a
問七 = d
問十一 = d
問三 = b
問八 = a
問四 = a
問九 = a
問五 = d
問十 = b
問十一 = d
三
1=b
2=i
3=c
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増田塾は早慶上智・GMARCH・関関同立などをはじめとした難関大学の解答解説を随時公開していきます。
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解 説
一
まず、解説の際の基本ルールとして、①「できるだけ選択肢を見る前に本文中の根拠を探
し確認すること」、その上で最終決定するために②「選択肢を種類分けして判断すること」
という 2 点を説明しておく。
①は、本文傍線部とそのイコール部分、同内容を言い換えた部分より「正解の選択肢はこ
の内容を踏まえたものであるはず」と、選択肢を見る前に答えの根拠を本文から確定する、
ということである。
②について、選択肢の種類は「◎=本文と完全に一致」
「○=本文とほぼ一致」
「×=本文と
矛盾する」
「ナシ=本文中に書かれていない」
「ズレ=本文中に書かれてはいるが、視点や論
理関係がズレている」「△=曖昧でどちらとも取れる(間違ってはいないが部分的な説明しか
していない、明記していないが論理関係上内容は正しい)ので他の選択肢との相対比較が必
要」という 6 種類で検討する。
「◎」
「○」は正解、
「△」は相対比較で正解になるときもある
(例えば、選択肢が四本あって、◎○が無く、△が 1 つ、×が三つなら△が正解になる、という
こと)。
「×」「ナシ」「ズレ」は不正解である。また傍線問題も空欄問題も、基本は「傍線、空欄
のある文→前後の文→その段落全体→前後の段落→論理構成上イコールになる段落」という
順番で根拠となるイコール部分を探していく。
問一
本文は A 文が 1~13 段落、B 文が 14~21 段落からなる。
本解説では該当箇所を「○段落○行目」、という言い方で説明していく。
空欄 X と同じ行の冒頭に「こうした事の次第からして」という指示語があるので、前にある
1 段落をみて判断する。
1 段落 2、3 行目を見ると、「流転(=変化)し続けることばを、~集めて説明する」とある。
書物にまとめるということは、変化し続けることばが使われた後にその時点での意味を確定
する、ということ。
これをヒントにして選択肢を見ていく。
a は「新たな意味を付け加える」、b は「そのまま写す」が 1 段落 3 行目の「集めて説明す
る」と意味が異なるので×、c の「私たちに利用される」は 3 段落 3 行目の「辞書に教えて
もらう」に反するので×、d は本文と全く同じ表現ではないものの、選択肢の前半が 1 段落
1 行目「暮らしの中でことばを使い」と同義であるし、後半も使われた後、ことばを集める
際の時間差に触れており間違いではない。正解は d である。
問二
傍線部 1 は 5 段落にあるが、
「過去」
「現在」という言葉から、直後の一文「過去のことば
と現在の~つなぐ装置として働く」とイコールであることを確認する。
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さらに傍線部直前に「そのようにして」と前を受けてまとめる指示語があるので前をみる。
「過去」
「現在」は時間的視点の言葉だから、1 段落に注目すべき。1 段落 1 行目の「日々、
暮らしの中でことばを使い~さえする」が傍線部後半の「現在のことばを駆使」であり、1
段落 2 行目の「何百年も使われてきたことば」が傍線部前半の「過去の~語釈」である。
そして「過去」は「歴史」と言い換えられる点に気が付けば c は落とせる(c だけが「歴史」
に触れていない)。
さらに 1 段落 1 行目を言い換えたのが「日常生活の中で身に付いたことば」だとわかれば
正解は d と判断できる。
a は「他者により」がナシ、b は「現代の言葉の中から~選び出し」がナシ、c は先述したと
おり「過去、現在」につながるという時間的視点の言葉が入っていない(ほかの選択肢には
「歴史」という時間を表す言葉が入っている)ので×。よって正解は d である。
問三
傍線部 2「論理」という言葉について書かれているのは 8 段落 3 行目~9、10 段落である。
9 段落 1 行目「明治時代に造語されたことば」、同 2、3 行目「語源」
「翻訳の元」、4 行目「時
系列」、10 段落 1 行目「古典ギリシア語までつながっている」より、「時間的に遡った、一
番の根っこ、根源」の意味で傍線部 2 の「正体」は使われているとわかる。
よって正解は a である。b は「論理という語が実は日本語でなかった」が×、c の「類義表
現」では「時間的に遡る」という意味にならないので×、d は「隠された歴史」がナシ。
問四
傍線部 3 の具体例が 12、13 段落に書かれている。
傍線部にある「ことば同士の関連」の仕方が、12 段落では意味のつながり、13 段落ではこ
とばの構成によるつながりで例示されている。
この点を踏まえて選択肢を見ていくと、a は「人為的に~ネットワーク」がナシ、b は書き
出しの「意味」が 12 段落とイコール、「語の成り立ち」が 13 段落とイコールで正しい。
さらに選択肢後半の「共通点や相違点」もことば同士を関連させてわかるものであり、
「音」
を優先してしまうと見落としてしまうという内容を説明しており正しい。これが正解候補。
c は「語尾の音」がナシ、d は「音以外の特徴」と言っており、これが「意味」や「語の成
り立ち」を示すのかもしれないと推測はできるが説明としては不十分である。
「音以外」という曖昧な言い方ではなく「意味や語の成り立ち」と明確に示している方を優
先すべき。よって正解は b である。
問五
傍線部 4 をしっかり見てみよう。
傍線部は 2 つの文からなっており、一文目が「ことばというものは~ことば同士の関係の中
で意味を持つ」という性質、二文目が「音という、意味内容とは別の基準で~別れているこ
とは~大きな問題」、つまり「ことばの性質は音が前提ではなく意味が前提だ」と言ってい
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る。
この 2 点を踏まえて選択肢を見ると、
「音でなく意味が前提」と言っているのが b、
「他のこ
とばとの関係で意味を持つ」と言っているのが c であり、この 2 つが正解。a は「音」と「意
味」を「二つの側面」という並列的な言い方で示している点が間違い。
筆者にとってことばの性質は「音よりも意味」であることが前提である。
d は「現実世界の尺度」を「把握すべきではない」と全否定している点が傍線部 4 前半「現
実との関係もさることながら」に反する(全否定ではない)から×、e は「語源に根ざした歴史
的存在としての意味」が×。
「ことば同士の関係」である。
問六
空欄 Y と同じ 15 段落の 1、2 行目に「語釈自体は一文で述べきっている」
「その後ろに~
補足や言い換えなどが続く」とある。
つまり「まず内容を端的に伝えて、そのあとに細部を説明していく」ということ。
よって正解は b である。
a は前半も後半も「ひきつける」内容であって「端的」と「細部」という意味に対応しない。
c は「未知の事柄」「種明かし」が×、d は「大事なことは後で述べる」が×。
先に述べた通り、はじめの「一文」に続くのは「補足や言い換え」である。
問七
傍線部の「書き手が透明な存在になる」とは、傍線部そのものと 17 段落 2 行目より「書
き手=主体性を消す」ということである。
また 19 段落 2、3 行目に「主語を明示しないことで、特定の個人や具体的な状況を離れて、
一般化できる」とある。
この点を正しく説明しているのは c であり、これが正解。a は「語釈を押し付けられる」が
ナシ、b は「書き手の意図」(=主体)が現れている方が良いように書かれており、19 段落 2、
3 行目と真逆なので×、d は「一文が日常会話と同様に冗長になり」がナシ。
問八
まず、傍線部 6 では「主語が明示されていない」と言っているのだから、a の文末「体言
止めの形で記述する」は矛盾するので×。それにそもそも傍線部にいう「主語」は傍線部以
降を読むと「誰」、つまり「人」のはず。
したがって「辞書、辞典」を「主語」ととっている a は明らかに間違い。同じ理由で「体言
止めのスタイルを利用しながら」と言っている c も×。
図の語釈のなかで体言止めをして示されている主語はすべて「辞書、辞典」であり「人」で
ない。
そして d の「辞書編纂者が~行いたいという目的」もナシで、正解は b となる。
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問九
「適切でないもの」を選ぶ点に注意。
図と選択肢を比べていく。a の「↓」は「岩波国語辞典」
「新潮現代国語辞典」で使われてお
り、説明になっている。
「岩波~」では「じしょ」を「じてん」と類義語で示し「辞典」
「字典」
「事典」と 3 つあげ
ている。
これが「可能な限り明示」と対応しており、正しい。
b は「用例」についての説明で「新潮 現代国語辞典」と「新明解国語辞典」に当てはまり、
これも正しい。
c について、全ての辞書が漢字表記しているし、「新明解国語辞典」の「辞書」の語釈では
「字書とも書く」と書き分けの存在にも触れており、正しい。
残りは d であるが、
「語義の説明」は「語釈」と言えるが、
「類義語による言い換え」は「語
釈」とは言えず、これが「適切ではない」選択肢で、正解となる。
ちなみに「語釈」の意味は「言葉の意味を説き明かすこと、語句の解釈」である。よって類
義語一語で言いかえることは「語釈」とは言えないのである。
問十
傍線部 7 書き出しに「同じように」とあるので、19 段落 1~3 行目をヒントに考えてみ
る。
傍線部に言う「主観を排除」とは 19 段落 2、3 行目の「主語を明示しないことで~一般化」
するためだとわかる。
また「種観を排除」の説明も本文内容から判断すれば「人間という種の主観を排除」という
意味のはず。
多少表現の仕方は変えているものの、この二つの内容にあてはまるのは b と d であり、こ
のどちらかが正解。
さらに細部を比較してみる。
傍線部 7 には「~形の上では~排除しているように見える」と書かれており、この言い方に
近いのは b の「表面的に~見せている」の方である。
d の「極力表現されないよう」という言い方では「形の上では~見える」という意味が出な
い。よって正解は b である。
ちなみに a は「ある特定の人間が体験した特殊な出来事をすべての人間がわかるように記
述する」が×。
19 段落 3 行目には「特定の個人や具体的状況を離れて」とあるのだから、むしろ a の「あ
る特定の~出来事」を「示さない」ために主語を明示しないのである。c は「仮に人間以外
の生物から見たとき」という仮定自体がナシ。
問十一
傍線部 8 にある「この書物の用途」は何か、同じ 21 段落から考える。
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すると 2 行目に「利用者は~日本語を使う全ての人」
「できるだけ多くの人と共有」、4 行目
「特定の人でなく~客観的な文章を目指している」とある。
つまり「狭い範囲の人だけでなく、より多くの人々で共有することを目指し客観的なものと
する」ために「書き手を消そうとする」ということである。
この内容に最も近いのは d であり、これが正解。a は「辞書は、科学や法律の文章とは異な
り」が×。
21 段落 3、4 行目にあるとおり「別の形」ではあるが「客観的な文章を目指している」点は
同じである。
同じ理由で c の「科学の文章~にも増して」も×。
「科学」と「辞書」をはっきり区別してい
る選択肢は×。
b は「書き手・読み手といった~の主体」が×。
「主体」を消すのは「書き手」だけである。
「書き手」が主体を消して書くから、多くの「読
み手」が共有できるのである。
二
大問二は今年も古・漢の融合だが、変わらず設問数が多い上に今回は本文も A 謡曲の台本・
B その注釈書・C 引用した原漢文の三種類となり、やや手間が増えた。
しかし、読解の比重は B・C が中心であり、A 謡曲の台本に関して全文の読解は必要ない。
部分が理解できれば充分なので、謡曲と見て、腰を引かないこと。
総じて設問の難易度は基本読解力を問うレベルで、中に判断がやや難しい設問がいくつかあ
るというもの。
ただし、本文も設問数も多いので、日ごろからどのくらい古文読解の訓練をしていたか、習
熟度が試される。
問一
大前提として本文 A の前書きを押さえる。
傍線部 1 の検討と傍線部 1 の前後の本文読み取りで答えられる。
前書き(天皇の命令で神社を造営する)から、内容は「めでたいこと」と見当をつける。
傍線部内には「かかる時代」と見えるので、「このような時代」とはどのような時代か、
傍線部前後から考える。傍線部内に指示語があれば、何を指すか確認するのは基本。
以上は古文を解くときの基本手順。傍線部内には「うれしき」「あつぱれ」の語が見え、
傍線部上には「あら貴の御造や」と見える。
前書きの内容を加味しても「このような時代」とは、
「すばらしい時代」
「良い時代」と見当
はつく。選択肢を検討すれば、今を「良い時代」としているのは b しかない。
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問二
まず傍線部の検討。シテの会話文中にある。目につくのは「かかる身」。
古文で「身」とあれば原則「私」なので、「このような私」と把握する。
「かかる」は問一と同じだが、この場合は「私」に接続しているので、シテ自身の謙譲表現
と推察する。現代と同じ表現なので気づける。
あとは傍線部上にワキの発言中に「(あなたには)いかなる望みのあるらん」と見えることか
ら、ワキとシテ二人のやり取りの場面と押さえて、選択肢を検討する。
まず「あなたのような方」となっている d、「私のような者を」となっている a も消える。
ここで傍線部中の「そら恐ろしや」が「何となく恐ろしい」の意味と気づき、c の該当箇所
「畏れ多いことです」の方が訳として不適切、と判断するしかない。
ここに立脚して上文の「望み」の用法を考えてみると、単なる希望ではなく、「将来良い方
向に行く見込み」の用法である。
現在でも「あなたの将来に望みを託す」などと使う用法。b では「王法の将来を占う」と訳
されている。
本文 A の読解に関わる設問は以上で、後は本文 A の部分を通して B・C の読解である。
問三
A の読解はほぼ無関係で、B の 2 の歌の理解を問われている。入試に出る和歌の修辞のほ
とんどは掛詞である。
さて、選択肢をみると、「連想」などと嫌な語が目に入る。
あたかも「縁語」が関わっているかのように惑わされる。
もう一つ、b・c には「掛けて」と見え、
「掛詞」を暗示する。歌意の把握は難しくない、は
ず。選択肢を検討すれば、修辞に関する暗示のない d は消える。
c は「尽く」と「継ぐ」を掛けており、歌意と適合せず、消える。
a は「尽く」のみで「突く」がないため、説明が「短くなっても」とあり、歌の第四句「つ
くともつきじ」に合わないので消える。
問四
本文 B の 5 の後半「椎を椎とよむ事~と云ふか」の内容を押さえられれば、c・d は消え
る。b も「『文選』序に基づいて読むべき」の部分が本文と合わないので消えると判断できよ
う。
問五
本文 B の 6 中の「未知(いまだしらず)」「如此(かくのごとし)」は漢文の基本知識。
この二カ所がクリアできれば、執筆者は船の起源説を二つ挙げて、柳は腐らない説(=未知)
よりも蜘蛛が葉に乗っていた説(=如此)を採用していると読み取れ、正解は d と選べる。
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問六
設問本文には「対照したもの」と見えるので、対照していない c と d は消える。
本文 B の 5 に見える「よこ椎」は「横槌」のこと。
本文 C のイに見える「増冰」は「厚い氷」、「積水」は「多量の水」のこと。
本文 B の 5 の傍線部 6 では、車輪の起源は「横槌が転がるのを見たことだ」と解説してい
る。
正解候補は a と b だが、b 中の「小さな氷」は本文 C のイ中に見いだせないので、正解は a
と判断するしかない。
問七
本文 C のウは「見一葉落」と「知歳之将暮」、
「睹瓶中之冰」と「知天下之寒」がそれぞれ
対比されている。
「一葉」や「瓶」は身近なもの、
「歳暮」や「天下寒」は世の中の季節気候
の移ろいを表し、全体として「小さいもの」で「大きいもの」を判断するということを述べ
ているだけで、「立秋」には言及していない。
問八
「使之然也」とあれば、
「使」字から即、使役と看破できる。使役の句型は基本。
「之をして」
とあるのは a のみ。
問九
「為…所」は受身と即看破、正解候補は「作られた」と見える a と c だが、内容上から a と
即決。受身の句型も基本。
問十
「言ふこころ」は「意味」という意味。
本文 C のイ「何哉、言、何故如斯哉」は、
「
『何哉』という句の意味は『何故如斯哉』である」
ということ。
「何故如斯哉」は「なにゆえ かくのごとく あるや」と読み、
「どういう訳で
このようなのだろうか」が直訳。
問十一
問七の解説参照。
本文 C のウは「小さいもの」で「大きいもの」を判断するということを述べているので、d
が正解。この場合の「以」は「で」と訳す「方法手段」の用法。
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