2月 会長定例記者会見要旨

2月
平成28年2月4日
NHK広報局
会長定例記者会見要旨
(籾井会長)NHKと関連団体で不祥事が相次ぎ視聴者のみなさ
まにご心配をおかけし、誠に申し訳なく、心からお詫び申し上げた
い。NHKアイテックについては、本社が認めなければ支社からの
支払い処理をできないよう緊急対策を取っている。調査結果を来週
公表し、不正の原因や役員・管理職の責任を明らかにするとともに、
業務をゼロベースで見直し、組織のあり方も検討する。常勤監査役
への外部人材の起用に着手するなど、すべての関連団体で、できる
ことから速やかに経営改革を実行していく。タクシーチケットの不
正使用については、使用後のチェックを徹底するとともに抜本的な
対策の検討を進めている。このほか、アナウンス室の職員が自宅で
危険ドラッグを作っていた疑いで再逮捕された。捜査当局の対応を
見極めたうえで厳正に対処する。
Q.第5期末の営業業績(見込み)について
A. (会長)第5期末の営業業績は、契約総数の増加が50万8千
件で、年間計画51万件に対し99.5%の進捗率となる見込み。衛
星契約の増加は67万8千件で、年間計画60万件に対し113.
0%の進捗率となり、年間計画を上回る見込み。例年2月~3月は
契約総数、衛星契約ともに増加数が伸びにくくなるが、年間計画の
達成が十分見通せる状況にあると考えている。
(詳細は報道資料参照)
Q.インターネット同時配信の検証実験結果について
A. (会長)昨年10月から11月にかけて、総合テレビの内容を 1
日最大16時間インターネットで配信する検証実験「試験的提供B」
を9898人に参加いただき実施した。平日の朝にスマートフォン
などのモバイル端末で多く見られていて、通勤時間帯の移動中に視
聴いただいたものと考えている。年代別では、50代以下で、モバ
イル端末による視聴がパソコンを上回り、外出が多い年代の方に、
日中、外でご覧いただいたことを示すと考えられる。放送と比較し
た遅延は25秒程度で一般的な動画配信と大きな差はなく、権利処
理が完了して配信できた時間は実験期間全体の78%だった。28
年度も検証実験を行い、様々な課題の検討を進めたい。
(詳細は報道
資料参照)
Q.リオ五輪に向けた地上波における主な中継予定種目について
A. (会長)世界中の注目が集まる開会式の模様をはじめ、エース・
内村航平選手を中心に金メダルをめざす体操の「男子団体」や、世
界選手権を連覇した瀬戸大也選手が出場する競泳男子400メート
ル個人メドレー決勝など、日本期待の競技を放送する。地上波だけ
でなく、BS1やラジオでも数多くの競技を中継する予定。また9
月に開催されるパラリンピックもこれまで以上に力を入れて放送す
る。(詳細は報道資料参照)
Q.NHK文研フォーラム2016について
A. (堂元副会長)3月1日から3日間、千代田放送会館で開催し、
NHK放送文化研究所の調査・研究成果を、研究員による発表など
で発信する。視聴者の動画利用の実態などの報告や、
『NHK日本語
発音アクセント新辞典』の18年ぶりの改訂のポイントの解説、東
日本大震災から5年を踏まえた災害情報・減災報道のあり方を考え
るシンポジウムなど、多彩なプログラムを用意している。一般の方
も参加が可能。(詳細は報道資料参照)
Q.クローズアップ現代のリニューアル、国谷キャスターの降板に
ついて
A.
(会長)ああいう番組に興味を持っていただける視聴者の皆さん
が自宅に帰る時間を狙って午後10時からということにした。国谷
さんは、もう22、3年やっておられて、これほど長く続いた番組
はそうはない。本当にご苦労様、長い間ありがとうございましたと
いう思いだ。
(Q.7人のアナウンサーの顔ぶれについて)
A.
(会長)ベテランも比較的若い人もいるが、NHKが誇りにして
いるアナウンサーたちだ。しっかりやってくれると思う。
(以上)