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松戸市立河原塚中学校
平成29年3月号
校長 髙木宏己
3月は“想い”の交錯
人の想いという目に見えないものを相手に伝えるにはどうしたらよいのだろうか。想いを伝え
る側は自分がわかっているから、相手もわかってくれていると想い込んでいないだろうか。
聞き手が理解できなければ伝わらない。ここに伝える難しさがある。
3年生を送る会(想いのキャチボール)
1・2年生が3年生に対して、3年間の感謝「ありがとうございました」の想いと、3年生が1・
2年生に対して「これからの河中を頼むぞ」という想いが、時間の流れともに互いの「気」が共鳴
する、
“想いのキャッチボール”それが「河中の3年生を送る会」だ。言葉で、態
度で、行動で、そしてその根底に「気」
(気持ち・気迫・男気・女気)あるか。物
事に積極的に立ち向かう心の動き、それが「気」だ。
卒業式(想いの共鳴)
3月は、学校にとっても祝いと別れの季節となります。その最たるものが卒業式です。卒業式と
は学校の教育課程を修了したことを祝う会といわれています。
また、卒業式は、卒業生・在校生・先生・保護者の想いが共鳴し合う式でもあります。先生は、
呼名に「3年間の想い、成長の喜び、今後の活躍」を込めて生徒の名前を呼ぶ。卒業生は、その呼
名に対して“ハイ”という一言の返事に今までの「感謝」を込める。先生と卒業生の3年間の営み
がこの瞬間に凝縮される。
さらに、式を通じて卒業生と在校生の気持ちの交換が行き来する。
“河中を任せたぞ”
“私たちに
任せてください”の想いは眼には見えないが、その気持ちが伝わる。
さらに保護者は我が子を見て、改めてその成長を喜び、感謝の想いもそれに加わ
る。厳粛な中に、それぞれの想い・魂が交錯して共鳴する。それが卒業式だと私は
思う。
修了式(節目の想い)
節目という言葉あります。意味は、木材や竹の節となっているところ。物事の区切り目です。
学校の節目は、始終業式や修了式です。竹は、節があるからしなやかで強い。そして、竹の節に
は成長点があり、ここが成長して伸びるといわれます。まさしく君たちはしなやかで強く、成長す
るため、この節目に当たり、誰にどのような想いを伝えるたらよいのでしょうか。自分・友・両親・
先生・お世話になった人なのです。
辞校式(新たな想い)
河中で教えを受けた先生方から、君たちへの最後の授業であり、想いを告げる式です。つまり、
君たちに新たな決意を胸に抱き、前に進んでほしいという想いが込められているのです。
その先生方の教えに報いるため、更なる高みを目指すという志を持って、次年度に邁進してほ
しいと願っています。