1月号を載せました

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月
園だより
平 成 2 8 年 1 月 8 日
渋谷区立本町幼稚園発行
http//academic3.plala.or.jp/hon-yo/
コマを回してみませんか?
園長
森山未来
2016年、温かく穏やかな年明けとなりました。元日は、澄みきった青空が広がり、心までまっさ
らになったような清々しい気持ちを味わいました。冬休み前の会(12月25日)のやり取りから、子
供たちが年末年始を楽しみにしていることが伝わってきました。私自身が小さかったころを思い返して
みても、冬休み期間中は、大晦日に夜更かしが解禁されたり、おせちやお雑煮を食べたり、お年玉をい
ただいたり、かるたや坊主めくり(百人一首)で本気の悔し泣きをしたり、親戚の皆さんと久しぶりに
会って挨拶を交わしたり…と、わくわくするような、でも、よそゆきの顔をしなければならなくて緊張
するような、特別な心もちで過ごしたことが甦ってきます。きっと子供たちは、新年のご挨拶で親戚の
方々に会うたび、
「大きくなったね」
「もうすぐ一年生だね」「大きい組になるね」と声を掛けられ、誇
らしい気持ちになったのではないでしょうか。幼稚園生活が、年度末までわずか50日ほどとなりまし
た。子供たちが自信を胸に、次のステップへと羽ばたいていけるよう、教職員一同力を尽くしてまいり
ます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、お正月の遊びというと何が思い浮かびますか?凧あげ、羽根つき、かるた、すごろく…コマ回
し!昨年12月、子供たちがコマ回しに夢中になる姿がありました。年少もも組は引きゴマに挑戦、年
長すみれ組は投げゴマに挑戦していました。実は、私は教員になって初めてコマを回せるようになりま
した。ひもの巻き方も、コマの投げ方も、全く分からないところから子供たちと一緒に挑戦を繰り返し
ました。来る日も来る日も、まるで子供のように無我夢中になったことを思い出します。偶然回ってう
れしくて、でも次は回らなくてがっかりしながら、子供たちと回る時間を競ったり、けんかゴマで勝負
したり、技を考えて積み木で段々を作ったりして遊びました。初めてコマが回った時の「ゾクゾク」と
するうれしさを知っているので、諦めそうになる子をみると、
「次はきっと回るはず!やってみよう!」
と、手を添えて一緒に回したくなります。みなさんは、コマが回せますか?回せない方は、ぜひ一度や
ってみてください。なぜ子供たちが夢中になるのかが分かると思います。コマは簡単に回らないから面
白いのです。そして、この難しさが分かれば、子供たちのできるようになりたい気持ちに共感できるは
ずです。諦めそうになり、悔しくなり、友達が羨ましくなり、できてうれしくなり…。子供たちの思い
に共感できたら、ここぞという時に励ますことができます。子供たちの成長の過程には、ここぞ!とい
う時を見極めたひと言が肝心です。常に「がんばれ」「あきらめるな」と言い続けるのではなく、やる
気に火がつく言葉が届けられるように、子供たちの「今」を知って、寄り添っていきたいものです。
1月の大事にしたいこと
4歳児
月の大事にしたいこと
5歳児
・お正月遊び(コマ・凧あげ・羽根つき等)をしたり、
遊びの中で霜や吐息の白さに気付かせたりしな
がら、冬の季節を感じていけるようにします。
・気の合う友達を誘い、子供たち同士で遊びを進
めようとする姿が見られます。遊び出しやすい
環境を整え、自分たちで遊びを作っていく楽し
さを感じられるように援助していきます
・展覧会に向けて様々な素材に触れ、自分のイメ
ージするものを表現できるように励ましていき
ます。
・コマ、かるた、凧あげなどのお正月遊びを友達
と一緒に楽しみ、自分なりに挑戦する気持ちを
もって取り組めるように励ましていきます。
・友達と同じ目的をもちながら意見を出し合った
り協力したりして遊びを進められようにしてい
きます。また一人一人が工夫しながら活動に取
り組む中で、自分の力を発揮して友達の良さを
認め合えるように支えていきます。
・冬ならではの自然(霜柱、氷等)に触れながら、
寒さに負けずに外遊びを楽しんでいきます。