かるた郷土史かるたに登場する土器はせんてい尖底土器といい、神宮寺遺跡す。時代に二度火災に遭ったことが分かっており、この火災のため、衰亡していったと推測されます。め、初めて発見された地名をとって、﹁神宮寺式土器﹂と名享和元年︵１８０１年︶に編纂された﹁河内名所図会﹂に開元寺にあった滝なので﹁元寺の滝﹂と名付けられ神宮寺地区編は縄文時代早期を代表する土器のひとつとして、全国的に有名です。ったころであり、標高紀の中ごろ︶の礎石が発見さ昭和年に神宮寺で天平時代︵７世紀の終わりから８世縄文時代は、河内平野の大部分が海であ㍍の高台の神れ、古代の交野に大きな寺が ∼ 宮寺から眺める景色は現在の栄えていたことが確認できま部１０００円で販売ください。野の歴史について再発見して家族で、友人同士でかるた取り遊びをしながら、故郷交しています。会館で交野郷土史かるたは、文化財事業団事務所と、教育文化た。の多い交野の名所となりまし究で、江戸時代に作成されたしかし、この﹁興福寺官務牒疎﹂については、最近の研とされていました。天平時代に開創された開元寺元寺の記述があることから、という書物に河内交野郡の開たとする﹁興福寺官務牒疎﹂こうふくじかんむちょうそ年︵１４４１年︶に作成されこれまで、この礎石の見つかった寺については、嘉吉元風景とは全く異なるものであけていることから﹁焼け不動﹂した。白旗になぞらえて﹁源氏の滝﹂といって親しまれ、訪れる人ったでしょう。となったとも伝えられていまたと記されています。付けられました。現在めくり交野市古文化同好会が、平成年に交野郷土史かるたの改訂版を発刊しました。改定内容は、昭和年に刊行したかるたの絵札をそのままに、読み札と解説文の一部に、最近分かってきた史実を加えています。今月から、かるた札を地域別に紹介しながら、交野の名所・歴史を解説します。第１回目は、神宮寺地区です。ますが、主に地表から確認できる範囲での調査であったことや、この時代に関連する物が今のところ見つかっていないため、具体的な遺跡の性格神宮寺遺跡のイメージがつかめるのは、縄文時代に入っはわかっていません。神宮寺地区は交野で非常に古い時代から、人間が住んでてからです。建物跡は発見さまた遺跡からは、表面に楕しゃこうしめもん円形・斜格子目文・特殊菱形からも破片がたくさん見つかいたことが確認されている地れていないものの、木炭や灰発見当時は全国に同様のもた。この模様が入った土器は、られている土器が出てきましっています。区です。つ見つかっています。炉の中の小石が詰め込まれた穴がのつまった炉跡が文・市松文などの模様がつけ神宮寺遺跡からは昭和年から年にかけて、縄文時代の石の矢じり破片が発見されには、つの石が組まれ、円据えて煮炊きものをしたと考ました。えられるような遺構もありままた、その落下する姿が白旗のごとく美のが発見されていなかったたその後、この遺跡からは、後期旧石器時代を代表する石岩倉開元寺に続く参道には様々な石仏が造られしかったので、源氏のすいを逆さにした形の土器を器を含む石器が発見されていています。これが石仏の道で、岩倉開元寺は、発掘調査によって、鎌倉・室町偽文書である可能性が高く、鎌倉から室町時代にかけての 29 1 つ、多数 1 その内容についても信ぴょう石仏群点が市指定文化財と定員先着 30 人参加費 100 円（資料代・保険代）申し込み・問い合せ 4 月 20 日（火）午前 9 時から文化財事業団（℡ 893・8111）す。宝形造りとは、隅っこの棟が中央に集まる形式の屋根のことで、滝そばにある宝形造りの小堂は江戸時代からの滝の籠り堂です。みょうしんじ明治年京都・妙心寺の末ぎしゅんいん寺・宜春院を移し、それまでの本堂を不動堂としました。昭和の初期には﹁滝の不動さん﹂あるいは、不動像が焼し神宮寺 ⇨ 石仏の道性が疑われています。神宮寺式土器欠片広報紙での交野郷土史かるたの紹介とあわせて、全 8 回にわたって、かるた札にちなんだ史跡などへの見学会を行います。歴史民俗資料展示室の歴史解説ボランティアと一緒に、市内の歴史散策に出かけてみませんか。とき 5 月 28 日（金）午前 9 時 30 分∼正午そ源氏の滝 ⇨ ほコース神宮寺地区・教育文化会館 ⇨ なっています。開元寺という名称は別として、神宮寺に天平時代創建とただし、江戸時代には、開元寺という天台宗の寺院が源氏の滝の口にあり、明治時代推定される寺院があり、交野山には鎌倉・室町時代に、山実です。これからの調査研究資料で確認できます。に廃寺となったことは様々なもしかすると、﹁興福寺官務牒疎﹂は、この江戸時代の開で寺院名も明らかになってい岳仏教寺院があったことは事元寺からさかのぼって天平時くことが期待されます。交野山麓の断層が、流水の侵食作用を受けて滝となったます。発見された礎石は現在、教育文化会館の前に置かれてい代の寺院を開元寺としたのかもしれません。また、交野山上に、岩倉開元寺という寺があったとされています。これは、平安時代に交野山上に大きな寺院が栄えたことから、﹁興福寺官務牒疎﹂に書かれている開元寺が交野山上に移り、岩倉開元寺となったとされていますが、開元寺自体の信ぴょう性が疑われているため、これも詳し 70 かるた歴史ウォーク 5 22.04.01 (32) (33)22.04.01 36 5 60 20 のが、源氏の滝です。 ∼歴史解説ボランティアと学ぶ交野の歴史パート３∼ 29 いことは分かっていません。宜春院 53 3 30