(解説) 地層の傾きの問題 1. 全国高校入試問題典型的例題 かぎ層となる火山灰の層をそれぞれの柱状図で確認していくことと標高を記入します。 改題 地点Aの火山灰の層の標高は 57m 地点Bの火山灰の層の標高は 57m 地点Cの火山灰の層の標高は 60m と分かっている。 図1はある地域の地形図である。図中の地点 A~C のボーリング調査を行った。図2はその ときのボーリング資料を模式的に示したもの 地点Aと地点Bが同じ 57mということなので 東西の方向には傾いていない ことが分かる。 である。この地域には断層がなく,それぞれの 地点Cは 60mであり,ABに比べて火山灰の標高が高いので 北 に向かって低くなっている 地層は平行に重なっていて,同じ角度で傾いている ということが分かる。 ものとする。 (問題) (答え) この地域の地層は、ある方向に向かって低くなるように傾いている。その方角を答えなさい。 解くときのポイント! 柱状図のかぎ層(火山灰の層)の標高を書きこんで高さを比較しましょう! 北 未反応の化学変化の計算 (解説) 2. 全九州模試(昴模試)改題 ステンレス皿 e では銅粉の質量は 23.7g-21.7g= 銅と酸素が化合する時の質量の変化について調べるために,次のような実験1~4を行った。 また加熱後の質量から銅粉に結び付いた酸素の質量は 24.0g―23.7g= 2g と分かる。 0.3g と分かる。 表は,実験の結果をまとめたものである。これについてあとの問題に答えなさい。 a~d の結果から銅と銅に化合する酸素の質量比は 4:1 【実験1】a~dの 4 枚のステンレス皿の質量をそれぞれはかる。 0.3g の酸素と結び付く銅の質量は 【実験2】それぞれのステンレス皿に質量の異なる銅粉をのせて質量をはかる。 ただし、問題は反応せずに残っている銅の質量を答えなければいけないので 【実験3】銅粉をステンレス皿の上にうすく広げて,かき混ぜながら加熱する。 2.0g-1.2g= と分かるので 4:1=X:0.3 で求め、1.2g と分かる。 0.8g となる。 【実験4】銅が酸素と化合して酸化銅になるまで十分に加熱したのち,冷えてから質量をはかる。 (答え)0.8g 表 a b c d ステンレス皿の質量(g) 21.3 21.3 21.5 21.5 銅粉とステンレス皿の質量(g) 21.7 22.1 22.7 23.1 酸化銅とステンレス皿の質量(g) 21.8 22.3 23.0 23.5 ステンレス皿 解くときのポイント! (問題) ステンレス皿 e(21.7g)を用意し同様の実験を行った。銅粉とステンレス皿の質量は 23.7g であった が、途中で加熱するのをやめてしまったため、酸化銅と銅の混合粉末とステンレス皿の質量の合計は 24.0g となってしまった。加熱後の 24.0g のうち、銅粉は何 g ふくまれていますか。 結びついた酸素の質量を求めてその酸素と反応した銅の質量を求めましょう! 緊急地震速報の計算問題 (解説) まずは、熊本県の入試問題で地震の問題が3年以上出題されていないことと、全国的に緊急地震速報 B地点とC地点の 90 ㎞を進むのに P波は 15 秒かかっているので速さは 6 ㎞ /s S波は 30 秒かかっているので速さは 3 ㎞/s の問題が多く出題されているのでまずはこの問題を確認していきます。 1. H27 年度北海道 改題 30 ㎞地点にゆれXが到達する時間は 135 ㎞地点にゆれYが到達する時間は 30 ㎞÷6 ㎞/s=5 秒後 135 ㎞÷3 ㎞/s=45 秒後 緊急地震速報が伝わるのは 30 ㎞地点にゆれXが伝わってから 4 秒後とあるので地震発生 9 秒後 135 ㎞地点でゆれYが始まるのは、緊急地震速報が伝わってから 45 秒-9 秒=36 秒後 (答え)36 秒後 ポイント 2 地点間の距離を利用してP波S波の速さ求め、ゆれが伝わる時間を出しましょう! (問題) 緊急地震速報は地震が起こると震源に近い地点の地震計の観測データを解析してゆれ Y のような後か らくる大きなゆれの到着時刻をいち早く知らせるものである。この地震において、震源距離が 30 ㎞の 地点にゆれ X が到達してから 4 秒後に、各地に緊急地震速報が伝わったとすると、震源距離が 135 ㎞ の地点では緊急地震速報が伝わってから何秒後にゆれ Y が始まりますか。
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