平成27年度東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習慣等調査結果について(概要) 1 調査の概要 別 添 (平成23年度から全児童・生徒を対象として全校で実施 通称「東京都統一体力テスト」) (3) 調査内容 (4) 調査結果 ①児童・生徒に関する調査 ①全児童・生徒に個人票を還元 (1) 調査時期 平成27年4月~6月 ア 体力・運動能力調査(文部科学省指定 新体力テスト実技8種目) ②全学校に学校票を還元 (2) 調査対象 (都内公立学校 全児童・生徒) 握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、持久走・20mシャトルラン 小学校1,292校(558,727名)、中学校621校(224,523名)、中等教育学校6校(5,489名) 50m走、立ち幅とび、ハンド(ソフト)ボール投げ ③区市町村教育委員会に域内の学校、児童・生徒の情報を提供 高等学校全日制173校(123,299名)定時制・通信制55校(11,250名) イ 生活・運動習慣等の実態に関する質問紙調査 ④東京都は全体状況について分析・考察し、報告書を取りまとめ 特別支援学校45校 (5,897名) 計 2,192校 計929,185人 ②学校に対する質問紙調査 2 結果の概要 (2)生活・運動習慣の状況 (1)体力・運動能力の状況 ① 種目別の状況 ● 小学生は、長座体前屈や50m走において全国平均値と同程度または 上回っている。握力・ソフトボール投げは全ての学年で下回っている。 ● 中学生・高校生は、全ての種目において、全国平均値を下回っている。 全国平均値を100とする。 男子;青線 女子;赤線 中2 小5 高2 握力 握力 ハンドボール投げ ソフトボール投げ (人) 5000 ハンドボール投げ 上体起こし 52% 48% 4000 上体起こし 長座体前屈 立ち幅とび 立ち幅とび 50m走 小5男子 2000 50m走 反復横とび 60分未満 20.9% 3000 長座体前屈 50 50 長座体前屈 50m走 65% 35% 4000 13.1% 3000 50 420分 60分未満 上体起こし 立ち幅とび (人) 5000 420分 握力 100 100 100 ●一週間の総運動時間の目標値420分(60分×7日)に達していない小学生は5割、 中学生は4割を占める。 ● 中学生期においては、運動する、しないの二極化傾向が顕著である。 ● 60分未満の割合は、学年が上がるにつれて増加し、高2男子は33.2%である。 ① 一週間の総運動時間 ※平成26年度体力・運動能力調査(スポーツ庁の抽出調査)との比較 反復横とび 中2男子 2000 1000 1000 反復横とび 20mシャトルラン 20mシャトルラン 持久走 持久走 0 0 600 1200 1800 2400 0 (分) 0 600 1200 1800 2400 (分) 20mシャトルラン ● 東京都統一体力テストを開始した平成23年度と比べると、全学 年ともに向上傾向を示しており、体力合計点の平均値も上昇。 ② 体力合計点の分布状況 5 中2男子 80点満点 23年度都平均 38.1点 27年度都平均 40.1点 A ~ 4 平成23年度 3 平成27年度 (折れ線グラフ) 2 (棒グラフ) E 1 D C B E (%) 5 10 15 20 中2女子 4 25 30 35 40 45 50 A 55 60 65 70 75 平成27年度 (折れ線グラフ) B C D E 1 (体力合計点) 平成23年度 2 (棒グラフ) A 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 65 70 75 100% 好き やや好き やや嫌い 嫌い 80 点 54.33点 ●携帯電話・スマートフォン等を長時間使用している児童・ 生徒は体力が低い。 52.68点 50.93 点 50 48.92 点 47.92 点 小5男子 中2女子 3時間未満 3時間以上 45.54 点 45 0 5 50% 【女子】 小1 小2 小3 小4 小5 小6 中1 中2 中3 高1 高2 高3 ③ 携帯電話と体力の相関 55 3 0% 100% 80 点 23年度都平均 27年度都平均 47.5点 45.4点 80点満点 ● 男女ともに運動・スポーツの「好き」の割合が学年が上がるにつれて減少する。 特に、女子においては顕著に減少する。 ● 女子は男子に比べて「嫌い」「やや嫌い」を回答する割合が多い。 小1 小2 小3 小4 小5 小6 中1 中2 中3 高1 高2 高3 0 5 50% 【男子】 0% 5 段階の総合評価 (%) ② 運動・スポーツの意識 高2男子 1 都立高等学校 区市町村 羽村市 (%) 12 市平均 51.3点 全国平均 49.1点 10 中2女子 8 6 平成27年度 平成23年度 4 E 2 C D B A 0 8 12 16 20 24 28 32 36 40 44 48 52 56 60 64 68 72 76 小平市 (%) 12 全国平均 49.1点 10 市平均 49.8点 8 6 平成23年度 4 D E C B 0 8 12 16 20 24 28 32 36 40 44 48 52 56 12 60 全国平均 49.1点 <現状> ○体力合計点が、全国平均値と同水準で ある。 ○総合評価A・Bの割合が、平成25年度 から年々増加し、6割を超えている。また、 D・Eの割合が、年々減少している。 区平均 49.2点 中2女子 8 6 平成23年度 2 E D A B C 0 8 12 16 20 24 28 32 東大和高等学校 36 40 44 48 52 56 60 64 <特色ある取組> ●墨田区体力向上プロジェクト検討委員 平成27年度 会を設置し、体力テストの分析に基づき、 学校へ課題解決に向けた取組を発信 している。 ●各学校は、体力テストの結果を分析し、 体力向上プランを作成し、PDCAサイク ルで取組を推進している。 68 72 76 80 点 全国平均;平成27年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果 立川国際中等教育学校 80 握力 高2男子 学年別総合評価の割合 % ハンドボール投げ 上体起こし 60 100 立ち幅とび 40 長座体前屈 80 20 50m走 反復横とび 0 E 高1男子 D 高2男子 C 高3男子 B 高1女子 A 高2女子 20mシャトルラン 高3女子 <現状・取組> ○全学年・男女ともに体力合計点が、全国平均値を 上回っている。 ○総合評価A・Bの割合が、男子は9割、女子は8割 を超えている。 ○総合評価Eの生徒がいない。 ●教育目標に「スポーツの振興」を掲げ、部活動を推進 している。 ●8割の生徒が運動部活動に加入しており、活動を 通じて心身の健全な育成を図っている。 持久走 <現状・取組> ※全国平均値を100とする。 ○全学年・男女ともに体力合計点が、全国平均値を超 えている。 ○全種目、偏りがなく、数値が高い。特に握力について は、全国平均値よりも1~5ポイント上回っている。 ●全ての体育の授業や部活動で、サーキットトレーニン グやランニングを実施するなど、6年間継続して基礎 体力の向上に向けた取組を推進している。 ●生徒は自己の体力テストの結果を分析し、自ら課題 を解決しようと意欲をもって取組んでいる。 西高等学校 昭和高等学校 <1日の携帯電話・スマートフォンの使用状況> <運動・スポーツの実施頻度> 高2男子 H23 高2男子 65.4 H27 11.1 75.2 0% 10 4 点 <特色ある取組> 平成27年度 ●小平市教育振興基本計画に基づき、小・中 学校が連携し、9年間を見通した指導を実施 している。 ●6月に「こだいら一斉体力テスト週間」を設定し、 市独自の9年間を見通した個票を活用する等、 A 継続的に体力向上の意識を高めている。 ●体力テストの結果を踏まえ、各学校が課題に 特化した取組を推進して、更なる向上を目指 64 68 72 76 80 している。 点 墨田区 (%) <特色ある取組> ●年間を通して、学校と地域が連携して体 を動かす行事や取組を行っている。 ●地区対抗による少年少女球技大会(ソ フトボール・キックボール)や小学生ドッジ ボール大会、桜堤ジュニア駅伝大会等を 行っており、低学年から取り組んでいる。 80 <現状> ○体力合計点が、全国平均値を1~2ポイ ント以上、上回っている。 ○総合評価A・Bの割合が、平成23年度 から年々増加し、6割を超えている。 ○運動やスポーツをすることが「好き」の割合 が、男子7割、女子6割であり、都平均 を大きく超えている。 中2女子 2 <現状> ○体力合計点が、全国平均値を2~3 ポイント以上、上回っている。 ○総合評価A・Bの割合が、平成23年 度から年々増加し、7割を超えている。 ○運動部活動の加入率が、男子8割、 女子6割であり、「毎日運動をしてい る。」の割合が、都平均と比べて極めて 多い。 8.6 14.8 5.5 7.3 50% 12.1 学校 11.4 都 10.8 100% 47.3 29.5 44.8 H27 12.3 51.7 0% 毎日 どき 50% 16.2 34.5 50% 100% 高2女子 5.2 10.2 とき 25.2 0% 高2女子 H23 25.1 とき たま 学校 37.7 10.2 27.9 しない 19.9 都 100% <現状・取組> ○全学年、男女ともに体力合計点が平成23年度から 2~3ポイントずつ上昇している。 ○運動の実施頻度において、「毎日している」の割合が 男子は7割、女子は5割を超えている。平成23年 度以降、「毎日している」の割合が増加している。 ●体育授業で、3年生は運動種目を選択、2年生は 縄跳び、1年生はフライイングディスクを導入するなど、 生涯スポーツを意識して取組んでいる。また、運動を苦 手とする生徒に対して、段階的な指導や楽しさを感じ させる指導を行い、運動習慣の確立を行っている。 10.2 47.7 26.6 22.5 25.3 0% 9.9 37.9 50% 100% 1時間 1-2 2-3 3時間 未満 時間 時間 以上 <現状・取組> ○ほぼ全ての学年・男女ともに体力合計点が、全国平 均値を上回っている。 ○スマートフォンを3時間以上使用する者の割合が男女 とも1割程度で都の平均に比べて極めて少ない。 ○7割の生徒が運動系部活動に加入している。 ●教育理念の「文武二道」に基づき、体育の授業や行 事、部活動の充実、遅刻防止月間、正しい生活リズ ムの育成等、学校全体で生活・運動習慣の確立や 体力向上の取組を推進している。 2
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